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鳴物ワークショップを行いました

 11月18日、19日の二日間にわたって、鳴物ワークショップを行いました!

 

 コロナ禍の影響により、約四年ぶりの開催となった鳴物ワークショップ。

 寺子屋統括講師である田中傳左衛門先生をはじめ、田中傳十郎先生、田中源一郎先生、田中傳四郎先生、望月左之丸先生にお越しいただき、寺子屋の第六期生から第八期生までの生徒が参加しました。

 

11月18日 (土) 一番太鼓をたたいてみよう。

 第七期~八期生の生徒が、楽太鼓のお稽古をしました!

 

 お手本を見せていただいたあとに、基本の打ち方である「一番太鼓」に挑戦!

 最初は、「どんどん どんとこい」という声にあわせ手をたたき、打ち方のリズムを学びます。先生に丁寧に教えてもらいながら、生徒たちは一所懸命にリズムを覚えていました。

 

 短い時間の中でお稽古をし、その成果を保護者の方の前で発表しました。

 最後には、先生方に「着到(ちゃくとう)」という歌舞伎の開場時に演奏される音を披露していただきました。

 

 太鼓の生の音の迫力を感じながら、演奏する楽しさや難しさを肌で体感することのできた時間になったのではないかと思います。

 

 

11月19日(日) おはなしに音をつけよう

 次の日は、寺子屋六期生・七期生の生徒が、「おはなしに音をつけよう」(企画:神奈川芸術劇場)というプログラムのもと、日本の昔話である「三枚のお札」に音をつけることに挑戦しました。

 前日に引き続き、田中傳左衛門先生はじめ鳴物の講師の皆さまにご協力いただき、さらに、劇団新派の磨貴こずえさんにお越しいただいて、「三枚のお札」の朗読をしていただきました。

 

 はじめに、傳左衛門先生より「おはなしに音をつける」とはどういうことなのか、鳴物の楽器にはどういった種類があるのかを、教えていただきました。

 また、お手本として、先生方にお話の冒頭部分の朗読に、実際に音をつけていただき、 生徒たちも真剣な様子で聞き入っていました。

 

 

 次に、それぞれのグループに分かれて、「三枚のお札」の物語にどのように音をつけるか考えました。

 お互いにアイディアを出し合い、どの場面でどのような音をつけるのか、想像力を働かせていきます。

 

 最後の発表では、磨貴さんの臨場感あふれる朗読にあわせ、それぞれのグループごとに担当した部分をつなげて、みんなで「三枚のお札」の物語の音を完成させました。

 様々な鳴物の楽器やその音に触れ、「音をつける」ことを通して物語をより楽しみ、たくさん想像を働かせながら学ぶことのできたワークショップとなりました。

 

 

 今回の一連の鳴物ワークショップを通じて、生徒たちは、舞台における音や音楽の大切さ、そして歌舞伎の音楽の面白さを改めて感じることができたかと思います。

 開催にあたりご協力いただきました、田中傳左衛門先生はじめ社中の皆様、磨貴こずえさん、神奈川芸術劇場様にこの場を借りて深く御礼申し上げます。

 

 

 

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