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12月2日開催『さくら』イベントレポート

12月2日(水)新宿ピカデリーにて、劇中に登場するゲイバー・ラガーウーマンのシーンで定員役として出演したブルボンヌさん、ヴィヴィアン佐藤さん、そして映画ライターのよしひろまさみちさんを招いてのトークイベントが実施されました。

「撮影が始まるまでのあいだ、エキストラのお客さんと話をしていたら、本当に接客している気持ちになって」と、意外なきっかけで良い役作りができたことを振り返ったブルボンヌさん。また、二人が働くラガーウーマンのママ・サキコ役を演じるのは加藤雅也さんにについては「コミカルに見えて、家族の痛みに寄り添えたのは、加藤雅也さん演じるサキコママだったから。この映画のテーマである、人には言えない、簡単には理解されない恋心を分かってくれる」とサキコママの包容力を絶賛しました。

北村匠海・小松菜奈・吉沢亮という豪華な兄弟妹について話が及ぶと、小松菜奈の『渇き。』での鮮烈な演技に衝撃を受けたというブルボンヌさんは本作での小松の演技について「菜奈ちゃんのあの怪演!どの作品でも魅力的な女優さんだけど、今回が特に凄い!」とその演技を絶賛、続いてヴィヴィアン佐藤さんは「精神は不健康な感じなんだけど、肉体は健康的。そのギャップが魅力的だった」と小松演じる美貴のアンバランスに魅かれたと語りました。

 心に残ったシーンの話になると、ブルボンヌさんは毎回涙してしまうシーンとして、小林由依演じるカオルが卒業式で全校生徒に向かってある想いを伝えるシーンを挙げ、色々な常識、社会を打ち倒して想いを堂々と語るカオルの姿を「私の奪われた青春を取り返してくれたようだった」と、鑑賞時の感動を振り返りました。また、「小林由依ちゃんの演技が素晴らしくて」と絶賛。カオル役のオーディショで、卒業式のシーンを演じることになった際の小林の演技が矢崎仁司監督の心を掴んだというエピソードを語り、「すごく前向きに力強く演技をされていて、それで(彼女に)決まったと聞き、素晴らしい役者さんだと思いました。」とキャスティングの裏話を明かしました。