歌舞伎・演劇の世界

喜劇 有頂天一座

みどころ

【解説】
『喜劇 有頂天一座』は、昭和34年9月に『女剣劇朝霧一座』という題名で、初代水谷八重子と市川翠扇のコンビに、大御所の伊志井寛、大矢市次郎を加えて初演された、北條秀司による喜劇作品です。女剣劇の世界で巻き起こる座長の座を巡っての壮絶な“女いくさ”をコメディータッチで描き大好評を博しました。
その後二度再演され、二代目水谷八重子・波乃久里子を始めとした劇団新派、更に十二世市川團十郎らによって受け継がれてきました。
熾烈な女の闘いを描いてはいますが、そこには作者北條秀司の人間の愚かな業欲を愛おしく包み込む愛情が感じられ、現代社会が置き忘れてしまった、人間の愚かさを“人間らしさ”と許容する温かい視点を感じる作品です。
今回は、『喜劇 有頂天旅館』に続き、渡辺えり・キムラ緑子コンビが取り組む“有頂天シリーズ”第2弾としてお贈りいたします。

【物語】  
昭和30年代、上州の田舎町。女剣劇は浅草でストリップの人気に押され、座長の二代目朝霧恵美子(渡辺えり)率いる一座は旅回りの憂き目に合っていた。
駅前の休憩所に到着し、上州座座主の河田(広岡由里子)と愚痴を交えた昔話をしているところヘ、仕事で訪れた映画スターの嵐玉之介(段田安則)が現れる。以前は恵美子と恋人同士の玉之介は、彼女を自分の宿に誘う。お供についた恵美子の弟子・小夜子(キムラ緑子)は野心家で、玉之介の弟子の康弘(林翔太)に映画進出を売り込むなど出世の機会を窺っていた。  

その日の夜、宿で休んでいた恵美子と玉之介は刑事に起こされる。逃亡犯の捜査だというが、人気稼業の二人が出れば大スキャンダル。玉之介が対応するが、刑事は女も出せと譲らない。押し問答のなか現れたのは、身替りとなった小夜子であった。おかげで恵美子は世間とパトロン興行師・浅倉(村田雄浩)の目は誤魔化すことができたが、このスキャンダルで小夜子が大変な人気者になってしまう。そして琵琶湖にほど近い三井寺で初代恵美子の法要を行う日、その人気を利用して女剣劇の再生を目論む浅倉と、有名になりたい小夜子の思惑が合致して、ある密談がまとまる——座長の座をめぐる壮絶な“女いくさ”の結末やいかに!?

スタッフ

北條秀司
演出齋藤雅文
 

キャスト

座長 恵美子渡辺えり
弟子 小夜子キムラ緑子
弟子 康弘林翔太(宇宙Six / ジャニーズJr.)
上州座座主 河田広岡由里子
興行師 浅倉村田雄浩
映画俳優 玉之介段田安則
 

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日程・上演時間

日程 昼の部 夜の部
02月16日( 金 )
11:30-
02月17日( 土 )
11:3016:00
02月18日( 日 )
11:3016:00
02月19日( 月 )
11:30-
02月20日( 火 )
11:3016:00
02月21日( 水 )
11:30貸切
02月22日( 木 )
11:30-
02月23日( 金 )
11:3016:00

チケット情報

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