1973年1月8日生まれ。屋号は高麗屋。九代目松本幸四郎の長男。79年歌舞伎座『俠客春雨傘』で三代目松本金太郎を名乗り初舞台。81年10月歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵』七段目の大星力弥ほかで七代目市川染五郎を襲名。二枚目から時代物の英雄、上方歌舞伎の和事、新作まで幅広い役柄で存在感を示している。代表作品として『勧進帳』『女殺油地獄』など。昨年、ラスベガス「ベラージオ」で『鯉つかみ』を主題とした公演を上演し大きな話題に。昨年に引き続いて今年5月にもラスベガス・MGMグランドの劇場にて新作歌舞伎『獅子王』を公演。破竹の勢いで活躍している。
1990年12月5日生まれ。屋号は大和屋。坂東彌十郎の長男。祖父は往年の銀幕の大スター坂東好太郎。95年7月歌舞伎座『景清』の敦盛嫡子保童丸で初代坂東新悟を名乗り初舞台。すらりとした長身の体躯、切れ長の瞳で清新な印象を与える若女方。今年5月には父と共に2014年に続く第二回自主公演「やごの会」欧州歌舞伎公演に出演。
1992年6月10日生まれ。屋号は明石屋。八代目大谷友右衛門の長男。祖父は四世中村雀右衛門。96年11月歌舞伎座『土蜘』の石神で青木政憲の名で初お目見得。2003年1月歌舞伎座『助六由縁江戸桜』の揚巻付禿たよりで三代目大谷廣太郎を襲名し初舞台。すっきりとした立ち姿の凛々しさに加え、甘い容姿が柔らかい雰囲気を感じさせる若手花形。
1995年3月15日生まれ。屋号は中村屋。十八世中村勘三郎の部屋子。2000年5月歌舞伎座『源氏物語』の茜の上弟竹麿で清水大希の名で初舞台。05年5月歌舞伎座『菅原伝授手習鑑 車引』の舎人杉王丸ほかで二代目中村鶴松を名乗り部屋子披露。年を経るごとに青年らしい精悍な雰囲気を滲ませる成長の楽しみな若手。
1956年5月10日生まれ。屋号は大和屋。初代坂東好太郎の長男。73年5月歌舞伎座『奴道成寺』の観念坊で坂東彌十郎を名乗り初舞台。歌舞伎界きっての長身による立派な押しだしと人間味のある演技で、気骨ある武士から市井の老人、コミカルな役どころまで芸域の広い立役。今年5月には長男の新悟と共に自主公演「やごの会」欧州歌舞伎公演をパリ、ジュネーブ、マドリッドの3都市で開催。
1985年『炎のハイパーステップ』より座付き作家として劇団☆新感線に参加。以後、『阿修羅城の瞳』『髑髏城の七人』など“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる、歴史や神話をモチーフに物語を重視したエンターテインメント時代活劇の脚本を多く生み出す。劇団公演以外での書き下ろし作品も多数ある。また演劇界に留まらず、映画「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」、「テラフォーマーズ」の脚本、コミック原作・アニメ「天元突破グレンラガン」の脚本・シリーズ構成、アニメ「キルラキル」原作・脚本、テレビ「仮面ライダーフォーゼ」の脚本・メインライター、WOWOW「連続ドラマW ふたがしら」のほか、連載漫画の原作、書き下ろし小説など、幅広く活躍している。
1980年大阪芸術大学在学中に劇団☆新感線を結成し、昨年35周年という節目の年を迎えた。結成以降、ほぼ全作品の演出を行う。笑いに特化した活劇の“ネタもの”では脚本も手がける。時代活劇の“いのうえ歌舞伎”ではアクションとケレン味を効かせた演出に、ドラマのうねりをのせた独特の手法で、新しいエンターテインメントの形として“新感線”というジャンルを確立させた。また、劇団以外でも『今ひとたびの修羅』、『断色~danjiki~』、『鉈切り丸』、『ラスト・フラワーズ』など、プロデュース公演の演出を数多く手掛け、昨年末の『熱海殺人事件』の演出では紀伊國屋演劇賞を受賞した。新橋演舞場ほかで上演の『乱鶯』が最新の演出作である。
美術/堀尾幸男
照明/原田保
衣裳/堂本教子
音楽/岡崎司
振付/尾上菊之丞
音響/井上哲司 山本能久
アクション監督/川原正嗣
立師/中村いてう
ヘアメイク/宮内宏明
舞台監督/芳谷 研
宣伝美術/河野真一
宣伝写真/渞忠之
舞台写真/Sakiko Nomura
(2016年5月時点の情報です)
当サイトに掲載されている画像及び文章の二次使用・無断転載を禁じます