今回は、松竹エンタテインメント所属の元宝塚歌劇団・トップ娘役の女優・舞羽美海さんに、その魅力をご案内いただきました。
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オペラとは!
歌に魅せられる人間ドラマ
16世紀末、ルネサンス後期のイタリアで花開いた芸術・オペラ。モーツァルトやベートーヴェンなど音楽室で一度は写真を見たことのある、有名な音楽家も作曲をするなど総合芸術として多くの人に愛されてきた演劇です。オペラを一言でいうと、歌劇。つまり、「歌で進行をしていく劇」です。ミュージカルは台詞と歌、ダンスなどが混在していますが、オペラは台詞もすべてメロディーにのせて歌い上げられます。なんで歌うの?それは、歌手たちの究極の歌声で歌うことによって主人公の感情がより豊かによりドラマチックに、観客に伝わるからです。オペラの演目は、《魔笛》のように王子様がお姫様を助ける物もあれば、《オテロ》のように嫉妬から生まれる殺人や、《蝶々夫人》のような一途な愛を描いた作品、誰もが知っている《ヘンゼルとグレーテル》など、バラエティ豊か。どの作品も、普遍的な愛や友情が物語られています。あなたの恋の悩みも、オペラを観ればすぐ解決できるかもしれません。また美しい衣裳、荘厳な舞台装置、生のオーケストラと、様々な角度から楽しむことができるのもまた、オペラの魅力です。
METとは!
眠らない歌劇場
ニューヨークの文化の中心リンカーン・センターにそびえたつ、観客席数3800席、195の立見席を含めると約4000席となる世界最大級のメトロポリタン歌劇場(MET)。毎年9月下旬から翌年5月初旬までのシーズン中、26演目前後の作品が上演されるオペラ・ハウスで、土曜日は昼夜の2回、1週間で約7公演、日替わりで違う演目を楽しむことができます。公演が終わるとセットを撤収し、翌日のセットの準備を深夜まで。早朝からはリハーサルをし、夜の公演の準備…。まさに24時間稼働し続ける、“眠らない劇場”です。
「METライブビューイング」とは?
安い!安心!分かりやすい!映画館で楽しむ、オペラ・エンタテインメント
METの最新オペラ公演を70ヵ国・2000ヶ所以上の世界各地の上映館で上映する画期的なオペラ・エンタテインメント。全米とヨーロッパは現地と衛星同時中継し、日本でも、上映からわずか数週間後に日本語字幕付きで楽しむことができます。
より分かりやすい
多彩なカメラワークでオペラ歌手たちの細かい表情や豪華な舞台セットもより間近に!
もうオペラグラスなんていらない!
日本語字幕付きで安心
オペラはイタリア語やフランス語、ドイツ語、中にはチェコ語も…
日本語字幕がついていて、ストーリーがしっかり分かる!
チケット価格がお財布に優しくて気軽に楽しめる
生のオペラ公演は数万円!ニューヨークに足を運ぼうと思ったら本当に大変。
ライブビューイングならお近くの映画館でお手頃に気軽に楽しめます。
Welcome to the world of “MET Live Viewing”
presented by 舞羽美海
ナビゲータは舞羽美海さん。東銀座の映画館、東劇で体験していただきました。
チケットは劇場窓口で購入。少し仕事を早めに切り上げてオペラ鑑賞だなんて、優雅な気持ち。
鑑賞料金
一般料金:3,700円(税込)
学生料金:2,500円(税込)
演劇の劇場のような落ち着いた雰囲気。今は高層ビルの中にある映画館ですが、建替え以前の東劇は、東京劇場という大劇場で、演劇や映画、バーレスクなど多様な華やかな文化の中心地だったそうです。とっても贅沢な空間。
大人な気分で、白ワインを注文。カジュアルな服装でもオペラが見られるなんて、画期的!
トゥーランドットより
息遣いが聞こえてきそうなほどに伝わる気迫に思わず「ブラボ~!」。大画面ならではの、舞台では分からない細部まで見えるのは、映画ならではです。
日本語字幕が映像のすぐ下にあるのも、とっても便利。生の舞台だと、字幕は離れた位置に設置されてあって少し見えづらく、舞台を見逃してしまいそうなこともありますが、これなら意味も分かって大事な場面も見逃さないので、いいですね!
劇場プログラムも購入。ここにしかない情報がたくさんあり、読むとより一層、楽しむことができますね。
バックステージやキャストのインタビューや解説も映像の中であるので、予習はいりません。初めてのオペラ体験にはピッタリ!今日は、優雅な気持ちで踊りながら帰ります♪
舞羽 美海(まいはね みみ)
8月22日生まれ。兵庫県出身。2005年宝塚音楽学校入学、2011年に雪組トップ娘役に就任。2012年東京宝塚劇場公演『Jin-仁-/GOLD SPARK!―この一瞬を永遠に―』の千秋楽をもって退団。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍。近年では『ダンス オブ ヴァンパイア』(帝国劇場他)サラ役、『ピーターパン』(東京国際フォーラムC)タイガー・リリー役、ミュージカル『陰陽師』(日本青年館他)八百比丘尼役など。映画『マザー』『超高速!参勤交代』、ドラマ『新法廷荒らし 猪狩文助』、『早子先生、結婚するって本当ですか?』『プリンセスメゾン』など。松竹エンタテインメント所属
Twiter@mimimaihane
ヘアメイク:川又由紀
スタイリスト:宮崎智子