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修了発表会・成果発表会百桃かたり木挽町わかば座夢逢姫

夢逢姫


『夢逢姫』キャラクターデザイン:Hiro TNK.

寺子屋乙女かぶき『本朝不思議之國 夢逢姫

『百桃かたり』に続き、こども歌舞伎スクール寺子屋オリジナルの新作『本朝不思議之國 夢逢姫』の製作が決定!
本作は「寺子屋乙女かぶき」と銘打ち、寺子屋女子生徒による上演となります。テーマは、「不思議の国のアリス」。原作の持つ可愛らしく独特な世界観を描きつつも、歌舞伎や日本舞踊の要素を詰め込んだ、見ごたえのある作品です!作中には歌舞伎の古典演目の有名な場面が登場したり、不思議の国の世界を表現するためのさまざまな面白い仕掛けもでてきます。
たくさんの「たのしい!」「かわいい!」の中に、歌舞伎の魅力を堪能できる作品となっています。ぜひご覧ください!

スタッフ

あらすじ

主人公の藍姫は、逢湖信貴之助という若君といいなずけ。いよいよお嫁に行く日、恥ずかしさから逃げ出して迷子になった藍姫は、「とにかくとにかく」と言って急いでいるうさぎ(兎丹角丸)が落とした時計を拾い、不思議の国へ迷い込んでしまいます。不思議の国では、茶人の帽子屋永休、三月鼠、季節の姫である春姫、夏姫、冬姫たちがお茶会を開いて楽しく踊っていましたが、皆は迷い込んできた藍姫のことを、いなくなってしまった“秋姫”かと勘違いします。そして、どこからともなく現れた神出鬼没の知恵者猫によって、不思議の国の秘密を教えてもらった藍姫は、不思議の国の女王・朱雀王に会いにいきますが、お城で雅樂皇子と出会い・・・。

登場人物


※各キャラクターをクリックすると詳細が表示されます。

観劇ポイント

歌舞伎とは

歌舞伎は、いまから四百年以上前の江戸時代のはじめに始まった芸能です。「出雲阿国」という女性が始めた「かぶき踊り」がスタートだと言われています。もともと女性が男性の姿などかわった衣裳で踊りなどをお客さんに見せていたものが、だんだんと、男性が女性の役も演じ、物語のあるお芝居を見せるようになりました。
「歌舞伎」という名前は「傾く=かぶく」という言葉がもとになっています。「かぶく」というのは「みんなとちがう、めだつようなかわったことをする」という意味です。今では「歌=音楽」「舞=おどり」「伎=演技」という歌舞伎の大事な要素をあらわす漢字をあてはめて使われるようになりました。長い歴史の中でつくられてきた、日本らしい音楽に乗せて、かっこいいしぐさや形、リズムのよいことばの台詞を楽しむことができます。

竹本(義太夫)

歌舞伎の作品には、「人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)」から取り入れられたものが多くあります。
人形浄瑠璃とは、歌舞伎より長い歴史を持つ伝統芸能で、「義太夫節(ぎだゆうぶし)」と呼ばれる語り手と三味線の演奏に合わせて行われる人形劇です。 歌舞伎における義太夫奏者を「竹本(たけもと)」と呼び、通常は舞台の上手(かみて・右側)にある「床(ゆか)」で演奏を行います。
人形浄瑠璃では、物語のすべてが義太夫によって語られますが、歌舞伎では、俳優がセリフを話し、竹本が状況や心情を表現する役割を担います。

糸にのる

「竹本」の演奏に合わせて演技をしたりセリフを言ったりすることを「糸にのる 」といいます。自然な演技よりも、リズムに乗って、少し歌ったり踊ったりするように演じることで、心情の高まりなどを表現します。

世界と趣向

歌舞伎の作品には「世界」と「趣向」という考え方があります。
「世界」というのは、作品の背景になる時代や事件、主な登場人物を決めるもので、例えば「忠臣蔵(ちゅうしんぐら)の世界」「源平合戦(げんぺいかっせん)の世界」「太平記(たいへいき)の世界」などがあります。「趣向」とはその作品の個性となる演出や、展開の工夫のことをいいます。
『夢逢姫』の場合、「不思議の国のアリス」の「世界」に、歌舞伎ならではの「趣向」を加えた作品ということになります。

爪先鼠

歌舞伎作品の「趣向」の中には、有名な歌舞伎での演出や場面を取り入れることがあります。
『夢逢姫』では、古典歌舞伎『金閣寺』における「両手を縛られ捕われの身の雪姫が、爪先で鼠の絵を描くと、その絵が本物の鼠となり、雪姫を助けてくれる」という「爪先鼠(つまさきねずみ)」と呼ばれる名場面を取り入れています。

所作事

歌舞伎における、舞踊作品を「所作事(しょさごと)」と呼びます。特に、お芝居の最後につく舞踊を「大喜利所作事(おおぎりしょさごと)」といいます。「大喜利」というのは、お芝居の最後の意の「大切(おおぎり)」に、縁起の良い漢字を当てはめたものです。
お芝居の後に華やかな「所作事」を上演するのは、お客様に晴れやかな気持ちで劇場を後にしてもらいたいという思いが込められています。

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