動画『新派初春公演に寄せて』
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出演
水谷 八重子/波乃 久里子/安井 昌二/英 太郎
みどころ
明治21年(1888)、近代日本を作る活動家が生んだ「壮士芝居」を新派の誕生とし、時代の流れとともに生きてきた新派。数々の名作と名優によって日本の情緒、風情を守り続けて120年。その記念すべき幕開けとなる初春新派公演は劇団総出演による華やかなご挨拶『新玉の寿』から。
『女将』は北條秀司が新派の名優花柳章太郎のために書き下ろし、昭和27年に初演。戦後の日本のある夫婦の姿を娘の結婚を通してほのぼのと描いているいわばホームドラマ。
新派のために多数の名作を書き残した故北條秀司の十三回忌を追悼して、34年振りに八重子、久里子をはじめ新しい顔触れでよみがえります。
新派120年の歴史を寿ぐ初春の新派公演をお楽しみ下さい。
『女将』あらすじ
時は昭和27年5月。
料亭「酒舟」の女将恵美(水谷八重子)は一人娘陽子の結婚が決まり、その支度に余念がない。清元の師匠延鶴寿(英太郎)や店の女たちも加わり式の話に花がさいている。見事な白無垢も手に入り、どうしてもこの白無垢で式を挙げさせるのだと昂奮気味。
そんな母の気持ちをよそに娘は婚約者と自由奔放に飛び回っている。
ある日、恵美と夫の貞次郎(安井昌二)は仲人の校長とその夫人(波乃久里子)を招いて食事をしていたのだが、そこへ陽子と婚約者、友人達がやってきて大騒ぎ。たまりかねた校長が大喝、恵美はこの一件で娘の結婚に不安を覚える。さてこの結婚はどうなるのか・・・。