新演出

ワーグナー《ローエングリン》

Lohengrin - Wagner

上映期間
2023年421日(金)~427日(木)

※東劇のみ5/4(木)まで2週上映

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絶体絶命の姫君を救った白鳥の騎士の正体は?ドイツ建国にまつわる伝説を銀色の音楽で綴るワーグナーの傑作が初登場!

絶体絶命の姫君を救いに現れた白鳥の騎士!新婚の夜に仕掛けられた罠とは?ドイツ建国にまつわる歴史を題材に、〈結婚行進曲〉〈第3幕への前奏曲〉など名曲目白押しの名作がとうとうライブビューイングにやってくる。ワーグナー・オペラで絶賛を浴びるF・ジラールの幻想的な演出と、オーケストラから魔法のような色彩を引き出すMET音楽監督Y・ネゼ=ゼガンの指揮は理想のコンビ。本役で新境地を開いたP・ベチャワをはじめワーグナーのスペシャリストがずらり揃ったキャストも壮観だ。  text by 加藤浩子

指揮:
ヤニック・ネゼ=セガン
演出:
フランソワ・ジラール
出演:
ピョートル・ベチャワ、タマラ・ウィルソン、クリスティーン・ガーキー、エフゲニー・ニキティン、ギュンター・グロイスベック
上映時間:
4時間56分(休憩2回)
MET上演日:
2023年3月18日
言語:
ドイツ語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《ローエングリン》のあらすじ

10世紀前半のブラバント公国。東方遠征の兵を募りにやってきたドイツ国王ハインリヒ1世は、テルラムント伯爵から世継ぎのゴットフリートを姉のエルザが殺したという訴えを受ける。実際はテルラムントの妻で魔女のオルトルートが、ゴットフリートを白鳥に変えたのだった。夢に現れた騎士がこの窮地から救ってくれると 語るエルザの前に本当に騎士が現れ、テルラムントと戦って勝利。エルザと結婚することになる。その条件は、自分が誰か絶対に問わないことだった。だが、騎士の素性が怪しいと主張するオルトルートにエルザは動揺し…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • ヤニック・ネゼ=セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

     

    ヤニック・ネゼ=セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

    華麗な音色をたたえる躍動する音楽が魅力の、同世代で抜きん出た指揮者。探求心旺盛で主導力があるが、独りよがりにならずにオーケストラや歌手と極めて協調的。1975年モントリオール生まれ。2018年9月にはMETの第3代音楽監督に就任。LVへの出演も数多く、今シーズンは《めぐりあう時間たち》《チャンピオン》にも登場。

  • フランソワ・ジラール

    François Girard

    《演出》

     

    フランソワ・ジラール

    François Girard

    《演出》

    音楽に精通した映画監督、舞台演出家。1963年モントリオール生まれのフランス系カナダ人で、『レッド・バイオリン』(98)ではカナダのアカデミー賞であるジニー賞を8部門総なめに。『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』(2019)に至るまで音楽への理解が行き届いている。「音楽の力を信頼する」と公言し、METではオペラを演出。LV12-13《パルシファル》と19-20《さまよえるオランダ人》はワーグナーの思想への深い理解の下、視覚的効果も鮮やかだった。

  • ピョートル・ベチャワ

    Piotr Beczała

    《ローエングリン》

     

    ピョートル・ベチャワ

    Piotr Beczała

    《ローエングリン》

    テノール

    少しハスキーな甘い声で情熱的に歌うポーランドのリリック・テノール。1966年生まれ。母国で学んでスイスに移り、オーストリアのリンツ州立劇場を経てチューリッヒ歌劇場のメンバーに。その後、各地で国際的なデビューを果たした。METデビューは2006年《リゴレット》のマントヴァ公爵役で、LVでも2度披露した。ほかにもLVに多数登場するMETの常連。近年は声が充実し、《ローエングリン》などのドラマティックな役が似合う。今季のLVは《フェドーラ》にも登場。

  • タマラ・ウィルソン

    Tamara Wilson

    《エルザ》

     

    タマラ・ウィルソン

    Tamara Wilson

    《エルザ》

    ソプラノ

    まろやかな美声を湧き出るように自然に響かせ、ピアニッシモも美しいアメリカのドラマティック・ソプラノ。アリゾナ生まれシカゴ育ちで、2014年の《アイーダ》でMETデビュー。ヨーロッパでの活躍も目立ち、今シーズンはオランダ国立歌劇場の《トゥーランドット》とウィーン国立歌劇場の《ワルキューレ》にデビュー予定。LV初登場。

  • クリスティーン・ガーキー

    Christine Goerke

    《オルトルート》

     

    クリスティーン・ガーキー

    Christine Goerke

    《オルトルート》

    ソプラノ

    周囲を圧する豊かで力強い声に恵まれたワーグナーを得意とするドラマティック・ソプラノ。1969年にニューヨーク州に生まれ、94~97年MET若手育成プログラムのメンバーに。次第に特別な声を獲得、欧米の主要歌劇場で欠かせない存在に。LVは18-19《ワルキューレ》も19-20《トゥーランドット》も圧巻。

  • エフゲニー・ニキティン

    Evgeny Nikitin

    《テルラムント》

     

    エフゲニー・ニキティン

    Evgeny Nikitin

    《テルラムント》

    バスバリトン

    比較的明るい低声に圧倒的な存在感がある名バスバリトン。1973年に旧ソ連ムルマンスクに生まれ、兵役を避けるために歌手を志す。サンクトペテルブルク音楽院でV・ゲルギエフに認められ、マリインスキー劇場のソリストに。2002年に《戦争と平和》でMETデビュー。LVは19-20《さまよえるオランダ人》など。

  • ギュンター・グロイスベック

    Günther Groissböck

    《ハインリヒ》

     

    ギュンター・グロイスベック

    Günther Groissböck

    《ハインリヒ》

    バス

    深い声による性格表現が秀逸で、歌詞に生命を与えるオーストリアのバス。1976年生まれ。ウィーン国立歌劇場、チューリッヒ歌劇場と契約して幅広いレパートリーを修得。METのほか欧州の歌劇場から定期的に招かれる。LVは16-17《ばらの騎士》オックス男爵役が秀で、今季もLVで歌う。

タイムテーブル

 

時刻の目安 項目 時間
開映前
映像
CM&客席映像 約5分
1幕目
本編 ◆オープニング・解説(C・モルトマン) 約67分
第1幕
休憩 特典映像 案◆インタビュー(P・ベチャワ) 約10分
◆インタビュー(演出 F・ジラール&美術・衣裳 T・イップ)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像
◆インタビュー(指揮 Y・ネゼ=セガン) 約9分
◆インタビュー(T・ウィルソン)
2幕 本編 第2幕 約85分
休憩 特典映像 ◆インタビュー(C・ガーキー) 約14分
◆解説(METラジオ解説者 W・バーガー)
◆次回作《ファルスタッフ》紹介映像・インタビュー(M・フォレ)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆《ばらの騎士》稽古映像(L・ダーヴィドセン) 約15分
◆2022-23シーズン ラインナップ紹介
◆《チャンピオン》稽古映像(R・S・グリーン&E・オーウェンズ)
3幕 本編 第3幕 約63分
カーテンコール&クレジット 約8分
開映後上映時間:4時間56分

 

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