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文庫本カバー 『富士の牧狩』(組上燈籠絵)

300円(税込)

『頼朝富士之牧狩仁田四郎功名之圖(よりともふじのまきがりにったしろうこうみょうのず)組上ケ五枚續』作者:不詳 出版:明治30(1897)年4月 出版者:東京浅草牧金之助 大判五枚組のうち一枚目

このデザインに使用した組上燈籠絵は、曽我十郎祐成・五郎時致兄弟が父親の仇の工藤祐経を討つまでを描いた『曽我物語』のうち、「巻第八」の富士の裾野の牧狩りの場面を描いたものです。源頼朝が催した牧狩りの最中に飛び出してきた猪を、剛勇で知られた仁田四郎忠常が見事仕留める場面が描かれています。この仁田四郎は、猪を討った日の夜、工藤祐経を討つため陣屋へ押し入った曽我十郎を討ち果たした人物です。猪の上に、今まさに飛びかからんとする仁田四郎が描かれた躍動感溢れる組上燈籠絵です。