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課外授業 竹本ワークショップ レポート

10月11日(土)と12日(日)のお稽古後、課外授業として「竹本ワークショップ」が行われました。

 

今月、歌舞伎座にご出演されている、竹本の太夫の竹本葵太夫さんと三味線の鶴澤翔也さんに、出演の合間を縫ってお出ましいただきました。

 

 

「竹本」は、歌舞伎の中でも「義太夫狂言」で活躍されます。「義太夫狂言」とは、江戸時代にはじまった芸能「文楽」という人形劇から歌舞伎にとりいれられた作品です。

文楽は出演者が人形なので、台詞を言ったりすることができません。人形のかわりにセリフを言ったり、ストーリーを語る太夫と、演奏する三味線がセットになって演じられる芸能でした。

歌舞伎は人形ではなく人が演じるので、セリフは俳優さんが言いますが、竹本さんが、お芝居のストーリーや展開を「語って」くださっています。

竹本さんの「語り」は単なるナレーションではなく、音楽的な要素もあり、物語に加えてお芝居の緊迫感や役の気持ちを表現するとても大切な存在です。

 

そういった、竹本についての知識も学んだこどもたちは、実際に観るのを楽しみにわくわくとした様子。

 

 

 

葵太夫さんからは、目・鼻・口・手・頭を使ってお稽古をし、からだで覚えるという、芸事を学ぶ上での大切さを教えていただきました。

絵での説明も交え、生徒に質問を投げかけながらお話をしてくださり、生徒たちは楽しそうにお話をお聴きしました。

 

 

 

 

 

お話の次に、『菅原伝授手習鑑「寺子屋」』の幕開きの部分を演奏していただき、普段間近で聴くことのできない迫力のある声と演奏に、圧倒されるこどもたち。真剣な眼差しで見つめる子や、あまりの迫力に驚く子など、反応は様々です。

この『寺子屋』という演目、生徒たちが2月の修了発表会で発表をする演目でもあり、今一所懸命お稽古をしています。

この貴重な機会に、竹本の実際の語りと演奏に合わせて、お稽古をすることができました。

 

 

 

普段の公演では、大きな劇場で、一人一人の観客に響かせる力のある、大迫力の語りや演奏。

そんな竹本さんを目の前で聴くことのできる、めったにない機会を寺子屋の生徒たちは体験しました。

この経験を生かして、ますますお稽古に励むことでしょう。

 

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