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大道具ワークショップを開催しました

 10月14日(土)、第七期生・八期生の生徒を対象に、大道具ワークショップを開催しました。

 

 今回のワークショップは、これまで歌舞伎座舞台さんご協力のもと開催していた「歌舞伎座舞台見学会」とは内容を変更し、歌舞伎座舞台の美術課さんによる「絵描き体験」の実施となりました。

 

 ワークショップの冒頭では、歌舞伎の背景画や作業場についての簡単な説明をしていただきました。

 

 

 説明の後は、「絵描き体験」です。
 寺子屋二年目の生徒が年度末の修了発表会で課題として発表する『京鹿子娘道成寺』に類した背景画に、松や桜の絵を描いていきました。
 はじめは緊張した様子だった生徒たちも、美術課の皆さんにポイントなどを教えていただき、最後にはとても楽しんだ様子が見られました。

 

 

 

 

 「絵描き体験」の後の質疑応答では、背景画や色についての質問や、作業場においてある筆についてなどの生徒ならではのマニアックな質問まで飛び出しました。

 

 

 

 背景画は質疑応答の間に乾かしていただき、最後は完成した背景画の前で記念撮影をしました。

 

 

 

 

 ワークショップを実施していただいた美術課の松井さんからのメッセージと、ワークショップに参加した生徒たちからの感想を紹介します。

 

◎美術課 松井さん

仕事上で子供たちに接することはあまりないですが、皆さんとても積極的に参加していただけて良かったです。今回は「道成寺もの」の背景を題材に進めさせていただきましたが、実際に描くことを通して、生徒さん自らが立つ舞台のイメージを少しでも膨らませてくれたのなら幸いです。また私たちにとっても、自身と関わる文化を成す社会的繋がりを知るきっかけとなりました。また機会がありましたら、一緒に絵を描ければと思っています。

 

◎生徒たち(※一部抜粋)

・実際に松や桜の絵を描くことができて、とても楽しかった。スタッフの人がやさしく描き方を教えてくれたので、家でも背景画を描いて楽しんだ。
・桜の花びらを書きました。筆の扱いが大変で最初は上手に書けませんでした。何回も花びらを描くうちに、遠目にみたら花びらっぽく描けるようになったのがうれしかったです。実際は今回の大きさよりも何倍も大きい絵なので、一枚の背景画を毎回仕上げるのは大変そうだなと感じました。
・たくさんの人が歌舞伎に携わっているとは知っていたけれど、舞台の背景を描いている人たちの姿やたくさんの道具を見ることができ、色々な種類の筆や絵の具を使っていて驚いた。
・実際の作業場に入れていただいて体験できたので置いてある絵の具や、立てかけてあった風景画の大きさなど目で見たことで得られた情報は忘れないと思います。描く体験で終わりではなく、下の土台に釘で打ち留める作業まで見学出来たので、心に残る体験となりました。

 

 今回のワークショップを通して、生徒たちはまた新しい歌舞伎の魅力を感じることができたのではないでしょうか。

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