2018.11.7(水)Blu-ray Release

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『超人ロック〈劇場版〉』発売記念上映イベント/レポート

2018年11月6日。
新宿ピカデリーにて、Blu-ray『超人ロック〈劇場版〉』発売を記念した上映イベントが行われました。
作品タイトルにちなみ「いいロックの日トークイベント付上映会」と題され、上映後に行われたトークコーナーでは、主人公・ロックを演じた難波圭一さん、アニメ評論家の藤津亮太さん、漫画「超人ロック」の編集担当を一時期していたこともあるアニメライターの小林治さんが司会として登壇しました。

『超人ロック〈劇場版〉』は1984年に公開。その原作となる漫画「超人ロック」は昨年生誕50周年を迎え、現在も異なる出版社の雑誌2誌で連載中という長寿作品。そこで、トークコーナーの冒頭では、「超人ロック」の簡単な歴史と、1984年がアニメ史にとってどんな年だったかを藤津さん、小林さんによっておさらい。
その後、難波さんのお話へと流れていきます。

難波圭一さん

 当時、舞台出演(ミュージカル)がメインだった難波さんにとって、『超人ロック』は初めて役名のついたアニメ作品であり、初の主人公。オーディションに受かったと伝えられた時には、所属していた劇団薔薇座の仲間でもある戸田恵子さん、玄田哲章さんとか、高島雅羅さんなどから「難波、おめでとう」と祝福を受けます。しかし、難波さんは、声の仕事をしようと劇団に入ったわけでもなく、ちょうど勉強のためニューヨークへ行こうと考えていた時期。劇団代表である野沢那智さんから「ニューヨークにはいつでも行ける。このチャンスは二度とないから」これに全身全霊でやってもらいたい」と声を掛けていただいたことで、出演を決めたとのことです。
 なお、声優としては新人ですが、ジェシカ役の潘恵子さんやコーネリア役の藤田淑子さんとも舞台で共演経験のあった難波さん。そのため、アフレコ現場ではさほど緊張せずすんだそうです。ただ、ロックは見た目は10代ですが、その中身はいったいどのくらい生きてきたかさえわからない存在。そこで、演じるにあたり「映画の最初と最後に出てくるセリフを大切にしようと思いました。最初のシーンにある『僕は超人なんかじゃない。人違いだよ』。最後のシーンにある『ごめん人違いだった』。このセリフでロックの持っている悲哀を出せないかなと。ロックは何度「人違い」(という言葉を言うシチュエーションを)経験して来たんだろう…。そこで、最初と最後の「人違い」というセリフに差を付けてロックらしさが出せたら」と考えたそうです。その後、司会から「演技をする上でロックの年齢をどう考えていましたか?」と質問されると「73211歳かな」と答えられたり、「今振り返るロックはどんな存在ですか?」との質問にも「最初から大きな役だったり、永遠に生き続ける少年という役だったせいか、この後はかなり死ぬ役が多くなったという気はしています」と笑いを誘っていました。
 また、『超人ロック〈劇場版〉』の初日舞台挨拶(1984年3月11日)を、この日と同じ会場(シネコンに改築前の新宿ピカデリー)だったことにも触れ、「舞台に出る前、今日も舞台袖で松竹の方が『出番です』とおっしゃってくださったんですけど、当時も松竹の社員の方がいてくれて。その時キューを出してくれた松竹の社員が、何を隠そう小杉十郎太でした。その翌年に『機動戦士Ζガンダム』で(声優として)会うことになるんです。不思議な縁ですよね」と回想。また、フォトセッションで主題歌「星のストレンジャー」が聴こえてくると「舞台挨拶では、この曲を歌ったんですよ」とのこぼれ話も飛び出しました。

難波圭一さん

 最後に、難波さんによるお別れの挨拶を紹介しましょう。
「『超人ロック』が生まれて51年になりました。今も、聖先生の手によって新しい『超人ロック』が毎日生まれているんですね。今日、皆さんに観ていただいた『超人ロック』は、34年前に生まれましたが、新しい技術も進んでいるので新しい『超人ロック』を観てみたいなという思いが密かにあります。今ならどんなアニメになるのか、ハリウッドならどんな実写になるのか。凄くドキドキします。その時、日本語版があるなら何処かに自分も出ていたいなと思っています。どうかこれからも『超人ロック』をよろしくお願いします」

ABOUT THE MOVIE 作品紹介

公開から35年。あの名作アニメがBlu-rayでよみがえる!

2017年に50周年を迎え、今なお連載を続ける、作品シリーズとして日本で最も長く続けられている漫画「超人ロック」。この永遠に生き続ける少年を主人公にした歴史的名作を、初めてアニメーション化した記念すべき作品が、公開から35周年を迎える2019年を目前に、いよいよBlu-ray化される。 宇宙歴0301年-ひとり静かに暮らすエスパー・ロックに、連邦軍情報局のリュウ・ヤマキが協力を求めてきた。それは、レディカーンがエスパーを養成して築こうとしている千年王国(ミレニアム)とその野望について調べるというものだった。一方、二人の接触を知ったレディカーンは、ジェシカという美少女を銀河系唯一のエスパーキラーに育て、ロック暗殺の使者としてヤマキに接近させるのだった。

CAST&STAFFキャスト&スタッフ

ロック:難波圭一 リュウ・ヤマキ:安原義人 ジェシカ・オーリン:潘恵子
コーネリア・プリム:藤田淑子 ラムセス教授:柴田秀勝 レディーカーン:中西妙子
聖母ルウ:信澤三恵子 ベル中尉:銀河万丈 ウド:千葉繁

原作:聖悠紀 監督:福富博 脚本:大和屋竺 音楽:淡海悟郎
キャラクターデザイン 聖悠紀/白梅進 メカニックデザイン 小泉謙三/木上益治 作画監督:白梅進
制作:日本アニメーション 製作:日本アニメーション・松竹

Blu-rayリリース

Blu-ray
  • ーBlu-rayー
  • 価格:4,700円+税 品番:SHBR-0514
  • 分数:本編約120分+特典映像約3分
  • 画面サイズ:16:9 ビスタサイズ〔1080p/Hi-Def〕
  • 音声:日本語(オリジナル)リニアPCM2.0ch
  • 字幕:なし
  • 層:BD25G
  • 1984年/日本/カラー
  • 【特典映像】
  • 特報
  • 【封入特典】
  • 劇場パンフレット復刻版
  • 【外装】
  • 原作者 聖悠紀描き下ろしジャケット

※商品仕様、特典等については変更となる場合がございます。

発売元:松竹 販売元:松竹