5月28日(火)に主演の玉森裕太さんが大阪の試写会にサプライズで登壇、舞台挨拶を行いました。
上映後の余韻に浸っている観客たちの前へ、サプライズで現れた玉森さんに会場は騒然、黄色い歓声に包まれました。まさにたった今、映画を観終えた観客を前に「この映画は挑戦することが多かったので、観てもらえたことがすごく嬉しいです。」と語りました。
撮影現場では森義隆監督に「24時間、崇史を抜かないでくれ」と言われていたそうで、「キスマイの仕事の時も崇史を抜かないようにしようと思って、ずーっと一点を見つめて何もしゃべらず…多分メンバーは不思議がっていたと思います、どうかしちゃったんじゃないかって」と笑いながら撮影当時を振り返りました。しかし、バラエティもこなすKis-My-Ft2。そんな時はどうしていたのかと問われると、「映画撮影の現場とキスマイの現場は真反対というくらい違うので、困ったこともありましたけど、それはメンバーのみんなが言わずとも率先してやってくれたり、僕がやらないといけない役割を手伝ってくれたり、そういう雰囲気を感じていたのですごく感謝していますね」とメンバー同士の絆の深さを明かすエピソードを披露した。
1ヶ月半にわたり、演じる役のことをずっと意識し続ける役作りはほぼ初めてだったという玉森さんは、「(撮影後に)役は抜けたんですが、燃え尽き症候群みたいになって…なんにも手につかないし、手に力も入らないし、ずっとぐったりしている日が何日かありましたね」と語りました。また、親友の智彦を演じた染谷将太さんとの共演について聞かれると、「染谷くんとはお芝居で向き合っていると吸い込まれるような目つきと言いますか…『今この人のことが気になるな』って、撮影していない時も染谷くんの行動を追っちゃったりしましたね。いま何しているんだろう、何を考えているんだろう、とか」と、実力派俳優である染谷との共演から刺激を受けると同時に、役へ深く没入していたことを語りました。
本作ではパラレルワールド=2つの世界が描かれることにちなみ、MC から「もし明日の朝、目が覚めたら大阪在住の関西人になっているパラレルワールドにいたらどうしますか?」という質問が飛んでくると、「大阪に住んでいても、変わらず家に引きこもっていたいです。どこに行っても、関西人になっても(食事は)出前でいい(笑)」と、会場の笑いを誘いました。さらに以前、関西弁の役を演じたこともある玉森さんにMCから「関西弁でメッセージをいただけませんか?」と振られると、本作が必ず2度・3度と観たくなる映画だと思うと前置きし、「劇場で待ってんで!また観に来てや」と、はにかみながら応え、玉森さんの貴重な関西弁に会場からは悲鳴があがりました。「関西弁、難しいですね。」としきりに照れる玉森さんは、MCと繰り返し「待ってんで」「観に来てや」のイントネーションを確認し、会場は終始なごやかな雰囲気に包まれました。
最後に「魂を込めた作品です。1回だけでなく、何度でも楽しんでいただける映画になっていますので、みなさんの力でこの映画を広めていただけたら、そして、もっと盛り上がっていただければ嬉しいなと思います」と玉森さんが挨拶し、舞台挨拶は幕を閉じました。