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12/16(土)初日舞台挨拶レポート

ついに全国公開初日を迎えた本作。
上映後の感動に包まれた観客の元にクリスマスをイメージした衣装に身を包まれたキャストが登壇。
 
佐藤健さん「無事今日という日を迎えられたことを嬉しく思います。1年前くらいに岡山で撮影していて、撮影しているというより、岡山人として生活している、という感じがありました。尚志さんの人生を生きさせていただきました。今日からこの映画はみなさんのものです。この映画を愛してくれたら嬉しいです。」
 
土屋太鳳さん「中原麻衣さんの大切な8年を演じさせていただきました。ちょうど去年の今頃、瀬々監督と佐藤さんが台本を元に何度も話し合っていて、尚志さん、麻衣さんにお会いしたのも今頃でした。今日この作品が封切られて、本当に胸がいっぱいです。みなさんと一緒にこの喜びを噛み締めていきたいなと思います。」
 
薬師丸ひろ子さん「今日は初日にありがとうございます。お二人からお話があったように、私にとっても久しぶりの長期のロケで、岡山で暮らしてきて、岡山の空気を存分に吸って、この家族を演じられるようにしました。色々な方に協力していただいてこの映画が完成いたしました。感謝の気持ちでいっぱいです。」
 
杉本哲太さんが「僕も岡山ロケに参加しまして、病院での撮影が多かったんですね。病院の方達が休憩するような場所でお弁当を1人で食べていたんですが、途中病院のスタッフの方が入ってこられて、睨まれて、何だろうと思ったら、思いっきり”飲食禁止”の張り紙が貼ってありました。この場をお借りして謝りたいです。」と撮影中のエピソードを話すと、会場、キャストからは笑いが起こりました。
 
浜野謙太さん「健くんが岡山に引きこもっていたり、太鳳ちゃんからも並々ならぬ気合いを感じて、とにかく2人の気合いがものすごく出ていて、僕はその2人の気合いに圧倒されました。そんなすごい感動の作品に参加させていただいて、こんなに凄まじい作品がみなさんに可愛がってもらえることを祈っています。」
 
中村ゆりさん「女優として、1人の大人として、痛みだったり、色んな人の人生だったりそういうものを知っていかなきゃなと思っているんですが、本当に自分にとって人生を教えてくれる作品だったなと思います。本当にたくさんの人に観ていただきたいと思っています。」
 
瀬々敬久監督が話す前に会場から「監督、いい作品をありがとう!」という声が上がると、佐藤さんは「こんな声が上がるなんて初めて!すごい。」と驚いている様子をあらわにしました。
そのなかで瀬々監督は「人生の試練はみんなに訪れると思います。本人たちの頑張りもですが、家族だったり周囲の人たちの愛があってこそだと思います。そういう意味ではみなさん共感してくれると思います。2度3度観ていただける作品になっていますので、ぜひ楽しんでください。」と挨拶をしました。
 
クリスマスシーズンにぴったりの作品であることから、キャストの理想のクリスマスデートを聞く質問コーナーに。
最初に土屋さんが「イルミネーションがすごくすごくすごく好きなんですが、クリスマスのイルミネーションは人が多いと思うので、尚志さんと麻衣さんみたいに家でやりたいです。お部屋をイルミネーションもりもりにして、ケーキとか食べたい!2人だともったいないから、ホームパーティにしたいです。」と理想のプランを話すと、佐藤さんが「パーティだとデートじゃないじゃん!(笑)」とツッコミを入れる部分も。
 
続いて薬師丸さんが「何年も前からクリスマスに押し寄せてくるプレッシャーを押しのけてきたので(笑)、クリスマスは茶色いご飯を食べて、無縁でいました。ただ、一つ毎年とびっきり美味しいクリスマスケーキを食べるチャンスがありまして、10日くらい早めにゲットしまして食べます。」、杉本さんが「理想というか願望なんですが、20歳の娘がいるんですが、最近冷たいので(笑)、娘と一緒にクリスマスを過ごしたいです!娘には今度のクリスマスはぜひ家にいていただきたいです。」と、それぞれ話し笑いを誘いました。
 
さらに浜野さんが「家で、お母さんが『本当のクリスマスのやり方を教えてあげる。』と言って、部屋を真っ暗にして、ロウソクに火をつけて、レコードをかけて、ラム肉のステーキを食べたんですけど、子供ながらそのステーキが不味くて。(笑)でも、家でキュッとやるのがいいですね。」、中村さんが「昔からそういうイベントごとが苦手で、改めてオシャレしたりするのが苦手なので、居酒屋でもいいですし、日常の延長線上でいいです。」と、それぞれ普通とは一味違ったクリスマスの過ごし方を挙げました。
 
