絶体絶命の姫君を救った白鳥の騎士の正体は?ドイツ建国にまつわる伝説を銀色の音楽で綴るワーグナーの傑作が初登場!
絶体絶命の姫君を救いに現れた白鳥の騎士!新婚の夜に仕掛けられた罠とは?ドイツ建国にまつわる歴史を題材に、〈結婚行進曲〉〈第3幕への前奏曲〉など名曲目白押しの名作がとうとうライブビューイングにやってくる。ワーグナー・オペラで絶賛を浴びるF・ジラールの幻想的な演出と、オーケストラから魔法のような色彩を引き出すMET音楽監督Y・ネゼ=ゼガンの指揮は理想のコンビ。本役で新境地を開いたP・ベチャワをはじめワーグナーのスペシャリストがずらり揃ったキャストも壮観だ。 text by 加藤浩子
- 指揮:
- ヤニック・ネゼ=セガン
- 演出:
- フランソワ・ジラール
- 出演:
- ピョートル・ベチャワ、タマラ・ウィルソン、クリスティーン・ガーキー、エフゲニー・ニキティン、ギュンター・グロイスベック
- 上映時間:
- 4時間56分(休憩2回)
- MET上演日:
- 2023年3月18日
- 言語:
- ドイツ語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《ローエングリン》のあらすじ
10世紀前半のブラバント公国。東方遠征の兵を募りにやってきたドイツ国王ハインリヒ1世は、テルラムント伯爵から世継ぎのゴットフリートを姉のエルザが殺したという訴えを受ける。実際はテルラムントの妻で魔女のオルトルートが、ゴットフリートを白鳥に変えたのだった。夢に現れた騎士がこの窮地から救ってくれると 語るエルザの前に本当に騎士が現れ、テルラムントと戦って勝利。エルザと結婚することになる。その条件は、自分が誰か絶対に問わないことだった。だが、騎士の素性が怪しいと主張するオルトルートにエルザは動揺し…。
text by 加藤浩子