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一筆箋「かふきのさうし」30枚綴り(絵柄3種)

400円(税込)

かふきのさうし(重要美術品 非公開)

「かふきのさうし」は室町時代の終わりから江戸時代前期に京都で盛んに制作された奈良絵本といわれる彩色挿絵入りの絵草子です。全十八丁の冊子体で、そのうち十三面に色鮮やかな挿絵が描かれています。制作年代ははっきりしませんが、江戸時代初期、慶長末期から元和初期(1610年代半ば)頃に描かれた原本から写されたと考えられています。
初世中村鴈治郎の相手役を多く勤めた大阪の歌舞伎俳優、三世中村梅玉(前名は四世高砂屋中村福助)の旧蔵品であったため、通称「梅玉本(福助本)」といわれています。
町絵師の工房で作られた、庶民的で素朴でありながら生き生きとした筆遣いと、緑青や銀色などを用いた鮮やかな彩色が魅力的な挿絵には華麗な衣裳を纏った役者や囃子方、見物に集まってきた観客などが描かれ、当時の都の賑やかな芝居見物の様子を知ることができます。