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修了発表会・成果発表会百桃かたり木挽町わかば座夢逢姫

百桃かたり


『百桃かたり』イラスト:吉田枝里子

小学生によるオリジナル舞踊劇
『贋作桃太郎 百桃かたり』

歌舞伎の舞台にかかせない豪華スタッフが、「こども歌舞伎スクール寺子屋」のために新しく作った舞踊劇。
こどもにもわかりやすい日本の昔話「桃太郎」の世界をかり、歌舞伎ならではの演技や立廻り、舞踊など、みどころいっぱいの作品です。歌舞伎の様々な役どころが表現された個性的な登場人物にもご注目ください。

スタッフ

あらすじ

桃太郎が鬼を退治したあとのお話。桃の都で桃太郎の帰りを待つ百桃姫のところへ、鬼を引きつれた常夜御前があらわれます。桃の都を乗っ取ろうとたくらむ鬼たちでしたが、そこへ、桃太郎たちが帰ってきてはげしい立廻りの後、姫たちをすくいます。こうして、桃太郎と百桃姫はめでたくむすばれ、平和を取りもどした桃の都では、おおぜいの踊り子たちが舞踊を披露し、はなやかな宴が開かれるのでした。

登場人物


※各キャラクターをクリックすると詳細が表示されます

観劇ポイント

歌舞伎(かぶき)とは

歌舞伎は、いまから四百年以上前の江戸時代のはじめに始まった芸能です。「出雲阿国」という女性が始めた「かぶき踊り」がスタートだと言われています。もともと女性が男性の姿などかわった衣裳で踊りなどをお客さんに見せていたものが、だんだんと、男性が女性の役も演じ、物語のあるお芝居を見せるようになりました。
「歌舞伎」という名前は「傾く=かぶく」という言葉がもとになっています。「かぶく」というのは「みんなとちがう、めだつようなかわったことをする」という意味です。今では「歌=音楽」「舞=おどり」「伎=演技」という歌舞伎の大事な要素をあらわす漢字をあてはめて使われるようになりました。長い歴史の中でつくられてきた、日本らしい音楽に乗せて、かっこいいしぐさや形、リズムのよいことばの台詞を楽しむことができます。

花道(はなみち)とは

舞台から客席に向かって張り出している道のような舞台のことです。大切な人物の「出」とよばれる登場や「引っ込み」とよばれる退場の時に使われます。客席の間を通るので、お客さんは目の前で俳優さんの姿をみることができます。

定式幕(じょうしきまく)とは

舞台で横向きに開け閉めできる幕のことです。
歌舞伎座の定式幕は、左から「黒」・「柿(かき)=だいだい」・「萌葱(もえぎ)=みどり」の順の三色の幕です。

柝(き)とは

歌舞伎のお芝居では、お芝居のはじめや終わり、大事なきっかけの時に、拍子木(ひょうしぎ)を打ち合せて高くひびく合図の音を出すことを、「柝」を打つ、または「柝」を入れるといいます。「狂言作者(きょうげんさくしゃ)」とよばれる舞台の進行を管理しているひとが打っていて、舞台の進行のきっかけを、お客さん、俳優さん、スタッフさんに知らせたりするとともに、お芝居の重要な効果になっています。

ツケとは

お芝居の音を「つける」ことから名前がついており、効果音として、場面をもり上げます。「見得」をするときなどにも、「ツケ」が打たれます。
舞台のはしにいるツケ打ちさんが、お芝居をみながらタイミングを合わせて、2本の木を板に打ちつけて音を出します。

見得(みえ)とは

お話の大切な場面で、お客さんの注目を集めるためにポーズをきめることです。
戦隊ヒーローのきめポーズも、歌舞伎の見得からきていると言われています。『百桃かたり』でも、見得の場面があり、お役によってポーズがちがいます。
それぞれのキャラクターらしさが見得にあらわれているので、注目してみてくださいね。

過去の発表会・公演

過去の発表会・公演一覧

発表会・公演紹介

  • 修了発表会・成果発表会

    梅・竹・松の生徒たちが、1年のお稽古の成果を披露します

  • 木挽町わかば座

    中学部門の生徒が古典歌舞伎や日本舞踊を披露します

  • 夢逢姫

    中学部門女子生徒による寺子屋乙女かぶき『本朝不思義之國 夢逢姫』