お知らせ

南座新開場記念
「都をどり」製作発表が開催されました!

南座では4月1日(月)初日~27日(土)千穐楽にて南座新開場記念「都をどり」を上演いたします。

本公演は、京都最大の花街・祇園甲部の芸妓・舞妓による舞踊公演です。名高い「ヨーイヤサー」の掛け声とともに銀襖の前の総をどりで幕を開け、爛漫の春、夏、錦秋の秋、深雪の冬、そして再びの春の花見で幕を閉じる華やかな舞台は、明治5年の創演からの伝統です。会場は祇園甲部歌舞練場を本拠地としていましたが、現在は耐震工事計画による休館のため、平成 29 年より舞台を移して開催しています。そして本年は、先だって耐震改修を終え新開場いたしました南座にて開催する運びとなりました。

平成30年春秋座公演より

今年の都をどりは「御代始歌舞伎彩(みよはじめかぶきのいろどり)」と題し、南座にちなんで歌舞伎を意識した景や、新天皇即位への祝賀を込めた、全八景の構成となっております。祗園甲部の芸舞妓が一堂に会して踊る“総をどり”のほか、昔話でお馴染みの「わらしべ長者」を元にした作品などもあり、初めてご観劇いただくお客様にも楽しんでいただきやすい演目となっております。

今年が「都をどり」初出演となる市弘(左)と美羽子(右)
また、今回の都をどりに出演する総勢 71 名の芸舞妓のうち、11 名が初舞台となります。
本日出席した舞妓の市弘(写真左)と美羽子(写真右)は、毎年新調されるという“総をどり”の衣裳を前に、初出演についてそれぞれ以下のように思いを述べました。
市弘「初舞台で南座さんの舞台を踏ませていただけるのはとても素敵なこと。緊張するけど精一杯がんばりたい。」
美羽子「南座さん独特の機構を活かした都をどりになるだろうと思うとそれだけで楽しみ。来てくださった皆様に楽しんでいただけるような公演にしたい。」

南座での開催は、実に67年ぶり。生まれ変わった南座が迎える初めての春を華やかに彩る、平成を締めくくる「都をどり」にご期待ください。

平成28年公演より