お知らせ

イマーシブシアター サクラヒメ ~『桜姫東文章』より~
Toyotaka(Beat Buddy Boi)<町医者>インタビュー


――HIPHOPクリエイティブ集団“Beat Buddy Boi”のメンバーであるストリートダンサー でいらっしゃいますが、南座へのご出演についての印象は?
ストリートダンスを十六年間、高校生の頃からやってきました。ストリートダンサーである自分が歴史ある南座のステージに表現者として立つことが出来て、日本人として誇りを持って踊れることを大変嬉しく思います。僕は大阪出身で、関西が地元だと思っていますので、関西でパフォーマンスができること自体にワクワクしていますし、自分の何らかの力が発揮できると思うと楽しみです。
――演じられる役が町医者。ストリートダンスでどう表現したいとお考えですか?
今回の町医者は、幼少期に貧しい家庭で育ったためになかなか医者に診てもらえなくて、「それなら自分で医者になってやる」という経緯で医者になったイメージ。その話を聞いた時に、雑草魂を感じて、漫画の『ブラックジャック』みたいな男だなと勝手に解釈しています。実力は凄いけれど、心には思うものがある人物ですね。最終的にはサクラヒメを奪い合うという展開。町医者の職業柄から考えると一歩引くのかと思いきや、ぐっと出てくる。スマートかつ大胆なイメージを持ちながら演りたいなと思っています。元々ダンスも繊細というか細かい技術が好きなので、細部までこだわっているところを、お客様と近い環境でしっかり伝えられるのはダンサー冥利に尽きるなと思いますし、有難いです。

――イマーシブシアターへの初出演についての思いを聞かせていただけますか。
イマーシブシアターに凄く興味があったんですよ。先輩に誘われて“DAZZLE”さんの公演を観に行かせていただいた時、初めてのものに出会う瞬間の震える衝撃がありました。イマーシブシアターという形式自体が素晴らしいなと思いますし、これからは人が体験することがエンタテインメントになる時代だと日頃から考えていたんです。そんな時にお話をいただいたので、ぜひ出演させていただきたかった。今は「よし、やってやる!」という心境ですね。
――どのような公演を目指されますか?
お客様全員に「一体これはなんだ!」と思っていただいて、SNSや色んなところで話題になる公演になって欲しいなと思っています。今回、素晴らしい出演者の方が集まって、南座で上演出来て、DAZZLEさんが演出してくださって、というなかなか無い貴重な機会なので、「次は全国や海外でもやりましょう」と発展していったら素敵だなという勝手な妄想を抱いています。日本のエンタテインメントと言えば、アニメや漫画が海外で有名ですよね。「日本のエンタメって凄いよ」「ダンスの公演って凄いらしいよ」と思っていただける何かのきっかけに『サクラヒメ』がなるんじゃないかなと、僕は信じています。

公演詳細ページへ