歌舞伎をこの手で、
すべての国の文化に。

  • 演劇本部 演劇統括部
     演劇総務室 兼 演劇広報室
  • 衛藤 蘭Ran Eto
  • 2012年入社 文学部卒
どんな学生生活だったか
生涯つづけられる趣味を、いざというときに役に立つ一芸を。そう思って飛び込んだのがジャグリングサークルでした。ジャグリングは想像していたより遥かに楽しく、技術を究めるために練習に明け暮れる日々を送っていました。
松竹を選んだのはなぜか
演劇発祥の会社である松竹なら、どんな状況でも演劇を大切に支えつづけるだろうと考え、選びました。私は子どもの頃にアメリカに住んでいて、よく両親に連れられてブロードウェイのミュージカルを観劇していました。その経験をきっかけに演劇の世界にのめり込むようになり、中学の頃には演劇に関わる仕事を志すようになりました。松竹であれば、たとえどこに配属されようとも「演劇の文化を残し、広めていく」という自分の夢の実現に近づくと考えたのです。
これまでのキャリア
  • 2012年
    演劇興行部付

    松竹の直営劇場以外で行われる公演を取り扱う国内公演室の業務支援に従事。ミュージカル「ジェーン・エア」、「新春浅草歌舞伎」の公演に携わる。

  • 2013年
    歌舞伎座
    (※歌舞伎座の新開場までは歌舞伎座開場準備室)

    接客に従事するスタッフを束ねる業務や、お客様に対するサービス向上の検討を行う業務に従事。

  • 2016年
    演劇製作部 芸文室(インバウンドおよび宣伝担当)
    演劇統括部長付スタッフ兼
    歌舞伎座ギャラリー企画製作プロジェクト

    歌舞伎のインバウンド対策担当として海外の方に向けた情報発信の業務に従事。その他、演劇統括部長の補佐業務、および歌舞伎座ギャラリーにおけるイベント企画にも携わる。

  • 2017年~現在
    演劇統括部 演劇総務室 兼 演劇広報室

    演劇総務室では休職中の社員の長期的なキャリアを鑑みて、復職支援を行う業務に従事。演劇広報室では引き続き、海外の方に向けた歌舞伎の情報発信の業務に従事。国内へ向けた歌舞伎の情報発信を行っている。

現在の業務内容
歌舞伎を知っていただくこと、それをきっかけに公演に足を運んでいただくことを目的に、WEBサイトやSNSによる情報発信を行っています。何の情報をどのように届けると読み手の心に響くのか。日々検証を重ねながら、歌舞伎の魅力を伝えています。特に海外の反応は興味深く、いい意味で予想を裏切ることも少なくない。学びと発見にあふれる仕事だと思います。
大切にしているこだわり
心に届く伝え方への探求心。海外の方が興味を持ちやすい観点で情報を切り取ること、あれもこれもと情報を詰め込むことなく、なるべく削ぎ落としてシンプルに伝えることを心がけています。
入社後、
印象に残っている仕事
歌舞伎座の新開場記念式典のときのこと。以前の歌舞伎座に勤めてきた先輩より「歌舞伎座とはどういう存在なのか」、「どんなことを大切にする劇場なのか」などの背景や意義を丁寧に教わりながら仕事を覚えていったのですが、私を含め新しいスタッフばかり。準備が間に合うかどうか、正直不安もありました。しかし、開場したその瞬間から、そこには歌舞伎座の空気が漂い、お客様の熱気に満ちあふれる姿がありました。まさに、受け継ぐことの偉大さを身をもって知る経験となりました。
松竹ってどんな会社か
信念を大切にする会社であり、新しいことに挑戦する会社
信念を大切にする会社であり、
新しいことに挑戦する会社
松竹のDNAを一言で
伝統と革新
松竹人ってどんなカラーか
大切にしたい何かを、持っている人、
大切にしたい何かを、見つける努力を惜しまない人
松竹で学んだこと・
受け継いだこと
先人たちが積み重ねてきた伝統を覚えること。時代の変化やお客様の心の機微を感じ取ること。その姿勢の先に、革新のチャンスが待っているということ。これこそが松竹の長い歴史を支えてきたのだということを学びました。お客様からの信頼は一日にしてならず。時代を超えた積み重ねにより築かれるものなのです。
松竹で成し遂げたいこと
現在の業務に関連するところですが、歌舞伎の文化や松竹が運営する劇場の数々、そして松竹が大切に積み重ねてきた伝統と革新を世界中に知ってもらうこと。また、これからの伝統と革新を支える社員たちがいつまでも輝きつづけられるように、長期的なキャリアの側面でサポートできる仕組みを築いていくことに挑戦したいと思っています。
自分の仕事が
文化になるという感覚
長い歴史の中でつくりあげてきたものに対する敬意と、今とこれからのお客様に向けた新たな時代の1ページをつくり、広げ、つないでいかなければならないという責任。言うなれば誇りを持ちながら、お客様の期待に応えつづけることではないでしょうか。
いつか
こんな文化を生み出したい
ありとあらゆる国に、歌舞伎の文化が浸透しているという世の中をつくりたい。そのためにも、新しい伝え方やコミュニケーションの手段にも挑んでいかなければならないと思います。
オフの過ごし方
年に一度のジャグリングの公演に向けて、練習を重ねています。私はマジックやジャグリングの公演を行う団体に所属しているのですが、舞台に対するそれぞれの熱量に触れることは、仕事のモチベーションにもつながっていると思います。
学生のみなさんへの
メッセージ
演劇や映画に詳しくなくても、何か一つでも誇れるものがあれば大丈夫。これは採用セミナーで先輩社員からいただいた言葉なのですが、私はこれに後押しされ、入社まで駆け抜け、当時は知りもしなかった今の仕事にまでたどり着きました。だからこそ、みなさんにも同じ言葉を贈ります。そして、いつか一緒に働けることを楽しみにしています。