みどころ
恒例の初春新派公演は、有吉佐和子の傑作『華岡青洲の妻』。
息子の成功を誰よりも願う母・於継に、水谷八重子。
想いを秘めた妹・小陸に、波乃久里子。
麻酔薬の完成に執念を燃やす医師・青洲に、二代目を襲名した喜多村緑郎。
そして献身的につくす妻・加恵に、歌舞伎界より市川春猿を迎え、
華々しく新年の幕開けを飾ります!
世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた外科医・華岡青洲。
麻酔薬の完成に執念を燃やす青洲と身を捧げる家族たち。
しかし、その美談の裏には、姑と嫁の壮絶な愛の争いがあった――。
江戸時代の紀州を舞台に繰り広げられる、美しくも凄まじい、愛と執念の物語。
息子の成功を誰よりも願う母・於継に、水谷八重子。
想いを秘めた妹・小陸に、波乃久里子。
麻酔薬の完成に執念を燃やす医師・青洲に、二代目を襲名した喜多村緑郎。
そして献身的につくす妻・加恵に、歌舞伎界より市川春猿を迎え、
華々しく新年の幕開けを飾ります!
世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた外科医・華岡青洲。
麻酔薬の完成に執念を燃やす青洲と身を捧げる家族たち。
しかし、その美談の裏には、姑と嫁の壮絶な愛の争いがあった――。
江戸時代の紀州を舞台に繰り広げられる、美しくも凄まじい、愛と執念の物語。
出演
初春新派公演
華岡青洲の妻 四幕
―新春、入団ご挨拶申し上げます―
有 吉 | 佐和子 | 作 |
齋 藤 | 雅 文 | 演出 |
於 継 | : | 水 谷 八重子 | |
華岡青洲 | : | 喜多村 緑 郎 | |
市川春猿 改め 河 合 雪之丞 |
|||
加 恵 | : | ||
小 陸 | : | 波 乃 久里子 |
あらすじ
江戸時代後期、紀州にある華岡家。代々、貧乏ながらに志を持って医業に勤しむ家柄で、当主の青洲も三年前より京都で修行の身。
留守を預かるのは、青洲の母・於継に、妹・於勝と小陸、そして近郷の名家・妹背家から嫁いできた加恵で、遊学中の青洲に仕送りをするため、女たちは毎日機を織ることに余念がない。
加恵の慣れない様子にも優しく言葉をかける於継―二人の仲は人も羨むほどの睦まじさだ。
そんなある日、青洲が突然京都から帰ってくると、様子が一変する。まるで加恵の存在などなかったかのように、青洲の身の周りの世話をする華岡家の女たち。
実の母娘以上の結びつきすら感じていた加恵は戸惑い、於継に焦がれていた想いは変化して―姑と嫁、二人の間に目には見えない争いが起きていた。
最新の医学を学んで帰ってきた青洲は、曼陀羅華(チョウセンアサガオ)を主薬とする麻酔薬の研究と乳癌手術の可能性に執念を燃やしている。
麻酔薬完成のためには人体による実験を残すのみとなったとき、於継と加恵は競って自らの身を捧げると言い出した――。