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発表会関連

成果披露公演 木挽町わかば座『寿曽我対面』『藤娘』を行いました!

 こんにちは!寺子屋事務局です。

 

 平成31年3月24日(日)、寺子屋中学部門の生徒たちによる「木挽町わかば座」の成果披露公演が行われました。「木挽町わかば座」は、自らが学んできた歌舞伎の楽しさや伝統芸能の素晴らしさを、同世代を含めた幅広い層のお客様に向けて発信することを目的として結成されました。

 

 今回の公演で中学部門の生徒たちが取り組んだのは、『寿曽我対面』と『藤娘』です。歌舞伎の有名な古典作品に挑戦することは生徒たちにとって大変大きな壁でしたが、一歩ずつ学び、一年間稽古を重ねてきました。

 ご覧頂いたお客様に、歌舞伎の魅力をお伝えできていましたら幸いです。

 

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(↑木挽町わかば座:『寿曽我対面』)

 

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(↑木挽町わかば座:『藤娘』)

 

 木挽町わかば座による上演の前には、松竹株式会社演劇部芸文室の戸部和久より、解説が行われ、観劇を助ける演目の説明や、歌舞伎の豆知識をお伝えしました。

 解説に引き続き、『寿曽我対面』の幕があきます。(生徒たちが着用しているお揃いの浴衣は寺子屋オリジナルのものです!)統括講師の中村梅玉丈、片岡秀太郎丈監修のもと、12時半開演の回(一班)と15時開演の回(二班)で配役や演出をかえての上演となりました。

 
 
 
 
 
 
 

 大磯の虎、化粧坂少将、梶原景時・景高親子、近江小藤太成家、八幡三郎行氏らが、工藤祐経に対して祝いの言葉を述べます。今回、梶原景時・景高親子、近江小藤太成家、八幡三郎行氏を演じたのは、寺子屋前進コースに所属する有志の助演小学生の面々です。

 

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(↑一班①)

 

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(↑一班②)

 

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(↑一班③)

 

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(↑二班①)

 

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(↑二班②)

 

 そこへ、小林朝比奈の仲立ちにより、呼び出された曽我十郎、五郎兄弟が、花道から登場します。父の河津三郎の仇として工藤との対面を果たすことを待ち望んでいた兄弟。早く仇討ちをしようとあせる弟の五郎と、それをとめる兄の十郎。とても対照的なキャラクターの兄弟です。

 

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(↑一班④)

 

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(↑二班③)

 

 工藤は、宝剣・友切丸が見つかるまでは、仇討はかなわないと言います。それを聞き悔しがる五郎ですが、そんな中、曽我の忠臣である鬼王新左衛門が、友切丸を持参し、やってきます。友切丸が手に入ったことで仇討を勇む兄弟に、「時節をまて」と告げる工藤。工藤は兄弟に狩場の切手を渡し、総奉行の役目を終えたら兄弟と再会すると約束するのでした。

 

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 黒御簾の生演奏の中、緊迫した舞台が繰り広げられた『寿曽我対面』の舞台。お化粧をせず、かつらもつけない素の拵えのため、演技だけでお役を表現するという難易度の高い演出でしたが、生徒たちは体当たりでとり組み、一年の成果を披露しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 続いて上演されるのは、中学部門日本舞踊コースの4名による『藤娘』です。”藤の精としてかわいらしく踊る”ことを意識してお稽古に取り組んできた四人。本番は、緊張しながらも心をこめて踊っている様子です。

 

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 美しい藤の花が咲き乱れる中、藤の枝を背負い登場した藤の精は、四人そろっての踊りや、二人の掛け合い、一人でのしっとりとしたクドキ、華やかな手踊りなど、変化に富んだ舞台を展開していきました。

 

 

 両作品ともに、古典作品に挑戦するという難易度の高い舞台でしたが、生徒たちは懸命に取り組み、満員の客席からはあたたかい拍手が送られました。今回の舞台で得た経験を糧に、また今年度もお稽古に精一杯取り組んでいきます!

 今後も、木挽町わかば座の応援をどうぞよろしくお願い致します!

 

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