南座新開場のご紹介
2018(平成30)年11月、耐震補強改修工事を終え、新開場しました。
お客様エリアの劇場設備の全面更新と併せ、「伝統と新たな魅力が融合する」新しい南座に生まれ変わりました。どうか皆様の変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
今回の改修工事では、国の登録有形文化財である南座の外観は保存修復しつつ、劇場の耐震性能を向上すること、また、老朽化していた劇場設備全般を更新し、最新技術や演出による新たな劇場体験をお届けすることの2点を要点として実施いたしました。
特に耐震性能の向上については、外観の維持保存のみならず、内部の劇場空間を損なうことがないよう補強計画を進め、第三者判定による安全性の認定も取得しております。
●3Dモデルと点群データを使用した計測により、南座の外観を保存修復するとともに、建物内部の全域にわたる耐震補強を実施
●特徴的な大屋根は、屋根瓦をすべて軽量瓦に葺き替えるとともに、支える内部構造に新たな鉄骨をおよそ4500ピース追加することにより、大屋根の耐震性を向上
●お客様をお迎えする玄関、ロビー各所はアールデコ調の照明器具や装飾など昭和初期の魅力をそのまま保存するため、躯体の耐震補強を行った後に修復して再取付
●客席部分は構造躯体のコンクリートが露出するよう完全なスケルトン化を実施し、鉄筋コンクリートによる耐震壁を205枚設置、客席空間の耐震性を向上
●劇場設備を更新してバリューアップするとともに、バリアフリー対応のエレベーターを新設するなどお客様の利便性と快適性を向上
フロアマップ
南座地下1階~3階までの施設情報をご案内します。
地下1階
主な施設
- コインロッカー
台数 大:12個 小:50個
サイズ 大:W35×H50×D40 小:W35×H30×D40
※スーツケース等、大きな荷物は別途料金でお預かりしております。(1階案内所付近)
- お化粧室(女性)
1階
主な施設
- 客席
1階席より舞台を望む
- 案内所
- とらや
- 井筒八ッ橋本舗(売店・飲食)
- お化粧室
- 多機能トイレ
- ロビー
- エレベーター
ここに配置されたチェアーは、世界的家具デザイナーのマリオ・べリーニの考案によるイタリア・カッシーナ社製のアームチェアとソファ。ニューヨーク近代美術館に永久所蔵されている作品のひとつです。高品質な鞣し革(なめしがわ)による美しい椅子類は平成3年から南座ロビーに設置され、使い込むことで味わいを深めてきました。平成30年にカッシーナ社によるカラーリフレッシュ等の修補を施した名品で、幕間のひとときをお過ごしいただけます。
修補提供:株式会社井筒八ッ橋本舗
絵画
1階西側ロビー展示
「花の中」
作者:上村松篁(うえむら しょうこう)1902~2001
1902(明治35)年、京都市生まれ。母は閨秀画家上村松園。京都市立絵画専門学校に学び、西山翠嶂(にしやますいしょう)に師事。
第3回帝展に初出品初入選。第9回帝展で「蓮池群鴛図(れんちぐんおうず)」特選。第14回帝展に「金魚釣」を出品、帝展推薦となり、無鑑査となる。1934(昭和9)年、32歳で大阪三越に於いて初の個展。以後、数多くの美術展に出品すると共に、京都市立絵画専門学校教授、京都市立美術大学教授、京都市美術館評議員、京都国立近代美術館評議員などを歴任。京都市名誉市民、日本芸術院会員、文化勲章受賞。
※閨秀画家:女性作家のこと
寄贈:オムロン株式会社
1階東側ロビー展示
「赤いばらのブーケ」
作者:アンドレ・コタボ(Andre COTTAVOZ)1922~
1922(大正11)年、フランス、イゼール県生まれ。リヨン美術学校に学ぶ。
サロン・ド・メ、サロン・ド・チュイルリー、青年画家展、サロン・ド・ドオトンヌなど出品。マントン・ビエンナーレ展で受賞、プリ・ナショナルを受賞、フェネオン賞1等賞受賞。
肉厚のマチエールと単純化されたフォルムで、新しい具象を追求するリヨン派の代表作家である。定期的にフランス国内でも、数多くの展覧会が開催され、多くのコレクターを持つ。日本国内において国際形象展をはじめ多くの展覧会で好評を博している。
※マチエール:絵の具などの材質的効果や絵肌を表す。
寄贈:株式会社大林組
緞帳「赤地草花連紋(あかじそうかれんもん)」
台数 大:12個 小:50個
サイズ 大:W35×H50×D40 小:W35×H30×D40
※スーツケース等、大きな荷物は別途料金でお預かりしております。(1階案内所付近)
主な施設
- 客席
1階席より舞台を望む
- 案内所
- とらや
- 井筒八ッ橋本舗(売店・飲食)
- お化粧室
- 多機能トイレ
- ロビー
- エレベーター
