プッチーニが残した最も哀しく最も甘美な名作!東洋美を凝縮した演出と繊細な音楽が溶け合う奇跡!
苦境から救ってくれたアメリカ海軍士官を一途に愛した芸者蝶々さん。母国に戻った「夫」が彼女のもとに帰る日は?日本の長崎を舞台に、はかなくも強い女性の不滅の愛を感動的な音楽で描き切ったプッチーニの名作が、名監督A・ミンゲラの手で東洋美を極めた名舞台に。涙を誘う名アリア〈ある晴れた日に〉、提灯が舞う幻想的な〈愛の二重唱〉は必見。世界を席巻する蝶々さん歌いH・へー、演技派バリトンのP・ジョット、ビロードの声と完璧な技術で絶賛されるE・ドゥショングなどキャストも万全だ。
- 指揮:
- ピエール・ジョルジョ・モランディ
- 演出:
- アンソニー・ミンゲラ
- 出演:
- ホイ・ヘー、ブルース・スレッジ、パウロ・ジョット 、エリザベス・ドゥショング
- 上映時間:
- 3時間25分(休憩2回)
- MET上演日:
- 2019年11月9日
- 言語:
- イタリア語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《蝶々夫人》のあらすじ
19世紀末の長崎。駐屯しているアメリカ海軍の士官ピンカートンは、斡旋屋ゴローの仲介で芸者の蝶々さんと「結婚」する。だがこの「結婚」は契約で、いつでも解約できる、つまり蝶々さんは現地妻だった。しかし蝶々さんはうすうすそれを知りつつ、ピンカートンを本気で愛してしまう。ピンカートンがアメリカに戻って3年が経った。その間に彼の子供を生んでいた蝶々さんは、ピンカートンの帰りを待ち続ける。ついにある日、ピンカートンを乗せた船が長崎に着くが…。 text by 加藤浩子