《魔笛》現地メディア評

2023年7月7日 金曜日

 

五つ星の《魔笛》。まばゆさ、現実味、大笑いするようなおかしさが等しくちりばめられている。演出家サイモン・マクバーニーのMETデビューでは、モーツァルトのオペラに一流の歌唱のみならず巧みな趣向もが加えられた。見事なキャスト。楽しく、驚異的で人間味にあふれた舞台。―――Financial Times

 

 

 

 

巧妙なフェイントにあふれ、すべてが非常に想像力豊かでありながら愛らしいほどシンプルで、トリックを見ることで魔法がさらに高まる場所へと観客を引き込む。オーケストラが発する、活気に満ちたフルトーンの音。観客は興奮で舞い上がっていた。―――The New York Times

 

 

 

ライブシアター特有の、何でも起こり得るという魅力を活かした舞台。視覚的な興奮と優れた技術。驚異的で、命掛けの表現を生み出すプラットフォーム。しなやかな声と思いやりを持つパミーナ役のE・モーリーは、引き裂かれた若い女性を美しく描き出した。タミーノ役のL・ブラウンリーの声が素晴らしい。T・オーリマンスはチャーミングなパパゲーノを創り上げた。そして自身も光り輝く女王のような、ソプラノのK・ルイック。彼女はおそらく寝ながらでも夜の女王を歌うことができるだろう。METの《魔笛》は音楽が作り出した魔法だ。―――Observer

 

 

このおとぎ話に通常とは違う意味合いを持たせながらも、遊び心のある演出。観客を舞台裏へも招き入れることで、舞台上の世界に観客を巻き込んでいる。E・モーリーの極めて純粋なソプラノが咲き誇っていた。モーツァルトのファンタジーに人間味を与え、演劇的で熱意に満ちた舞台。―――The Wall Street Journal

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