

最高球速134キロの豪速球とボールの回転力が強みの<天才野球少女>チュ・スイン。高校卒業後にプロ野球選手になる夢を叶えるべく、日々練習に励んでいた。しかし「女性」であるがために正当に評価をされず、プロテストを受けられない現実が立ちはだかる…。さらに追い打ちをかけるように、母や友人、高校の野球部の監督からも反対されてしまう。「現実を見ろ」そんななか、プロ野球選手の夢に破れた新人コーチのチェ・ジンテが赴任して来た。この出会いで、彼女の運命の歯車が大きく動き出した―――。
イ・ジュヨンは、一昨年の第23回釜山国際映画祭で今年の俳優賞に輝いた演技派。本作で第45回ソウル独立映画祭 独立スター賞、第19回ニューヨーク・アジアン映画祭 国際ライジングスター賞を受賞し、韓国で最も権威のある映画賞、青龍映画賞で新人女優賞にノミネートされるなど高い評価を得た。モデルとなった実在の選手の努力と葛藤に迫るため、イ・ジュヨンは40日間のトレーニングを受け、すべてのシーンをスタントなしで演じきった。