公益財団法人松竹大谷図書館では9月6日より、クラウドファンディングサービス「REDAYFOR」にて、名匠・小津安二郎監督が撮影し、名優・六代目尾上菊五郎が踊った歌舞伎記録映画『鏡獅子』の当館所蔵フィルムを4Kデジタル修復し、鮮明な映像と音声で蘇らせるプロジェクト「【第11弾】蘇る六代目の舞台、小津安二郎『鏡獅子』を次世代へ。」を開始いたしました。
松竹大谷図書館は、演劇・映画専門の私立図書館として、台本やプレス、スチール写真など市販されない多くの貴重な資料を所蔵し、一般に公開する公益性の高い図書館事業を行っています。平成25年からはクラウドファンディングで貴重資料のデジタル化や保存プロジェクトに取り組み、毎年成果を上げております。
今回11回目のプロジェクトでは、2023年の小津安二郎生誕120年に向けて、小津監督の唯一の記録映画であり、また初めてのトーキー映画でもあるこの『鏡獅子』フィルムを4Kデジタル修復し、劣化した映像と音声を蘇らせることに挑戦いたします。
同館が管理している歌舞伎記録映画『鏡獅子』は昭和10(1935)年、六代目菊五郎が51歳の時に撮影され、昭和25(1950)年に再編集された約24分の映像です。映画『鏡獅子』のオリジナル原版の所在は確認されていませんので、当館が所蔵するフィルムは大変貴重な映像です。しかし今回デジタル化を進めようとしているフィルムはビネガーシンドロームによる劣化が進み、このままでは記録された映像が失われてしまう恐れがあり、一刻も早いデジタル化が望まれる状態です。当プロジェクトでは、この貴重な映像を4Kデジタル修復により蘇らせ、次世代まで届けることを目指しています。
【概要】
プロジェクト名:「【第11弾】蘇る六代目の舞台、小津安二郎『鏡獅子』を次世代へ。」
https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan11
■募集期間:令和4年9月6日(火)11時~10月26日(水)23時 (50日間)
■目標金額:400万円
・『鏡獅子』4Kデジタル修復費:350万円
・利用手数料:50万円
■募集金額設定:一口 3,000円/5,000円/10,000円/30,000円/50,000円
支援金額に応じて、『鏡獅子』完成台本表紙デザインの当プロジェクト限定文庫本カバーや、所蔵する台本(歌舞伎・映画)のうち、プロジェクト限定リストの中からお好きな作品を選んでいただき、その台本カバー(台本を保護するための手作りカバー)にお名前を載せる権利など、趣向を凝らしたリターンを設定しています。
詳しくは下記「READYFOR」のプロジェクトページをご覧下さい。
●「【第11弾】蘇る六代目の舞台、小津安二郎『鏡獅子』を次世代へ。」プロジェクトページはこちら
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