妻に裏切られ、上官に虐げられる兵士の悲哀!人生の不条理をえぐり、深い感動を与える傑作オペラ!
貧困に喘ぎながら内縁の妻と子供を養う兵士にしのびよる人生の魔の手!精緻にして透き通った音楽で社会の歪みをさらけ出し、オペラ史を変えたベルクの大傑作がライブビューイングにやってくる!ドローイングを駆使して人間心理の闇に迫るビジュアル・アート界の巨匠W・ケントリッジの演出はマジカルの一語。20世紀オペラの名手Y・ネゼ=セガンの知的で熱い指揮、円熟の演技派P・マッテイ、役柄が憑依するE・ヴァン・デン・ヒーヴァーら粒選りのキャストで、衝撃の体験を。
- 指揮:
- ヤニック・ネゼ=セガン
- 演出:
- ウィリアム・ケントリッジ
- 出演:
- ペーター・マッテイ、エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー、クリストファー・ヴェントリス 、ゲルハルド・ジーゲル、クリスチャン・ヴァン・ホーン
- 上映時間:
- 1時間59分(休憩なし)
- MET上演日:
- 2020年1月11日
- 言語:
- ドイツ語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《ヴォツェック》のあらすじ
19世紀初めのドイツ。貧乏兵士のヴォツェックは、愛人のマリーと子供を養うため、医師の人体実験のモルモットになっている。貧乏暮らしに疲れたマリーは、鼓手長の誘いに乗り、ヴォツェックを裏切る。彼女の浮気に気づいたヴォツェックは、酒場で踊るマリーと鼓手長を目撃し、マリーへの殺意を抱く。鼓手長はマリーをものにしたことを自慢し、ヴォツェックに暴力を振るう。マリーは不倫したことを悔やむが、ヴォツェックは彼女を森へ連れ出し…。 text by 加藤浩子