テレンス・ブランチャード《チャンピオン》
Champion － Terence Blanchard
上映期間：
2023年6月16日（金）～6月22日（木)
※東劇のみ6/29(木)まで2週上映
タイムテーブルはこちらジャズとオペラの奇跡的な融合！実在した黒人スター・ボクサーの葛藤を描くブランチャードの初オペラ！
「俺は男を殺した、世界は俺を許した」「俺は男を愛した、世界は俺を殺したがる」。対戦相手にゲイであることをからかわれ、試合で相手を殺してしまった黒人ボクサーの苦悩！《Fire Shut Up in My Bones》でMETを熱狂させたジャズと映画音楽の大御所T・ブランチャードのオペラ第1作がMETに初登場！円熟のE・オーウェンズとパワフルな美声のR・S・グリーンが主人公の老境と若者を演じ分ける。指揮Y・ネゼ＝セガン＆演出J・ロビンソン＆振付カミーユ・A・ブラウンの黄金トリオが、ジャズとオペラの融合を演出する！
- 指揮：
- ヤニック・ネゼ＝セガン
- 演出：
- ジェイムズ・ロビンソン
- 出演：
- ライアン・スピード・グリーン、エリック・オーウェンズ、ラトニア・ムーア、ステファニー・ブライズ
- 上映時間：
- 3時間11分（休憩1回）
- MET上演日：
- 2023年4月29日
- 言語：
- 英語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《チャンピオン》のあらすじ
1950年代後半、才能あるボクサーとして頭角を現したエミール・グリフィスは、ゲイであるという秘密を抱えていた。王者ベニー・"キッド"・パレットと対戦したエミールは、ゲイであることを隠語でからかわれ、試合でパレットを打ちのめして死なせてしまう。エミールはその後、名声をほしいままにするが、パレットの死は彼を悩ませ続けた。彼は結婚を試みるが失敗。ある夜、ゲイバーの帰りに襲われ、したたかに打ちのめされる。70歳を超え、ボクサー生活の後遺症で認知症に悩まされるエミールは、パレットの子供に許しを乞おうと…。
text by 加藤浩子 キャスト&スタッフ
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ヤニック・ネゼ＝セガン
Yannick Nézet-Séguin
《指揮》
ヤニック・ネゼ＝セガン
Yannick Nézet-Séguin
《指揮》
華麗な音色をたたえる躍動する音楽が魅力の、同世代で抜きん出た指揮者。探求心旺盛で主導力があるが、独りよがりにならずにオーケストラや歌手と極めて協調的。1975年モントリオール生まれ。2018年9月にはMETの第3代音楽監督に就任。LVへの出演も数多く、今シーズンは《めぐりあう時間たち》《ローエングリン》にも登場。
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ジェイムズ・ロビンソン
James Robinson
《演出》
ジェイムズ・ロビンソン
James Robinson
《演出》
カラフルでダイナミックな舞台に今日的な感覚を導入し、人間の普遍的な感情を引き出す演出家。1963年に英マンチェスターに生まれた。米セントルイス歌劇場の芸術監督を務めながら、主としてアメリカの主要劇場で話題作を次々と手がけている。LV19-20《ポーギーとベス》は装置と衣裳、照明が一体となった躍動的な舞台が称賛され、振付家C・A・ブラウンと共同演出した21-22の《Fire Shut Up in My Bones》もセンセーショナルな成功を収めた。
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ライアン・スピード・グリーン
Ryan Speedo Green
《エミール・グリフィス（青年時代）》
ライアン・スピード・グリーン
Ryan Speedo Green
《エミール・グリフィス（青年時代）》
バスバリトン
鋼のように強靭なのに柔軟な低声が魅力のアメリカのバスバリトン。1986年ヴァージニア州生まれ。低所得者向け住宅で育ち、身内を脅して少年院に送られた経歴をもつ。課外授業でMETの《カルメン》を観てオペラ歌手になると決意。フロリダ州立大学で音楽修士号取得後、2011年にMETナショナル・カウンシル・オーディション合格。14年からウィーン国立歌劇場専属歌手として多くの役を経験。LVは21-22《ボリス・ゴドゥノフ》等に登場。
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エリック・オーウェンズ
Eric Owens
《エミール・グリフィス》
エリック・オーウェンズ
Eric Owens
《エミール・グリフィス》
バスバリトン
力強く伸びやかな低声でヴェルディやワーグナーからガーシュウィン《ポーギーとベス》まで広く歌いこなすバスバリトンのスター。1970年にフィラデルフィアに生まれ、96年にMETナショナル・カウンシル・オーディション合格。2008年のデビュー以来、METの常連で、LV21-22《ドン・カルロス》などLV出演多数。
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ラトニア・ムーア
Latonia Moore
《エメルダ・グリフィス》
ラトニア・ムーア
Latonia Moore
《エメルダ・グリフィス》
ソプラノ
艶のある豊かな声で、力強くも、柔らかく抒情的にも歌えるアメリカのソプラノ。1979年ヒューストン生まれで、ゴスペルとジャズを学んだがクラシックに転向。2012年にV・ウルマーナの代役で《アイーダ》を歌い、センセーショナルにMETデビュー。21-22《FireShut Up in My Bones》などLV出演も多い。
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ステファニー・ブライズ
Stephanie Blythe
《キャシー・ヘイガン》
ステファニー・ブライズ
Stephanie Blythe
《キャシー・ヘイガン》
メゾソプラノ
ヘンデルからワーグナー、そしてアメリカ作品まで多彩なレパートリーを誇るアメリカのメゾ。1970年ニューヨーク州生まれで、94年にMETナショナル・カウンシル・オーディションに合格。翌年METデビューすると、以後は頻繁に出演。LV出演も21-22《シンデレラ》や18-19《連隊の娘》など多数。
