文庫本カバー 『お囃子・引幕』(組上燈籠絵)
300円(税込)
【表】『組上附属おはやし』作者:不詳 出版:明治27(1894)年5月 出版者:東京両国深川屋 尾関岩吉
【裏】『組上燈籠附属絵』作者:不詳 出版:明治27(1894)年8月 出版者:東京浅草 牧金之助
このふたつの組上燈籠絵は、題名に「附属」「附属絵」という言葉が入っているように、作り上げた組上燈籠に付ける飾り物という意味で、好きな芝居の組上に付け加えて楽しむためのものです。『組上附属おはやし』には、拍子木を打つ狂言方や出語りをする大薩摩、床で演奏する竹本、音楽や効果音を演奏する囃子方やツケ打ち、幕引きなど、芝居を観ているとよく目にする裏方や演奏家といった歌舞伎の舞台で活躍する人々が描かれています。
また『組上燈籠附属絵』には、役者の紋が散りばめられた豪華な引幕や天幕が描かれ、『組上附属おはやし』と合わせて芝居の組上燈籠の傍に置くと、小さな芝居小屋を再現することができる、いわば万能のオプションパーツです。