R・シュトラウス《ばらの騎士》

Der Rosenkavalier - Richard Strauss

上映期間
2023年526日(金)~61日(木)

※東劇のみ6/8(木)まで2週上映

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青年伯爵への恋と迫り来る老いの予感に揺れる美しき元帥夫人!ゴージャスにして繊細な小説のようなオペラ!

年下の青年伯爵への想いと迫り来る「老い」への怯え…揺れる女心を小説のように細やかに描いた大人気オペラが、話題のキャストでお目見え!彗星のように登場した大型ドラマティック・ソプラノL・ダーヴィトセン、煌めく美声とヴィヴィッドな存在感で注目を浴びるライジングスター S・ハンキー、深い美声と粋な演技で引っ張りだこのG・グロイスベック、純粋さと華を兼ね備えたE・モーリーら新世代のスターの集結は期待大。夢のように美しい〈銀のばら〉の音楽から大詰めの陶酔的な三重唱まで、ゴージャスな音楽を導くS・ヤングの指揮にも注目だ。

指揮:
シモーネ・ヤング
演出:
ロバート・カーセン
出演:
リーゼ・ダーヴィドセン、サマンサ・ハンキー、エリン・モーリー、ギュンター・グロイスベック、ブライアン・マリガン
上映時間:
4時間43分(休憩2回)
MET上演日:
2023年4月15日
言語:
ドイツ語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《ばらの騎士》のあらすじ

18世紀(本演出では20世紀初頭)のウィーン。元帥夫人マリー・テレーズは、年下の青年伯爵オクタヴィアンと熱愛中。だが人生を知る彼女は、オクタヴィアンが若い恋人を作って離れていく予感に怯えている。新興貴族のファーニナルの娘ゾフィーと婚約した従兄弟のオックス男爵が、彼女に届ける「銀のばら」の使者を探していると知った元帥夫人は、悪戯心を起こしてオクタヴィアンを推薦する。「銀のばら」を携えてゾフィーのもとを訪れたオクタヴィアンは、一目で彼女と恋に落ちてしまった…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • シモーネ・ヤング

    Simone Young

    《指揮》

     

    シモーネ・ヤング

    Simone Young

    《指揮》

    うねるような濃厚な表現とピアニッシモの精妙な美しさの間で、音楽を緻密かつ壮大に構築できる指揮者。ウィーン・フィルを指揮した初の女性なのも頷ける。1961年にシドニーで生まれ(母はクロアチア系)、生地の音楽院で作曲、指揮、ピアノを学び、シドニー歌劇場助手に。奨学金を得て欧州に渡り、ケルン歌劇場で研鑽を積んだ後、85年に指揮デビュー。オペラと交響曲の双方で好評価。MET歴は96年《ラ・ボエーム》以来長いが、LVは初。

  • ロバート・カーセン

    Robert Carsen

    《演出》

     

    ロバート・カーセン

    Robert Carsen

    《演出》

    鬼才と呼ぶにふさわしいカナダの演出家。常に舞台上にキーとなるコンセプトやテーマを設けて物語を推進し、それが作品の本質を鋭く突く。1954年トロント生まれ。幼少時から演劇に憧れ、ジュネーブで演出家としてのキャリアを開始した。世界で最も多忙な演出家の一人。今季のLV《ファルスタッフ》も名舞台だ。

  • リーゼ・ダーヴィドセン

    Lise Davidsen

    《元帥夫人》

     

    リーゼ・ダーヴィドセン

    Lise Davidsen

    《元帥夫人》

    ソプラノ

    重量級のアリアを楽に歌いこなす豊麗な歌声のソプラノだが、豊かさと繊細さが両立し、隙のない美しさが担保されている。1987年にノルウェーで生まれ、母国やデンマーク王立音楽院で学んだ後、2015年にP・ドミンゴ主催「オペラリア」をはじめ複数のコンクールで優勝。以後、世界有数の歌劇場やバイロイトなどの音楽祭の常連の座を一気につかんだ。METデビューは19年。LV21-22《ナクソス島のアリアドネ》アリアドネ役の名唱は鮮烈だった。

  • サマンサ・ハンキー

    Samantha Hankey

    《オクタヴィアン》

     

    サマンサ・ハンキー

    Samantha Hankey

    《オクタヴィアン》

    メゾソプラノ

    マサチューセッツ州出身。豊潤な歌声、独創的でドラマティックなパフォーマンス、舞台映えする容姿で注目株の若手メゾ。2017年METナショナル・カウンシル・オーディションに優勝し、翌年《メフィストーフェレ》のパンタリス役でMETデビュー。欧米の主要な歌劇場や音楽祭で次々とデビューを果たし、オクタヴィアン役は昨年バイエルン国立歌劇場でも歌い好評を博した。

  • エリン・モーリー

    Erin Morley

    《ゾフィー》

     

    エリン・モーリー

    Erin Morley

    《ゾフィー》

    ソプラノ

    絹のように光沢がある声で曲の細部まで徹底して造形できるアメリカのソプラノ。1980年にソルトレイクシティの音楽一家に生まれ、NYジュリアード音楽院で学ぶ。METデビューは2008年で、13-14シーズンで歌い、16-17にLVされた《ばらの騎士》の同役が当たり役。LV21-22《エウリディーチェ》などにも出演。

  • ギュンター・グロイスベック

    Günther Groissböck

    《オックス男爵》

     

    ギュンター・グロイスベック

    Günther Groissböck

    《オックス男爵》

    バス

    深い声による性格表現が秀逸で、歌詞に生命を与えるオーストリアのバス。1976年生まれ。ウィーン音楽大学で学び、2002年のザルツブルク音楽祭でデビュー。その後、ウィーン国立歌劇場、チューリッヒ歌劇場と契約して幅広いレパートリーを修得。METのほかミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、パリ・オペラ座等から定期的に招かれる。LVは16-17《ばらの騎士》同役が秀で、今季もLVで歌う。18-19《ワルキューレ》フンディング役も名唱。

  • ブライアン・マリガン

    Brian Mulligan

    《ファーニナル》

     

    ブライアン・マリガン

    Brian Mulligan

    《ファーニナル》

    バリトン

    ニューヨーク出身のバリトン。ジュリアード音楽院、イエール大学で学んだのち2003年にメトロポリタン歌劇場の《影のない女》でデビュー。ヴェルディ、ワーグナー、シュトラウスなどの古典作品から20世紀現代オペラまで幅広いレパートリーを持ち、欧米の主要歌劇場で活躍の場を広げている。近年リングのヴォータン役など主要な役にデビューを果たしている。

タイムテーブル

項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約5分
1幕
本編 ◆オープニング・解説(D・ヴォイト) 約78分
第1幕
休憩 特典映像 ◆MET歴代「元帥夫人」紹介映像 約9分
◆インタビュー(L・ダーヴィドセン)
◆インタビュー(G・グロイスベック)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆ドキュメンタリー&インタビュー
(動物モデル事務所 N・ノヴァグラッド)
約12分
◆次々回作《ドン・ジョヴァンニ》稽古映像・インタビュー

(P・マッテイ&演出 I・V・ホーヴェ)

2幕 本編 第2幕 約61分
休憩 特典映像 ◆インタビュー(S・ハンキー) 約10分
◆インタビュー(指揮 S・ヤング)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆次回作《チャンピオン》紹介映像 約12分
◆2022-23シーズン ラインナップ紹介
◆インタビュー(E・モーリー)
3幕 本編 第3幕 約65分
カーテンコール&クレジット 約8分
上映時間合計:4時間40分
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