プーランク《カルメル会修道女の対話》

Poulenc - Dialogues des Carmélites

上映期間
2019年67日(金)~613日(木)

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フランス革命に翻弄された修道女たちの生と死! プーランクの透徹した音楽がえぐる衝撃の史実!

人間とは何か、信仰とは何か、生きるとは、死ぬとはどういうことか…フランス革命末期の暴力の嵐に巻き込まれた修道女たちの実話が、20世紀フランスの俊才プーランクの鮮やかな音楽で感動的なオペラへと生まれ変わった!MET新音楽監督ネゼ=セガンの渾身の指揮に応えるのは、ベテランのK・マッティラから旬を迎えたI・レナードまで粒よりの歌手陣。言葉を、魂を奪われる衝撃のラストが、あなたの人生を変える。オペラは、ここまで、できるのだ。

指揮:
ヤニック・ネゼ=セガン
演出:
ジョン・デクスター
出演:
イザベル・レナード、カリタ・マッティラ、エイドリアン・ピエチョンカ、エリン・モーリー、カレン・カーギル、ジャン=フランソワ・ラポワント、デイヴィッド・ポルティッヨ
上映時間:
3時間22分(休憩1回)
MET上演日:
2019年5月11日
言語:
フランス語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《カルメル会修道女の対話》のあらすじ

18世紀末、フランス革命の激動に揺れるパリ。ド・ラ・フォルス侯爵家の娘ブランシュは、極端に神経質なため俗世間では生きていけないと、コンピエーニュにあるカルメル会の修道院に入る。だが革命政府は修道院の解散と建物の売却を決め、司祭も追放された。修道女たちは殉教を決意するが、怯えたブランシュは修道院から逃げ出す。潜伏してひそかに信仰を守っていた修道女たちは捕らえられ、死刑の宣告を受けた。ひとりひとり断頭台に上る修道女たち。その時、群衆のなかからブランシュが現れる。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • ヤニック・ネゼ=セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

     

    ヤニック・ネゼ=セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

    現代を代表するカリスマ的指揮者のひとり。2018年よりMET音楽監督。鮮烈で生き生きとした音楽づくりで、作品に新たな生命力を吹き込む。09年のMETデビュー《カルメン》は語り草になる大成功を収めた。1975年カナダ、モントリオール生まれ。一流歌劇場とオーケストラに定期的に登場する他、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督も務める。今シーズンはLV《椿姫》も指揮する。

  • ジョン・デクスター

    John Dexter

    《演出》

     

    ジョン・デクスター

    John Dexter

    《演出》

    20世紀を代表する演出家のひとり(1925-90)。イギリス生まれ。演劇、映画、オペラと幅広く活躍。METでは70-80年代にかけて演出アドバイザーなどを務め、《ドン・カルロ》など多くの作品を演出、伝統的で重厚な舞台で人気を得た。77年に初演された《カルメル会》は、彼の代表作のひとつに数えられている。

  • イザベル・レナード

    Isabel Leonard

    《ブランシュ・ド・ラ・フォルス》

     

    イザベル・レナード

    Isabel Leonard

    《ブランシュ・ド・ラ・フォルス》

    メゾソプラノ

    深い色あいとコケットリーをたたえた美声、華のある美貌に恵まれた、今もっとも輝く若手メゾ。1982年ニューヨーク生まれ。2007年《ロメオとジュリエット》のステファノでオペラの舞台にデビューし、同役でMETにもデビュー。LVもされた14年《セヴィリャの理髪師》ロジーナで成功を収めた。今シーズンはLV《マーニー》にも出演。

  • カリタ・マッティラ

    Karita Mattila

    《クロワシー夫人/修道院長》

     

    カリタ・マッティラ

    Karita Mattila

    《クロワシー夫人/修道院長》

    ソプラノ

    フィンランド生まれのドラマティック・ソプラノ。澄んで伸びやかでありながら強靭な美声と、モーツァルトから現代ものまで網羅する幅広いレパートリーを持ち、30年以上第一線で活躍している。1960年生まれ。85年《コジ・ファン・トゥッテ》でロイヤル・オペラにデビュー。METLVでは08-09《サロメ》、09-10《トスカ》などに登場。

  • エイドリアン・ピエチョンカ

    Adrianne Pieczonka

    《リドワーヌ夫人/新修道院長》

     

    エイドリアン・ピエチョンカ

    Adrianne Pieczonka

    《リドワーヌ夫人/新修道院長》

    ソプラノ

    まばゆい輝きと女性らしさを併せ持つゴージャスな声で、ワーグナーをはじめ劇的な諸役で世界を席巻するドラマティック・ソプラノ。1963年生まれ。88年《ムツェンスク郡のマクベス夫人》でオペラ・デビュー。METデビューは2004年《スペードの女王》。LVは15-16《エレクトラ》などに出演。

  • エリン・モーリー

    Erin Morley

    《コンスタンス》

     

    エリン・モーリー

    Erin Morley

    《コンスタンス》

    ソプラノ

    清々しくつややかな声と超絶技巧を兼ね備えた、現在もっとも期待されるコロラトゥーラ・ソプラノのひとり。1980年アメリカ生まれ。2006年、ニューヨーク・シティ・オペラ《愛の妙薬》ジャンネッタでオペラ・デビュー。METLV14-15《ホフマン物語》オランピア。LV16-17《ばらの騎士》ゾフィーはセンセーショナルな成功を収めた。

  • カレン・カーギル

    Karen Cargill

    《マリー修道女長》

     

    カレン・カーギル

    Karen Cargill

    《マリー修道女長》

    メゾソプラノ

    豊麗かつパワフルな声で、幅広いレパートリーを完璧にこなす期待のメゾ。スコットランド生まれ。2002年、キャスリーン・フェリアー賞を受賞。12年《神々の黄昏》ヴァルトラウテでMETデビュー。LVは12-13《トロイアの人々》、14-15《マイスタージンガー》に出演。

  • ジャン=フランソワ・ラポワント

    Jean-François Lapointe

    《ド・ラ・フォルス侯爵》

     

    ジャン=フランソワ・ラポワント

    Jean-François Lapointe

    《ド・ラ・フォルス侯爵》

    バリトン

    カナダ出身のバリトン。今回の《カルメル会修道女の対話》ド・ラ・フォルス侯爵役の出演でMETデビュー。本役は2013年にオランダ国立歌劇場でも歌い成功を収めた。近年マルセイユ市立歌劇場での《エロディアート》エロデ王と《ドン・カルロ》ロドリーゴ、ジュネーヴ大劇場での《ファウスト》ヴァレンティンなど、世界各国の公演で活躍中。今シーズンはモンテカルロ歌劇場での《ファルスタッフ》フォード役、ラン国立オペラ劇場での《ぺリアスとメリザンド》王太子ゴロー役などを務め、好評を博した。

タイムテーブル

項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約6分
1幕&2幕 特典映像 ◆オープニング・解説(R・フレミング) 約2分
本編 第1幕&第2幕前半 約88分
休憩 特典映像 ◆インタビュー(I・レナード&E・モーリー) 約6分
◆インタビュー(K・マッティラ、A・ピエチョンカ、K・カーギル)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆2019-20新シーズン予告 約9分
◆インタビュー(指揮Y・ネゼ=セガン)
2幕&3幕 本編 第2幕後半&第3幕 約75分
カーテンコール&クレジット 約7分
開映後上映時間:3時間17分
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