「歌舞伎=むずかしい」 そんなイメージが定着していますが、歌舞伎は本当にむずかしいものでしょうか。
その理由としては、伝統芸能だから、言葉がよくわからないから、なんだか敷居が高そうだから、授業でならったものだからともかくむずかしそう、などなど、いろいろと考えられます。
しかし本当にむずかしいものなのでしょうか。
まずはなんとなく抱いている歌舞伎へのイメージをふり払って、歌舞伎の世界に一歩足をふみ込んでみて下さい。そこには400年以上の歳月を経て、なおも進化し続ける日本文化の粋を集めたエンターティメントの世界が待っています。
現在の歌舞伎公演は、通常は昼の部と夜の部の昼夜二部制で、名作中の名作を三、四作品上演する見どり形式と、ある一つの作品の初めから終わりまでを上演する通し上演の形式によって公演が行われています。
いきなり名場面の一幕だけが上演されると聞くと、びっくりしますが、そうした作品は一幕だけで歌舞伎の魅力を十二分に味わうことのできるドラマ、演出、演技をそなえているので、心配は無用です。まずは一幕見席をご利用いただくのもよいかもしれません。
また歌舞伎の場合、セリフが基本的に江戸時代の言葉を使っているので、意味がよくわからないという意見も聞きますが、耳がそのテンポや言い廻しに慣れていけば、なんとなく意味をつかめていきます。
歌舞伎を観ようと思いたって、歌舞伎座に出かけて歌舞伎を観ても十分楽しめますが、実は歌舞伎は知れば知るほど、よりその魅力と面白さが増す演劇です。
そのために劇場内で販売している筋書(関西では番付)とよばれるパンフレットや、イヤホンガイドや字幕ガイドによって、それぞれの作品についての解説や物語のあらすじ、登場人物の関係性、また見せ場などの知識を得ながら、舞台を見ることによって、より深みがましていきます。
またチラシを始め、WEBサイトの「歌舞伎美人」でもさまざまな情報を得ることができるので、こちらもぜひ活用してください。
歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」