王女メデアの苛烈な復讐劇!M・カラスが復活させたギリシャ悲劇に基づく名作オペラが堂々のME T初演!
愛し尽くした夫に裏切られた王女メデアが企てた復讐とは?あのM・カラスが蘇らせ、名作《ノルマ》の祖先となったギリシャ悲劇に基づく名作オペラがMETの舞台に初登場!復讐を遂げ、我が子もろとも炎に消える第3幕はプリマドンナの真骨頂。憑依する女を演じたら天下一品のS・ラドヴァノフスキーのメデアは必見!優男にぴったりのM・ポレンザーニ、艶やかな声を誇る名バスM・ペルトゥージら共演者も名手揃い。伝統と洗練のD・マクヴィカー演出に名匠C・リッツィの指揮で、新シーズンの門出は完璧だ。
- 指揮:
- カルロ・リッツィ
- 演出:
- デイヴィッド・マクヴィカー
- 出演:
- ソンドラ・ラドヴァノフスキー、マシュー・ポレンザーニ、ミケーレ・ペルトゥージ、ジャナイ・ブルーガー、エカテリーナ・グバノヴァ
- 上映時間:
- 3時間06分(休憩1回)
- MET上演日:
- 2022年10月22日
- 言語:
- イタリア語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《メデア》のあらすじ
古代ギリシャ、コリント。国王クレオンテの娘グラウチェは、テッサリアの王子で伝説の金羊毛皮を獲得した英雄ジャゾーネとの結婚を控える身。だがそのジャゾーネは、コルキスの王女で二人の子供をもうけた前妻のメデアを強引に離縁し、彼女の恨みを買っていた。復讐に燃えるメデアは、グラウチェへの婚礼祝いに毒を仕込んだローブと王冠を用意し、二人の子供に持たせて送り届ける。ローブと王冠を身につけたグラウチェは悶死。だがメデアの復讐はこれで終わらなかった…。
text by 加藤浩子