MET初演/新演出

ヘンデル《アグリッピーナ》

Agrippina - Handel

上映期間
2020年73日(金)~79日(木)

※東劇のみ7/16(木)までの2週上映

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帝位をめぐる愛と陰謀!ベルカントの女王J・ディドナートが、欲望の皇妃を華麗な音楽で歌い上げる!

息子を帝位につけるため、皇妃アグリッピーナがしかけた陰謀とは?権力より愛を選ぶのは誰?愛と野望と裏切りが渦巻くダイナミックな人間ドラマを、弾けるリズム、陶酔のメロディ、超絶技巧の愉悦に満ちたヘンデルの音楽が華麗に描く。格調と遊び心が同居するD・マクヴィカーの演出に、ベルカントの女王J・ディドナート、天上の声I・デイヴィーズら極上のキャストが集結。今いちばん「旬」な作曲家ヘンデルの最上級、ここにあり。

指揮:
ハリー・ビケット
演出:
デイヴィッド・マクヴィカー
出演:
ジョイス・ディドナート、ブレンダ・レイ、ケイト・リンジー、イェスティン・デイヴィーズ、マシュー・ローズ
上映時間:
4時間00分(休憩1回)
MET上演日:
2020年2月29日
言語:
イタリア語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《アグリッピーナ》のあらすじ

紀元1世紀のローマ帝国。皇帝クラウディオの妻アグリッピーナは、夫が遭難したとの知らせに、盲愛している連れ子のネローネを帝位につけようと企てる。だがクラウディオは武将オットーネに命を救われて帰還する。クラウディオはオットーネに帝位を約束するが、オットーネは帝位より美女ポッペアが欲しいとアグリッピーナに打ち明ける。しかし、クラウディオもまたポッペアに惹かれていた。アグリッピーナは一計を案じ…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • ハリー・ビケット

    Harry Bicket

    《指揮》

     

    ハリー・ビケット

    Harry Bicket

    《指揮》

    イギリスの指揮者、鍵盤楽器奏者。バロック音楽のエキスパートとして名高く、バランスの取れた知的なリードに定評がある。1961年リヴァプール生まれ。96年グラインドボーン音楽祭のヘンデル《テオドーラ》で成功。2016年よりサンタフェ・オペラの首席指揮者。METデビューは04年《ロデリンダ》。

  • デイヴィッド・マクヴィカー

    Sir David McVicar

    《演出》

     

    デイヴィッド・マクヴィカー

    Sir David McVicar

    《演出》

    オペラと演劇の双方で活躍する世界的な人気演出家のひとり。伝統的なテイストを基本に、洗練された演出に定評がある。1966年スコットランド、グラスゴー生まれ。METデビューは2009年《イル・トロヴァトーレ》。LVでもドニゼッティ〈女王三部作〉などヒット作多数。LV今シーズンの《トスカ》《マリア・ストゥアルダ》も演出。

  • ジョイス・ディドナート

    Joyce DiDonato

    《アグリッピーナ》

     

    ジョイス・ディドナート

    Joyce DiDonato

    《アグリッピーナ》

    メゾソプラノ

    現代を代表する名メゾソプラノのひとり。しなやかで温かみをたたえた美声、完璧にコントロールされた超絶技巧、LVのホスト役でも示される知性で、とりわけバロックからベルカントの分野でファンを魅了している。1969年カンザス生まれ。METデビューは2005年《フィガロの結婚》のケルビーノ役。

  • ケイト・リンジー

    Kate Lindsey

    《ネローネ》

     

    ケイト・リンジー

    Kate Lindsey

    《ネローネ》

    メゾソプラノ

    なめらかでよく通るしっとりした美声、高い演技力とスマートな容姿で世界のオペラハウスから引っ張りだこの若手メゾ。とくにズボン役に定評がある。1980年ヴァージニア州リッチモンド生まれ。インディアナ大学に学び、METのリンデマン・ヤングアーティストプログラムに参加。LVは2014-15《ホフマン物語》などに登場。

  • イェスティン・デイヴィーズ

    Iestyn Davies

    《オットーネ》

     

    イェスティン・デイヴィーズ

    Iestyn Davies

    《オットーネ》

    カウンターテナー

    磨き抜かれた甘美な声と抜群の技術、バロックから現代まで網羅するレパートリーで、現代を代表するカウンターテナーのひとりに数えられる名歌手。グラミー賞をはじめ数々の賞を受賞。1979年生まれ。METデビューはLVもされた2011年《ロデリンダ》アヌルフォ役。同じくLV17-18《皆殺しの天使》、18-19《マーニー》でも好演。

  • ブレンダ・レイ

    Brenda Rae

    《ポッペア》

     

    ブレンダ・レイ

    Brenda Rae

    《ポッペア》

    ソプラノ

    透き通った女らしい声と鮮やかに抜ける高音、華のあるステージプレゼンスで、今最も注目されるコロラトゥーラ・ソプラノのひとり。ウィスコンシン州生まれ。ウィスコンシン=マディソン大学とジュリアード音楽院に学び、フランクフルト歌劇場の専属歌手に。今回のポッペア役がMETデビュー。

  • マシュー・ローズ

    Matthew Rose

    《クラウディオ》

     

    マシュー・ローズ

    Matthew Rose

    《クラウディオ》

    バス

    バロックから20世紀作品まで幅広いレパートリーを持ち、宗教作品でも高い評価を受けるイギリスのバス。1978年ブライトン生まれ。カーティス音楽院に学び、ロイヤル・オペラ・ハウスのヤングアーティストプログラムに参加。2006年《真夏の夜の夢》でグラインドボーン音楽祭にデビュー。LV18-19《西部の娘》他出演多数。

タイムテーブル

 

時刻の目安 項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約5分
1幕 本編 ◆ オープニング・解説(D・ヴォイト) 約101分
第1幕
休憩 特典映像 ◆インタビュー(J・ディドナート) 約9分
◆インタビュー(B・レイ, I・デイヴィーズ)
◆インタビュー(演出家D・マクヴィカー)
休憩 客席映像(INTERMISSION) 約10分
特典映像 ◆インタビュー(E・ニキティン, A・カンペ) 約13分
◆M・フレーニ 追悼映像
2幕 本編 第2幕 約96分
カーテンコール&クレジット 約6分
開映後上映時間:3時間56分

 

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