アンソニー・デイヴィス《マルコムX》
X: The Life and Times of Malcolm X － Anthony Davis
上映期間：
2024年1月19日（金）～1月25日（木)
※東劇のみ2/1（木）まで2週上映
タイムテーブルはこちら２０世紀中頃のアメリカで黒人解放に尽くした「マルコムX」。激動の生涯を多彩な音楽で綴った話題作！
貧困と差別の少年時代から、人々を啓蒙する指導者へ。過激な革命家から平和主義者へ。伝説の黒人運動家の激動の生涯と魂の変遷を、ジャズのリズムと鋭くもヴィヴィッドなオーケストラ、抒情的なメロディで綴った話題のオペラがMETに進出！グラミー賞やトニー賞に輝く黒人クリエーターたちが、《Fire Shut Up in My Bones》で絶賛されたW・リバーマンら精鋭揃いの黒人歌手ともども、MET初演を盛り上げる。これを見ずして、今のアメリカは語れない。
- 指揮：
- カジム・アブドラ
- 演出：
- ロバート・オハラ
- 出演：
- ウィル・リバーマン、リア・ホーキンズ、レイアン・ブライス＝デイヴィス、マイケル・スムエル、ビクター・ライアン・ロバートソン
- 上映時間：
- 3時間45分（休憩2回）
- MET上演日：
- 2023年11月18日
- 言語：
- 英語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《マルコムX》のあらすじ
1931年のミシガン。父を殺され、一家離散した黒人の少年マルコム・リトルは、異母姉に引き取られるが長じてヤクザ者の仲間入りをし、窃盗で刑務所に送られる。獄中で彼を救ったのは、イスラム教の教団「ネイション・オブ・イスラム」の教えだった。出所したマルコムは教団に入り、「リトル」の名を黒人を示す「X」に改め、教団のスポークスマンとして活躍。だが指導者エライジャの裏切りにあって教団を去り、メッカへ巡礼して「平和」という重要なメッセージに目覚める。自ら教団を設立して新たなスタートを切ったマルコムに、危険が忍び寄っていた…。
text by 加藤浩子 キャスト&スタッフ
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カジム・アブドラ
Kazem Abdullah
《指揮》
カジム・アブドラ
Kazem Abdullah
《指揮》
1979年にアメリカ に生まれ、オペラと 交響曲の双方にお いて同世代で最注 目の指揮者の一人。クラリネット奏 者でもあり、指揮はB・ハイティンク やJ・レヴァインの薫陶を受けた。独 ニュルンベルク在住で、2012～17 年に独アーヘン交響楽団音楽監督。 あらゆる様式の音楽への適応力が ある。
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ロバート・オハラ
Robert O’Hara
《演出》
ロバート・オハラ
Robert O’Hara
《演出》
豊かな想像力に支えられた表現力あ ふれる舞台で、アメリカで圧倒的な知 名度を誇る劇作家兼演出家。1970年 生まれのアフリカ系アメリカ人で、政 治学を専攻して弁護士になった後に演劇を学び直している。 アフリカ系アメリカ人を主人公に、偏見や人種差別の問題を 扱いながら、前向きに突破する作風に定評がある。2015年に ラムダ文学賞を受賞し、20年にはブロードウェイの『スレイ ブプレイ』でトニー賞最優秀演出賞にノミネート。LV初登場。
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ウィル・リバーマン
Will Liverman
《マルコム》
ウィル・リバーマン
Will Liverman
《マルコム》
バリトン
黒光りする輝かしい声を色彩豊かに 響かせ、あらゆる感情を描出するア メリカのバリトン。1988年に生まれ、 ジュリアード音楽院で修士号を取 得。《セヴィリャの理髪師》のフィガロなど古典的役柄と並 び、現代作品も鮮やかに歌いこなす。LV21-22《Fire Shut Up in My Bones》では主役を歌って圧倒的な称賛を浴び、2023 年のグラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。METからビヴァ リー・シルズ・アーティスト賞を贈られた。
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リア・ホーキンズ
Leah Hawkins
《ルイーズ／ベティ》
リア・ホーキンズ
Leah Hawkins
《ルイーズ／ベティ》
ソプラノ
バネがある声を自在 に制御し、隙のない 表現をするフィラデ ルフィア出身の若 手。ワシントン国立オペラのカフ リッツ若手芸術家育成プログラム で学び、METの若手芸術家育成プロ グラムにも参加。2018-19に《修道女 ア ン ジ ェ リ カ 》で M E T デ ビ ュ ー 。 23-24シーズンはヴェルディ《レク イエム》も歌う。
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レイアン・ブライス＝デイヴィス
Raehann Bryce-Davis
《エラ／伝道者》
レイアン・ブライス＝デイヴィス
Raehann Bryce-Davis
《エラ／伝道者》
メゾソプラノ
豊かな声を駆使し、 性格表現に優れた テキサス州出身の メゾソプラノ。1986年生まれで、マ ンハッタン音楽学校等で学んだ後、 数々のコンクールで優勝。2022年に 《 放 蕩 者 の な り ゆ き 》の バ バ 役 で METデビュー。《イル・トロヴァトー レ》のアズチェーナなどイタリア・ オペラでも評価が高い。
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マイケル・スムエル
Michael Sumuel
《レジナルド》
マイケル・スムエル
Michael Sumuel
《レジナルド》
バスバリトン
深い精神性を湛えた低声が比類ないテキサ ス州出身のバスバリトン。METナショナル・ カウンシル・オーディションに合格して研 鑽を積んだ後、多くの同様のプログラムで 芸を磨いている。モーツァルトの主要な役柄から現代作品 まで巧みに歌いこなす。2021年に《シンデレラ》でMETデ ビュー。
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ビクター・ライアン・ロバートソン
Victor Ryan Robertson
《イライジャ／ストリート》
ビクター・ライアン・ロバートソン
Victor Ryan Robertson
《イライジャ／ストリート》
テノール
叙情的な声による輝かしい歌唱が魅力で、 高音にも長けたジョージア州アトランタ出 身のテノール。《セヴィリャの理髪師》のア ルマヴィーヴァ伯爵を柔軟に歌えるテク ニックと、現代音楽への適応力が共存。《メリー・ウィドウ》 でMETデビューした2017年にはブロードウェイにも進出 した。
