新派の誕生
明治21年12月3日、角藤定憲(すどう さだのり)により、「壮士芝居」が生まれました。
江戸から明治に変わり、海外からの思想や文化が溢れるように入り込んで来た時代、藩閥政権に対する不平士族たちによる自由民権運動が勃興し出しました。その活動家たちが自由党壮士です。
そんな中から反政府活動を行う上において主義主張を芝居に仕組んで訴えた方がより効果的であると考えた角藤定憲は、「大日本壮士改良演劇会」と称して、大阪新町の新町座に於いて「壮士芝居」を旗揚げしたのです。これが新派の誕生です。