新演出

ベルク《ヴォツェック》

Wozzeck - Berg

上映期間
2020年228日(金)~35日(木)

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妻に裏切られ、上官に虐げられる兵士の悲哀!人生の不条理をえぐり、深い感動を与える傑作オペラ!

貧困に喘ぎながら内縁の妻と子供を養う兵士にしのびよる人生の魔の手!精緻にして透き通った音楽で社会の歪みをさらけ出し、オペラ史を変えたベルクの大傑作がライブビューイングにやってくる!ドローイングを駆使して人間心理の闇に迫るビジュアル・アート界の巨匠W・ケントリッジの演出はマジカルの一語。20世紀オペラの名手Y・ネゼ=セガンの知的で熱い指揮、円熟の演技派P・マッテイ、役柄が憑依するE・ヴァン・デン・ヒーヴァーら粒選りのキャストで、衝撃の体験を。

指揮:
ヤニック・ネゼ=セガン
演出:
ウィリアム・ケントリッジ
出演:
ペーター・マッテイ、エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー、クリストファー・ヴェントリス 、ゲルハルド・ジーゲル、クリスチャン・ヴァン・ホーン
上映時間:
1時間59分(休憩なし)
MET上演日:
2020年1月11日
言語:
ドイツ語
※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。

《ヴォツェック》のあらすじ

19世紀初めのドイツ。貧乏兵士のヴォツェックは、愛人のマリーと子供を養うため、医師の人体実験のモルモットになっている。貧乏暮らしに疲れたマリーは、鼓手長の誘いに乗り、ヴォツェックを裏切る。彼女の浮気に気づいたヴォツェックは、酒場で踊るマリーと鼓手長を目撃し、マリーへの殺意を抱く。鼓手長はマリーをものにしたことを自慢し、ヴォツェックに暴力を振るう。マリーは不倫したことを悔やむが、ヴォツェックは彼女を森へ連れ出し…。  text by 加藤浩子

キャスト&スタッフ

  • ヤニック・ネゼ= セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

     

    ヤニック・ネゼ= セガン

    Yannick Nézet-Séguin

    《指揮》

    オペラとコンサートの双方で活躍する、現代を代表するカリスマ指揮者のひとり。楽譜を丁寧に読み、作品にヴィヴィッドな生命力を与える力量に定評がある。2009年《カルメン》でMETデビュー、センセーションを巻き起こした。18年よりMET音楽監督。今シーズンLV《トゥーランドット》も指揮。

  • ウィリアム・ケントリッジ

    William Kentridge

    《演出》

     

    ウィリアム・ケントリッジ

    William Kentridge

    《演出》

    現代を代表する美術アーティスト、演出家。「動くドローイング」と呼ばれるアニメーション・フィルムで国際的な名声を確立。得意のドローイングを駆使した舞台でオペラ界に新風を吹き込んでいる。METデビューは2009-10シーズンの《鼻》。13-14にLVもされた。他LV15-16《ルル》も演出。2019年高松宮殿下記念世界文化賞受賞。

  • ペーター・マッテイ

    Peter Mattei

    《ヴォツェック》

     

    ペーター・マッテイ

    Peter Mattei

    《ヴォツェック》

    バリトン

    芯のある、むらなくよく響く美声、長身を生かした舞台映えするステージプレゼンスで高い人気と実力を誇るスター・バリトン。とりわけドイツ・オペラの役柄に定評がある。1965年スウェーデン生まれ。METデビューは2002年《フィガロの結婚》のアルマヴィーヴァ伯爵。《セヴィリャの理髪師》他LV出演多数。

  • エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー

    Elza van den Heever

    《マリー》

     

    エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー

    Elza van den Heever

    《マリー》

    ソプラノ

    完璧なベルカントのテクニックと強く芯の通った美声、迫真の劇的表現力で注目を浴びる南アフリカ出身の大型ソプラノ。ヨハネスブルク生まれ、サンフランシスコの音楽院に学び、同地の歌劇場で活躍。2012年《マリア・ストゥアルダ》エリザベッタ役でのMETデビューは大きな話題となった。

  • クリストファー・ヴェントリス

    Christopher Ventris

    《鼓手長》

     

    クリストファー・ヴェントリス

    Christopher Ventris

    《鼓手長》

    テノール

    甘く強靭でよく響く声を持つ、現代を代表するヘルデンテノールのひとり。とりわけ《パルシファル》の主役で高い評価を得る。1965年ロンドン生まれ。88年グラインドボーン音楽祭《カーチャ・カヴァノヴァー》でオペラデビュー。METデビューは2003年《イエヌーファ》のシュテヴァ役。

  • ゲルハルド・ジーゲル

    Gerhard Siegel

    《大尉》

     

    ゲルハルド・ジーゲル

    Gerhard Siegel

    《大尉》

    テノール

    クリアな発声、抒情性とパワーの双方を備えた声、巧みな性格表現で、ドイツ・オペラのドラマティックな役柄で成功しているテノール。1963年バイエルン州生まれ。トリアーなどドイツの幾つかの劇場の専属歌手を経てフリー。METデビューは2004年《ラインの黄金》のミーメ。同作は10年にLVされた。

  • クリスチャン・ヴァン・ホーン

    Christian Van Horn

    《医者》

     

    クリスチャン・ヴァン・ホーン

    Christian Van Horn

    《医者》

    バスバリトン

    深い色合いを持ち、磨き抜かれたノーブルな美声、長身で見栄えのする容姿で活躍の場を広げているアメリカのバスバリトン。モーツァルトから現代ものまで幅広いレパートリーを誇る。1978年ニューヨーク生まれ。イェール大学に学び、2003年METのオーディションに合格。13年《ファルスタッフ》のピストーラ役でMETデビュー。

タイムテーブル

 

時刻の目安 項目 時間
開映前映像 CM&客席映像 約5分
全3幕 本編 ◆ オープニング・解説(E・オーウェンズ)  

約8分

 

 

 

約101分

◆対談(演出家 W・ケントリッジ&MET音楽監督 Y・ネゼ=セガン&MET総裁 P・ゲルブ)
全3幕
カーテンコール
特典映像 ◆インタビュー(MET音楽監督 Y・ネゼ=セガン&P・マッテイ&E・V・D・ヒーヴァー) 約5分
開映後上映時間:1時間54分

 

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