ここに配置されたチェアーは、世界的家具デザイナーのマリオ・べリーニの考案によるイタリア・カッシーナ社製のアームチェアとソファ。ニューヨーク近代美術館に永久所蔵されている作品のひとつです。高品質な鞣し革(なめしがわ)による美しい椅子類は平成3年から南座ロビーに設置され、使い込むことで味わいを深めてきました。平成30年にカッシーナ社によるカラーリフレッシュ等の修補を施した名品で、幕間のひとときをお過ごしいただけます。
修補提供:株式会社井筒八ッ橋本舗
修補提供:株式会社井筒八ッ橋本舗
絵画
1階西側ロビー展示
「花の中」
作者:上村松篁(うえむら しょうこう)1902~2001
1902(明治35)年、京都市生まれ。母は閨秀画家上村松園。京都市立絵画専門学校に学び、西山翠嶂(にしやますいしょう)に師事。
第3回帝展に初出品初入選。第9回帝展で「蓮池群鴛図(れんちぐんおうず)」特選。第14回帝展に「金魚釣」を出品、帝展推薦となり、無鑑査となる。1934(昭和9)年、32歳で大阪三越に於いて初の個展。以後、数多くの美術展に出品すると共に、京都市立絵画専門学校教授、京都市立美術大学教授、京都市美術館評議員、京都国立近代美術館評議員などを歴任。京都市名誉市民、日本芸術院会員、文化勲章受賞。
※閨秀画家:女性作家のこと
寄贈:オムロン株式会社
1階東側ロビー展示
「赤いばらのブーケ」
作者:アンドレ・コタボ(Andre COTTAVOZ)1922~
1922(大正11)年、フランス、イゼール県生まれ。リヨン美術学校に学ぶ。
サロン・ド・メ、サロン・ド・チュイルリー、青年画家展、サロン・ド・ドオトンヌなど出品。マントン・ビエンナーレ展で受賞、プリ・ナショナルを受賞、フェネオン賞1等賞受賞。
肉厚のマチエールと単純化されたフォルムで、新しい具象を追求するリヨン派の代表作家である。定期的にフランス国内でも、数多くの展覧会が開催され、多くのコレクターを持つ。日本国内において国際形象展をはじめ多くの展覧会で好評を博している。
※マチエール:絵の具などの材質的効果や絵肌を表す。
寄贈:株式会社大林組
作者:上村松篁(うえむら しょうこう)1902~2001
1902(明治35)年、京都市生まれ。母は閨秀画家上村松園。京都市立絵画専門学校に学び、西山翠嶂(にしやますいしょう)に師事。
第3回帝展に初出品初入選。第9回帝展で「蓮池群鴛図(れんちぐんおうず)」特選。第14回帝展に「金魚釣」を出品、帝展推薦となり、無鑑査となる。1934(昭和9)年、32歳で大阪三越に於いて初の個展。以後、数多くの美術展に出品すると共に、京都市立絵画専門学校教授、京都市立美術大学教授、京都市美術館評議員、京都国立近代美術館評議員などを歴任。京都市名誉市民、日本芸術院会員、文化勲章受賞。
※閨秀画家:女性作家のこと
寄贈:オムロン株式会社
作者:アンドレ・コタボ(Andre COTTAVOZ)1922~
1922(大正11)年、フランス、イゼール県生まれ。リヨン美術学校に学ぶ。
サロン・ド・メ、サロン・ド・チュイルリー、青年画家展、サロン・ド・ドオトンヌなど出品。マントン・ビエンナーレ展で受賞、プリ・ナショナルを受賞、フェネオン賞1等賞受賞。
肉厚のマチエールと単純化されたフォルムで、新しい具象を追求するリヨン派の代表作家である。定期的にフランス国内でも、数多くの展覧会が開催され、多くのコレクターを持つ。日本国内において国際形象展をはじめ多くの展覧会で好評を博している。
※マチエール:絵の具などの材質的効果や絵肌を表す。
寄贈:株式会社大林組
奈良時代に中国から伝えられた「立涌(たてわく)文様」は、「湧き上がる」形象から、吉祥文様とされ、正倉院御物の古裂に見られます。また能衣装等にもよく用いられておりました文様です。近世では江戸小紋や西陣織にも多用されています。この図柄は、これらの有職文様である「立涌(たてわく)文様」に見られる柔らかなリズム感を取り入れながら、緞帳の意匠として新しくデザインしたものです。
すっきりとした美しい姿を見せる杜若の花、格調高い菊、可憐な小花、蔓、鴨川の飛沫など、自然豊かな京都のイメージを取り入れ、抽象的に組み合わせて連続模様として構成しています。
赤地を基本色として、白、黄、緑、紫などの色鮮やかな糸を織り込み、上品で華やかな緞帳として南座を晴れやかに飾ります。
監修:上村淳之
寄贈:株式会社 聖護院八ツ橋総本店
製作:株式会社 川島織物セルコン
バリアフリー
東側ロビーにエレベーターを新設。劇場のもつ和のデザインを保ちつつバリアフリー対応を向上しました。
2階
主な施設
- 客席
2階席下手より客席を望む
- 井筒八ッ橋本舗(お土産・売店)
- なだ万茶寮
- 公衆電話
- ロビー
修補提供:株式会社井筒八ツ橋本舗
- お化粧室
- エレベーター