最後に佐藤さんは「設定として、その2人は両思いなんですけど、まだ付き合ってないんですね。2人でテレビを見ていて、ロックフェラー前のクリスマスがすごい、ということを見て、男の人が『いつか一緒に見れたらいいね』と言うんですけど、彼女は海外に行ってしまうんですね。何年後かに男の人が今日イブだし、行ってみようかな、と思ったら、彼女がいる、とかどうですか?」と話し、ストーリー調で理想のクリスマスを語りました。
 
その中で一番魅力的なものを聞かれると瀬々監督は「もっとも素敵なのは佐藤さんですが、僕は浜野さん。岡山駅でナンパして、家でラム肉を食べてください!」と、劇中での役柄に絡めて、浜野さんを評価しました。
 
そして、初日をお祝いして、特製クリスマスケーキが登場!
主人公の2人が積み重ねた年数である”8年”と同じく8段のケーキが積み重なったケーキが登場し、土屋さんから佐藤さんへファーストバイトが行われることに。
 
「太鳳ちゃん、大盛りで!」など会場から声が上がると、佐藤さんは「みんなグルだな〜(笑)」と反応したりと会場からは笑いが起こりました。
実際に食べた後に佐藤さんは「美味しいです。味を味わうほどの余裕はなかった。初ファーストバイトです。」と感想を述べました。
 
最後に主演の2人からの挨拶になると、土屋さんが「この作品はこれから観てくださるみなさんの心の中で育まれ、何十年越しに末長く愛されることと思います。その中で、心が折れそうなとき、大切なものを守るとき、探したいとき、そんな時にこの作品がみなさんの心を温めますように。」と願いをこめて、語りました。

続いて佐藤さんの番になると、佐藤さんから土屋さんへサプライズの手紙があることを明かされました。
土屋さんが驚いた表情を見せると、「とてもお世話になったので、感謝の思いをこめて書きました。」と話し、手紙を読み上げました。
 
「太鳳へ、初めて共演した際に、当時土屋太鳳で検索してみたりすると、直筆アンケートの長さ、何時間かけて書いたんだ、と思うブログの長さに衝撃を受けました。当時主演していた作品を片っ端から観て、その時ビビッと感じたものは確信に変わっていきました。そんなあなたと4年越しで夫婦役として、共に人生を歩めたこと嬉しく思います。
 
一つだけ心残りがあります。宣伝の時なのですが、君は事あるごとにずっと、『背中を追いかけている、本当に尊敬している方だ、健先輩には本当に感謝している』などど何度も言ってくれて、その度に上手にリアクションが取れずごめんなさい(笑)。
本当に感謝したいのは僕なんです。君が僕にそんな風に言ってくれるのは今に始まったことじゃないけど、出会ってから今まで何度も言ってくれて、本当はそんなことなくて。むしろ、君が僕にそんな風に言ってくれた数の分だけ強くなれました。土屋さんにそんなことを言ってもらえる、尊敬してもらえる先輩でいられるように、自分を奮い立たせました。
 
そして現場であなたが僕に向けてくれたそのエネルギーは僕のガソリンであり、もはや役作りの全てでした。
もし、健先輩の尚志が素敵なんだとしたら、それは麻衣が太鳳だったからです。麻衣さんが太鳳だったから、尚志さんとして麻衣への思いは本当なんだと信じられました。あとは立っているだけで、その芝居は真実なんだと、間違いじゃないんだと思っていました。
こんな僕を信じてくれてありがとう。だから、僕にかけてくれた言葉の分だけ自分を褒めてあげてください。
 
命というものに本気で向き合うことのできる唯一無二の女優さん。
これが、この作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です。
僕の宝物です。たくさんの方に愛して頂くことを願って。」

 
と手紙を読み上げました。
その手紙を聞いて、土屋さんは「ありがとうございます。ずっと背中を追いかけてきて、本当に去年はすごく色々な作品をやっていて、気持ちが追いつかず、辛い部分もあったのですが、この『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で、素敵な物語で、健先輩と作品を作ることができる、ということを励みに頑張ってきた部分もありました。健先輩とこの作品をできてよかったです。」と、涙で言葉をつまらせつつ語りました。
 
そして佐藤さんが最後に「この作品、今後とも末長くよろしくお願いします。」と思いを込め語り、会場は温かな空気に包まれたままイベントは幕を閉じました。