MET初演

ケルビーニ《メデア》

Medea - Cherubini

上映期間
2022年1125日(金)~121日(木)

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王女メデアの苛烈な復讐劇!M・カラスが復活させたギリシャ悲劇に基づく名作オペラが堂々のME T初演!

愛し尽くした夫に裏切られた王女メデアが企てた復讐とは?あのM・カラスが蘇らせ、名作《ノルマ》の祖先となったギリシャ悲劇に基づく名作オペラがMETの舞台に初登場!復讐を遂げ、我が子もろとも炎に消える第3幕はプリマドンナの真骨頂。憑依する女を演じたら天下一品のS・ラドヴァノフスキーのメデアは必見!優男にぴったりのM・ポレンザーニ、艶やかな声を誇る名バスM・ペルトゥージら共演者も名手揃い。伝統と洗練のD・マクヴィカー演出に名匠C・リッツィの指揮で、新シーズンの門出は完璧だ。

指揮:
カルロ・リッツィ
演出:
デイヴィッド・マクヴィカー
出演:
ソンドラ・ラドヴァノフスキー、マシュー・ポレンザーニ、ミケーレ・ペルトゥージ、ジャナイ・ブルーガー、エカテリーナ・グバノヴァ
上映時間:
3時間06分(休憩1回)
MET上演日:
2022年10月22日
言語:
イタリア語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《メデア》のあらすじ

古代ギリシャ、コリント。国王クレオンテの娘グラウチェは、テッサリアの王子で伝説の金羊毛皮を獲得した英雄ジャゾーネとの結婚を控える身。だがそのジャゾーネは、コルキスの王女で二人の子供をもうけた前妻のメデアを強引に離縁し、彼女の恨みを買っていた。復讐に燃えるメデアは、グラウチェへの婚礼祝いに毒を仕込んだローブと王冠を用意し、二人の子供に持たせて送り届ける。ローブと王冠を身につけたグラウチェは悶死。だがメデアの復讐はこれで終わらなかった…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • カルロ・リッツィ

    Carlo Rizzi

    《指揮》

     

    カルロ・リッツィ

    Carlo Rizzi

    《指揮》

    作品の特徴を鋭くつかみ、緻密かつダイナミックに構成して魅力を引き出す指揮者。1960年生まれ。生地ミラノのヴェルディ音楽院で学ぶ。レパートリーはイタリア・オペラを中心に100を超え、スカラ座から新国立劇場まで主要歌劇場から引っ張りだこ。LV17-18《ノルマ》の名演奏が記憶に新しい。

  • デイヴィッド・マクヴィカー

    David McVicar

    《演出》

     

    デイヴィッド・マクヴィカー

    David McVicar

    《演出》

    台本のト書を尊重し、豪華な装置と衣裳で舞台を飾りながら、作品を洞察して演劇的な本質を引き出せるカリスマ演出家。豪華なのに生々しく、深いのにテンポがよい舞台には、オペラの魅力が詰まっている。1966年にスコットランドのグラスゴーで生まれ、デザイナー、演出家などを経験後、93年にオペラ演出デビュー。METでの演出は数多く、LVも21-22《ドン・カルロス》、19-20《アグリッピーナ》をはじめみな圧巻。今季は《フェドーラ》も演出。

  • ソンドラ・ラドヴァノフスキー

    Sondra Radvanovsky

    《メデア》

     

    ソンドラ・ラドヴァノフスキー

    Sondra Radvanovsky

    《メデア》

    ソプラノ

    ドラマティックな声を縦横に制御し、ベルカント・オペラに深い精神性を与える稀有なソプラノ。チェコ人の父とデンマーク人の母の下、1969年、米イリノイ州で生まれた。95年にMETナショナル・カウンシル・オーディション合格。劇的な声を高精度なコロラトゥーラで飾り、ピアニッシモの美しさや高音の輝きも格別。声も表現力も往年のマリア・カラスを彷彿とさせる。LV17-18《ノルマ》、15-16《ロベルト・デヴェリュー》も鳥肌が立つほどの名演だった。

  • マシュー・ポレンザーニ

    Matthew Polenzani

    《ジャゾーネ》

     

    マシュー・ポレンザーニ

    Matthew Polenzani

    《ジャゾーネ》

    テノール

    純粋な響きとスタイリッシュなフレージングで、不動の評価を得ているリリック・テノール。1968年に米イリノイ州で生まれ、METには97年に《ボリス・ゴドゥノフ》でデビュー以来、300回以上出演。欧米の主要劇場の常連でもある。LV21-22《ドン・カルロス》、16-17《イドメネオ》などいずれも名唱。

  • ミケーレ・ペルトゥージ

    Michele Pertusi

    《クレオンテ》

     

    ミケーレ・ペルトゥージ

    Michele Pertusi

    《クレオンテ》

    バス

    深く滑らかな品格ある低声とノーブルな表現で他を寄せつけないイタリアのバス。1965年にパルマで生まれ、パヴァロッティの師匠だったA・ポーラらに師事。欧州の主要歌劇場でも不可欠の存在で、近年表現がさらに深化。LV10-11《オリー伯爵》、08-09《夢遊病の女》もこの歌手がいて音楽が引き締まった。

  • ジャナイ・ブルーガー

    Janai Brugger

    《グラウチェ》

     

    ジャナイ・ブルーガー

    Janai Brugger

    《グラウチェ》

    ソプラノ

    陰影に富んだ腰のある声が特徴のアメリカのソプラノ。1983年シカゴ生まれ。往年の名メゾ、S・ヴァーレットに師事し、2012年にMETナショナル・カウンシル・オーディションに合格。Y・ネゼ=セガンやM・ヴィオッティら錚々たる指揮者に評価され、シカゴほかで次々と主役を射止めている。

  • エカテリーナ・グバノヴァ

    Ekaterina Gubanova

    《ネリス》

     

    エカテリーナ・グバノヴァ

    Ekaterina Gubanova

    《ネリス》

    メゾソプラノ

    息を完璧に制御し、劇的な役もスタイリッシュに表現できる現代屈指のメゾ。1979年モスクワ生まれ。ベルカント・オペラからワーグナーまで歌いこなし、METのほかスカラ座や英ロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場等で名立たる指揮者と共演。LV16-17《トリスタンとイゾルデ》が好評だった。

タイムテーブル

 

時刻の目安 項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約5分
1幕&2幕
本編 ◆オープニング・解説(J・ディドナート&MET総裁 P・ゲルブ) 約106分
第1幕&第2幕
休憩  特典映像 ◆インタビュー(M・ポレンザーニ&J・ブルーガー) 約12分
◆ドキュメンタリー(S・ラドヴァノフスキー)
◆インタビュー(演出家 D・マクヴィカー)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆次回作《椿姫》稽古映像&出演者インタビュー(N・シエラ) 約12分
◆2022-23シーズン予告
◆インタビュー(指揮 C・リッツィ)
3幕 本編 第3幕 約32分
カーテンコール&クレジット 約9分
開映後上映時間:3時間6分

 

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