ヴェルディ《ファルスタッフ》

Falstaff - Verdi

上映期間
2023年512日(金)~518日(木)

※東劇のみ5/25(木)まで2週上映

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酒好き女好きの老騎士ファルスタッフが繰り広げる究極のコメディ!生きる喜びに溢れた名作をR・カーセンのカラフルな演出で!

人妻を口説いて金づるにしようと企む太っちょ老騎士ファルスタッフの運命やいかに?80歳目前のヴェルディが敬愛するシェイクスピアの戯曲を題材に創った究極のコメディ!幕切れのフーガ〈人間はみな道化〉は老ヴェルディの人生哲学だ。「食」をテーマに舞台を20世紀半ばに移したR・カーセンのカラフルな演出に、花形指揮者D・ルスティオーニと名歌役者M・フォレが生命を吹き込む。生きる喜び、ここにあり。

指揮:
ダニエレ・ルスティオーニ
演出:
ロバート・カーセン
出演:
ミヒャエル・フォレ、アイリーン・ペレス、クリストファー・モルトマン、ジェニファー・ジョンソン・キャーノ、ヘラ・ヘサン・パク、マリー=ニコル・ルミュー
上映時間:
3時間2分(休憩1回)
MET上演日:
2023年4月1日
言語:
イタリア語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《ファルスタッフ》のあらすじ

ヘンリー4世時代(15世紀初め)のイングランド、ウィンザー(本演出では1950年代)。宿屋ガーター亭に寄宿するファルスタッフは大酒飲みの老人で、「騎士」の肩書きが自慢のちょい悪オヤジ。懐が寂しくなったので金持ちの人妻を口説いて金づるにしようと、アリーチェとメグという二人に同じ恋文を送る。まったく同じ文面の恋文を受け取った二人は激怒し、友人のクイックリー夫人らを巻き込んでファルスタッフを懲らしめる計画を練る。そうとは知らないファルスタッフは、逢引を約束するアリーチェの手紙をクリックリー夫人経由で受け取って有頂天に。指定された時間にアリーチェの家を訪れるが…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • ダニエレ・ルスティオーニ

    Daniele Rustioni

    《指揮》

     

    ダニエレ・ルスティオーニ

    Daniele Rustioni

    《指揮》

    スコアを徹底して尊重し、躍動する洗練された音楽を構築する、同世代の先頭を走る指揮者。歌手や楽員の信頼も極めて厚い。1983年にミラノで生まれ、R・ムーティに憧れて指揮者に。ミラノ音楽院修了後、ロンドンでA・パッパーノらの薫陶を受けた。リヨン国立歌劇場首席指揮者を務めるほか、欧州の主要歌劇場や音楽祭から常に熱視線を送られる。2017年のデビューが絶賛されたMETとの関係も深く、LV21-22《リゴレット》で真価が広く伝えられた。

  • ロバート・カーセン

    Robert Carsen

    《演出》

     

    ロバート・カーセン

    Robert Carsen

    《演出》

    鬼才と呼ぶにふさわしいカナダの演出家。常に舞台上にキーとなるコンセプトやテーマを設けて物語を推進し、それが作品の本質を鋭く突く。1954年トロント生まれ。幼少時から演劇に憧れ、ジュネーブで演出家としてのキャリアを開始した。世界で最も多忙な演出家の一人。今季のLV《ばらの騎士》も名舞台だ。

  • ミヒャエル・フォレ

    Michael Volle

    《ジョン・ファルスタッフ》

     

    ミヒャエル・フォレ

    Michael Volle

    《ジョン・ファルスタッフ》

    バリトン

    ワーグナーの諸役で劇場を湧かせられる、豊かな声と演劇的センスを兼ね備えたバリトン。1960年にドイツ南部フロイデンシュタットで生まれ、J・メッテルニヒ、R・ピエルネイの下で声楽を学ぶ。90年のオペラデビュー以来、欧米の主要劇場で活躍。当初はモーツァルト作品が中心だったが、レパートリーはヴェルディやワーグナーなどにも広がっている。METデビューは2014年の《アラベラ》のマンドリカ役。LV14-15《マイスタージンガー》でも強い印象を残した。

  • アイリーン・ペレス

    Ailyn Pérez

    《アリーチェ・フォード》

     

    アイリーン・ペレス

    Ailyn Pérez

    《アリーチェ・フォード》

    ソプラノ

    陰りある艶やかな声に深いニュアンスを加えて歌うソプラノ。ピアニッシモの美しさも出色。1979年、シカゴのメキシコ移民の家庭に生まれる。フィラデルフィア等で学び、A・ボチェッリのツアーに参加して認められ、2008年にザルツブルク音楽祭にデビュー。METデビューは15年。LV初登場。

  • クリストファー・モルトマン

    Christopher Maltman

    《フォード》

     

    クリストファー・モルトマン

    Christopher Maltman

    《フォード》

    バリトン

    高い音楽性に裏打ちされた巧みな歌い回しで主要歌劇場を席巻するイギリスのバリトン。1970年生まれ。ウォーリック大学で生化学の学位取得後、英国立音楽アカデミーに。モーツァルトが得意で、LV17-18《コジ・ファン・トゥッテ》の名唱の記憶が新しいが、近年はヴェルディで好評価を得る。

  • ヘラ・ヘサン・パク

    Hera Hyesang Park

    《ナンネッタ》

     

    ヘラ・ヘサン・パク

    Hera Hyesang Park

    《ナンネッタ》

    ソプラノ

    研ぎ澄まされた透明な声を完璧に操る韓国のソプラノ。1988年生まれ。ソウル大学卒業後、NYジュリアード音楽院へ。2015年のP・ドミンゴ「オペラリア」入賞後、MET育成プログラムのメンバーに。METデビューはLVもされた17年《ルサルカ》妖精役。20年にドイツ・グラモフォンと専属契約。技巧と表現力は比類ない。

  • マリー=ニコル・ルミュー

    Marie-Nicole Lemieux

    《クイックリー夫人》

     

    マリー=ニコル・ルミュー

    Marie-Nicole Lemieux

    《クイックリー夫人》

    コントラルト

    世界的に稀な柔軟で美しいコントラルトの声をもつカナダの歌手。1975年にケベックで生まれ、2000年に世界3大コンクールの一つ、エリザベート王妃国際コンクールでカナダ人として初優勝後、主要歌劇場や音楽祭で活躍。コロラトゥーラの技巧も出色。METデビューは19年《ペレアスとメリザンド》のジュヌヴィエーヴ役。LVは今回が初。

タイムテーブル

 

時刻の目安 項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約5分
1幕&2幕
本編 ◆オープニング・解説(R・S・グリーン) 約89分
第1幕&第2幕
休憩  特典映像 ◆インタビュー(M・フォレ) 約12分
◆インタビュー(J・J・キャーノ&M=N・ルミュー)
◆インタビュー(指揮 D・ルスティオーニ)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆次回作《ばらの騎士》稽古映像&出演者インタビュー(E・モーリー&S・ハンキー) 約14分
◆2022-23シーズン予告
◆インタビュー(C・モルトマン)
◆インタビュー(A・ペレス&H・H・パク)
3幕 本編 第3幕 約46分
カーテンコール&クレジット 約6分
上映時間:3時間2分

 

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