11月松竹座公演の製作発表が行われました!!
2019年9月9日
イベントレポート
11月大阪松竹座「松竹新喜劇 錦秋特別公演 」の製作発表が9月6日(金)に大阪市内にて行われました。初めて松竹新喜劇を演出する山田洋次監督とともに「大阪の 家族はつらいよ」の脚本・演出助手を手掛けるわかぎゑふさん、劇団から渋谷天外、藤山扇治郎、井上惠美子、曽我廼家八十吉、曽我廼家寛太郎、川奈美弥生、里美羽衣子、泉しずか、桑野藍香が出席しました。
山田洋次監督:松竹新喜劇は昔からファンでよく見てきました。寅さんを演じていた渥美清さんは、藤山寛美さんのファンで、東京公演の時は初日と中日と千穐楽に見に行って、寛美さんの真似をしながら教えてくれました。そんなことを思い出します。いつか新喜劇の方たちと仕事ができることがあったらいいなと思っておりました。『家族はつらいよ』の映画を作った時に、もし舞台を関西において、(大阪弁で)やったら、質の違う別のものが出来るんじゃないかと考えたんです。松竹新喜劇だったら面白いんじゃないかと思いました。
扇治郎さんは、映画『家族はつらいよ』で2回出ていただいていますが、他の方は初めてなので、わくわくしております。稽古が終わったら、こんな作品になったんだと、にっこりできるような作品になってほしい。なるに違いないと思っております。
わかぎゑふ:もう4か月ぐらい山田監督と脚本作業で時間を過ごして来たんですが、(今日の製作発表に臨み)やっと世間に山田洋次監督と仕事してんねん!といえるようになって幸せでございます!
渋谷天外:はっきりいうて、胸がどきどきしております。山田監督が劇団の演出をしていただけるということで、夢心地のような気分になりましたが、山田監督が一言一句大切にされる非常にシビアな演出をされるとお聞きして、びくびくしております(笑)。しかし山田監督の現場で作っていくという話を(今)聞いてほっとしました。(台本は)ちいちゃな所が、上手いこと書いてはるんですわ!稽古期間を長めに取っていただいているので、しっかり稽古をして、一から初心に戻ってやっていきたいと思います。すごい作品になると思いますのでよろしくお願いいたします。
藤山扇治郎:山田監督、わかぎ先生ありがとうございます。(山田監督と)初めてお会いさせていただいたのは、3年程前に映画に出させていただいた時でして、初めは偉大すぎて緊張していたのですが、山田監督からお話をしてくださり、ほっとしました。僕は飲み込みが悪く、演出家の要求になかなか対応できないところがあるのですが、山田監督に「こうしてください」って教えていただいたら、すっと入ったんですね。今回も一生懸命、頑張らせていただきたいと思います。何よりお客様に喜んでいただけるよう頑張ります。
井上惠美子:私が演じる富子は私と同じくらいの年ですけれども、従順な普通の奥さんが、ある日突然変わるんです。そしてある目的をもって、エネルギッシュにそれに向かって進んでいく、乙女ちっくな部分もありまして、富子は魅力あるお役でございます。一生懸命、やらせていただきます。
曽我廼家八十吉:長男のお役をさせていただきます。資料として映画やビデオを拝見いたしました。(離婚届の判子を押してのシーン)を女房に聞かれてはいけないと思いまして、音量を下げて観ました!山田監督は、すばらしいです。怖い反面、楽しみにしております。稽古頑張りたいと思います。
曽我廼家寛太郎:藤山寛美先生がお元気な時に映画の撮影現場に連れて行っていただき、山田監督に紹介していただいたことがありまして、今こうやってご一緒にお仕事できるのはご縁やなあと思います。寛美先生が「頑張ってくれよ」と仰ってくれているんじゃないかと。新喜劇の未来に繋がる作品になれるよう頑張ってまいります。
川奈美弥生:長男の嫁、家族に振り回される良妻賢母の嫁という感じなんですけれども、新喜劇らしく明るく演じられたらいいなと思っております。
里美羽衣子:皆さん先輩方もご縁の話をしておりましたけれども、私の父は浅草のフランス座出でございまして、浅草では父はご縁がなかったですが、大阪の道頓堀で娘がご縁をいただきました!私らしい加代をお稽古から楽しんで励んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
泉しずか:この度、山田監督の作品に出していただくというのは夢のようでございます。うれしい限りです。長女のお役で、後先考えずにずけずけものをいう役でございます。私らしいなと思いますので、私らしく一生懸命頑張りたいと思います。
桑野藍香:山田監督とご一緒できること、嬉しく思っております。憲子というのは真の強い役だなと直感で思いました。きちんと演じられるようにお稽古から頑張ってまいります。
大阪松竹座「松竹新喜劇 錦秋特別公演」2019年11月13日(水)~11月24日(日)午前の部11:00開演 午後の部16:00開演※13日初日のみ13時開演。
公演は「舞妓はんと若旦那」との2本立て。舞妓清香の幕切れのセリフ「さいなら」や「祇園小唄」などのタイトルでも上演された、松竹新喜劇の人気演目です。若旦那要二郎を植栗芳樹が勤め、ヒロインの舞妓清香を成瀬綾乃が、要二郎の恋のライバル宮大工新吉を渋谷天笑が、それぞれ初役で挑む若手三人による挑戦の舞台となります。さらに、繊細な心を丁寧に描いてきた新派の齋藤雅文氏を演出に迎え、ユーモラスな番頭伊助を曽我廼家文童が、情の深い要二郎の母お甲に大津嶺子と、ベテラン二人が芝居を支えます。また芸者千代葉をOSK日本歌劇団の白藤麗華が華やかに演じることもみどころとなります。松竹新喜劇の初々しい恋物語にご期待ください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます!!