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俳優名鑑

水谷 八重子(みずたに やえこ)

平成21年春の叙勲において、旭日小授章を授章

平成21年春の叙勲において、水谷八重子が旭日小授章を授章されました。喜びの声をご紹介いたします。

水谷八重子「初めて賞を頂くみたいな感じで実感がない、今はそんな心境でございます。

昨年(2008年)は新派120年の記念の年でございました。120年というのは決して一人ではできない、どれ程の人が関わっているかと思うと、本当に恐ろしくなる程の年月です。そこに今自分がいて、今回授章させていたく事で、これから先も新派を広めていくようにと、何か辞令を受け取ったような気がいたしております。

新派は、本物の歴史が根本にありながら、歌舞伎と同じように最後の台詞で“チョーン”と柝が入るまで、高揚させて舞台を創り上げていきます。お客様にリアルさを感じていただきながら、その裏付けのもとに歌い上げていく、そこが難しさでありまた魅力だと感じています。

そして、日本で最初の現代劇が新派でございます。それが、明治、大正、昭和を越えて、古典という呼ばれ方をするようになって参りました。明治の作品でも新作でも、お客様に喜んでいただける面白いお芝居なら、これからもどんどんと取り入れて新派のお芝居にしていけるように、エネルギーを出していきたい思っています。

9月には新橋演舞場で、新しいお芝居「おんなの家」を上演させていただきます。その公演に因んで8月には初代水谷八重子写真展も開催させていただく予定です。これからも、一日でも多く新派の公演が行えるように、そして、新派が尊敬される劇団であり続けるように取り組みながら、次の世代を育てていきたいと思っています。」

水谷八重子プロフィール

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