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平成中村座が、旗揚げの地である浅草に帰ってきました。 2000年の第一回公演以来、東京・大阪・名古屋、さらには日本を飛び出しニューヨーク、ベルリン、シビウ(ルーマニア)など、各地で人々を沸かせてきました。 通常の劇場とは趣を異にする、’江戸の芝居見物’を体験できる空間。 時空を超えるエンタテインメントとして、歌舞伎ファンの枠を超え多くの観客を惹きつける「平成中村座」をご案内します。

前篇・第一幕平成中村座とは


遡ること江戸時代。浅草の街には「浅草猿若町」と呼ばれる芝居町が広がっており、中村座もまた人気の芝居小屋の一つでした。そして、2000年。「江戸時代のにぎわいそのままの芝居小屋を…」と、浅草に仮設芝居小屋が建てられ始まったのが、平成中村座です。今回は第1弾として、平成中村座ならではの楽しみ方を隅から隅までず、ず、ずい~っとご紹介いたします!

第二幕三つの特徴

特徴1

浅草・浅草寺の境内に、期間限定で現代版の”芝居小屋”を特別に建てて、1か月間の公演を行います。

特徴2

定式幕

客席に入るとまず目に飛び込んでくるのは、大きな「中村座」と書かれた提灯と、定式幕。実はこの定式幕、黒・柿・萌黄の並びの歌舞伎座とは色が異なっており、白・柿・黒となっています。これは江戸時代から引き継がれてきた中村座ならではの伝統の色。ぜひチェックをしてみてください!

特徴3

客席

一度のみならず二度でも三度でも楽しめるのが、平成中村座の妙。そのヒントは、松・竹・梅・桜・お大尽席と呼ばれる客席のバリエーションにあります。今回はその中から、松・桜・お大尽席をご紹介します。

松席は、客席前方の座椅子に座る観劇スタイル。舞台との距離が近く、演目によってはお客様のすぐ横を俳優が通り過ぎるなど、臨場感あふれます。ただし手荷物を置くところがなく、1席あたりの広さも最小限のため、松席をより楽しんでいただくためにも、楽な格好でご観劇いただくのをお勧めします。
舞台の中に芝居をのぞきこむ形で設置されている桜席。幕開き前の舞台を楽しむこともできます。
華やかな屏風の前にゆるりと座れるお大尽席。専任のお茶子さんがついて、至れり尽くせりのおもてなし。舞台が最も観やすい位置に設置されており、お弁当もついて贅沢な観劇の時間を過ごすことができます。さらには、舞台裏のご案内や人力車で駅までお見送りをしてくれるなど、まさに気分はお大尽様!

第三幕平成中村座ができるまで~

1

地鎮式 

建設地のお清めや公演の無事成功を祈ります。

2

棟上げ

劇場の建設の開始。驚きと感動が生まれる劇場がみるみる形となっていきます。

10月10日頃…

10月18日頃…

10月22日頃…

10月22日頃…

平成中村座で、心に残る観劇体験を!ぜひ浅草の街とともにお楽しみください!

大詰はじめての「平成中村座」体験

とざい、と~ざい!この度、平成中村座にあの煽りパワーポイントで有名な超人気覆面レスラー「スーパー・ササダンゴ・マシン」が参上!平成中村座の魅力を隅から隅までず、ず、ずぃ~っと探ってきてもらいました!

 

~イザ!平成中村座へ!~

 

太鼓の音に、笛の音、人形焼のいい匂い。高揚感高まる浅草の街の雰囲気を感じながら、芝居小屋へ向かいます。

~到着!~

 

到着すると、見渡す限りの人・人・人…。ここは、平成中村座名物・芝居小屋前の売店。「僕も負けてられない…」と人の波に流されないよう、レスラー魂に火をつけながら、奥へ奥へと進んでいきます。

セリフや衣裳など観劇と同時に演目の音声解説をしてくれるイヤホンガイドを借り、続いて売店「歌舞伎茶屋」にて美味しい“茶屋弁当”を購入!(※事前予約だと特典が付きます)他にも、軽食やここにしかないコラボグッズが多数並びます。食いしん坊のスーパー・ササダンゴ・マシンは、“平成中村座シール”のついたお団子を!場内に行くと思いきや、「これも食べたい♡」と立ち止まるその手には…

~いよいよ、客席へ~

客席に入る前に靴を脱ぐのが平成中村座の慣わし! 入ると右手に見えてくるのは“筋書”売場。歌舞伎に欠かせないアイテムです。各演目の見どころや、出演俳優による特別インタビューも 収められた一冊は、まさに手引書。その他、特別仕様のひざかけなども販売しており、観劇のお土産をどれにしようか迷うのもまた、芝居見物のお楽しみ。

客席に入ると目に飛び込む、真っ赤な巨大提灯。「うわぁ~すげぇ~!」と小屋中に響き渡るほどに大興奮のスーパー・ササダンゴ・マシン。タイムスリップしたかのような空間に、思わず子どものようにはしゃいでしまいます。

~もうすぐ開演! ~

座席に到着すると、思わずお隣さんと目が合い、開演するまでしばしお話し。これもまた、席と席とが近い平成中村座ならではの温かい光景です。さて、第一幕が始まります。

~ふぅーっと一息。ここで幕間 ~

演目と演目の間の休憩時間を歌舞伎では幕間(まくあい)と呼びます。お腹も空いてきたころ。お席でも飲食OKのため、秋を感じる豪華なお弁当をいただきます。メニューは、十八世中村勘三郎さんの好物だった「焼売」「海老しんじょう」「焼鳥」などが詰め込まれています。お団子も、葛餅も食べて…。マスクの下も思わず笑顔に。お腹も満たされ、引き続きお芝居を楽しみます!

いくつ見つけられる?場内に隠れし18個の目

場内を歩いていると、時折現れる壁に書かれた謎の“目”。実はこれ、十八世中村勘三郎にもとづき、勘三郎丈の目が18個隠れてるのだとか!あなたはいくつ見つけられるでしょうか?

食べて、観て、楽しんで…。一歩足を踏み入れた先には、どこか懐かしく心温まる空間と人間ドラマが待っています。ぜひ平成中村座にしかない特別な観劇体験をしてみませんか?本日はこれ切り。

【今後の平成中村座】 

小倉城公演  【小倉城勝山公園 特設劇場(北九州市)】
2019年11月1日(金)~26日(火)※予定

スーパー・ササダンゴ・マシン

生年月日1977年11月5日。新潟県新潟市東区出身。
得意技はパワーポイントを使ったプレゼンテーション。 いかなる争いごとも話し合いで解決したいタイプの現役プロレスラーです。
Twitter→@abulasumasi
所属:松竹芸能