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概要
映画誕生の年といわれる、1895年に創業した松竹は、活動写真の国際的使命や芸術的使命、産業的価値のためにも、奮起しなければならないと信じた創業者の一人、大谷竹次郎の決意により、1920年、映画に進出しました。同年に開所した蒲田撮影所で製作する現代劇、1923年に製作を開始した京都の時代劇を両輪にして発展を続け、1936年、トーキー(音や声の出る発声映画)映画量産のために蒲田撮影所は大船撮影所へ移転。 “映画の基本は救いでなければならない。見た人間に失望を与えるようなことをしてはいけない"(城戸四郎)という蒲田調は大船調となり、戦前、戦中、戦後の日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年に記念すべきl00周年をむかえました。
ご挨拶
本年、当社は映画製作100周年を迎えました。 長きに渡り、松竹映画に関わり愛情を注いでくださいました皆様に心より感謝申し上げます。 映画作りにおいては、日本初のトーキー映画やカラー映画の製作を手がけるなど、時代をいち早く察知し、常に新しいことに挑戦し続け、数々の名作、話題作を生み出してまいりました。これからも変化を恐れずに新 たな価値を創造し、世界中の皆様の心に残り続ける作品をお届けしてまいりますので、引き続き温かいご支援をお願い申し上げます。
松竹株式会社 代表取締役社長 迫本 淳一
お知らせ
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15 April 2020
記念イベント
100周年を記念して、国内外で記念イベントを開催いたします。
国内
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- ※ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期半ばで終了
- 期間:2020年1月18日(土)~3月27日(金)(開催終了)
- 主催:川喜多・KBSグループ
- 会場:鎌倉市川喜多映画記念館
海外
アメリカ、イギリス、イタリア、中国、スイス、ベラルーシなどの海外映画祭での特集上映を予定。
- 清水宏監督の特集上映(仮)
- 期間:2021年春(開催予定)
- 会場:パリ日本文化会館、シネマテーク・フランセーズ
- 第23回上海国際映画祭
- 期間:7月25日(土)~8月2日(日)(開催終了)
- 上映作品:【松竹映画100周年記念部門
(正式名:特别策划-松竹映画100周年 SIFF SPECIALS-SHOCHIKU CINEMA 100TH)】枠
『醜聞』 『砂の器』 『一人息子』 『楢山節考』 『切腹』
【北野武監督特集上映(正式名:向大师致敬-北野武 TRIBUTE TO MASTERS- TAKESHI KITANO)】枠
『その男、凶暴につき』 『ソナチネ』
- 第77回ベネチア国際映画祭 クラシック部門 @ボローニャ復元映画祭
- 期間:8月25日(火)~8月31日(月)(開催終了)
- 上映作品:デジタルリマスター版『復讐するは我にあり』
- 【GANGSTERS AND SAMURAIS】特集 @ベラルーシ・ミンスク
- 期間:2021年春(開催予定)
- 上映作品:『3-4×10月』『鑓の権三』『元禄忠臣蔵 前篇・後篇』『切腹』『ピストルオペラ』『必殺IV・恨みはらします』
- 「松竹映画100周年」の特集上映 @第45回香港国際映画祭
- 期間:2021年4月1日(木)~12日(月)
- 上映作品:『按摩と女』『残菊物語』『二十四の瞳』『彼岸花』『秋津温泉 』『切腹』『幸福の黄色いハンカチ』『復讐するは我にあり』『鑓の権三』『御法度』
「松竹映画100年の100選」特設サイト
お祝いメッセージ
「松竹映画100周年」にあたり、海外の配給会社、映画関係者よりお祝いメッセージを頂いておりますのでご紹介いたします。
Golden Scene Company Ltd. (香港) / 社長 Ms.Winnie Tsang 松竹映画100周年という記念すべき年に、 映画業界において、最もプロフェッショナル且つ精力的な会社の一つと言っても過言ではない松竹さんに、お祝いを述べさせていただけることを大変光栄に思います。 私共Golden Sceneは、20年間という長きに渡り、松竹株式会社と継続的に協力関係を築いてまいりました。私共は、松竹が邦画業界において非常に質の高い作品を製作し続けていくことを確信しております。 松竹映画のこれからの100年を祈念し、お祝いの言葉とさせて頂きます。
Hong Kong Asia Film Financing Forum (HAF) / ディレクター Mr.Jacob Wong 松竹さん、100周年おめでとう!劇場に宝物を持ってきてくれてありがとう。 栄光の100年が更に明るい未来へとつながるように願っております。
Maison de la culture du Japon à Paris (パリ日本文化会館) / 事業局次長 Mr.Fabrice Arduini フランスにおいて、数世代にわたり、小津安二郎監督のファンは、数万人を超える人気がある。毎年のように、大きな都市などで特集上映が組まれ、たくさんのお客さんが観に行っている。 松竹映画 100 周年を記念して、パリ日本文化会館はシネマテーク・フランセーズと協力して 2020 年 4 月-5 月にかけて小津監督と同時期に活躍した清水宏監督の特集上映から始まり、さらに 11 月-12 月にも別の特集上映を予定している。今年パリは松竹の年になるだろう!
記念ロゴ
日本語版
英語版
松竹映画のあゆみ
1895(明治28)年 |
松竹創業の年 大谷竹次郎、京都の新京極阪井座の仕打(興行主)となる |
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1920年設立 |
松竹キネマ合名社設立
蒲田撮影所開所
松竹キネマ研究所設立
社長 ・ 白井信太郎、
相談役 ・ 白井松次郎、
大谷竹次郎
蒲田撮影所
©松竹株式会社
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1923年 |
京都での映画製作開始 |
1931年 |
『マダムと女房』(五所平之助監督)
日本映画初のトーキー長編劇映画の成功作。
『マダムと女房』
©1931松竹株式会社
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1936年 |
大船撮影所開所(蒲田撮影所移転)
大船撮影所正門
©️松竹株式会社
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1939年 |
『残菊物語』(溝口健二監督)
『残菊物語』
©1939松竹株式会社
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1951年 |
『カルメン故郷に帰る』(木下惠介監督)
日本映画初のカラー劇映画
『カルメン故郷に帰る』
©1951松竹株式会社
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1953年 |
『東京物語』(小津安二郎監督
英国映画協会発行「サイト ・ アンド ・ サウンド」誌の世界映画ベストテン、映画監督による投票で1位(2012年)
『東京物語』
©1953松竹株式会社
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1969年 |
『男はつらいよ』(山田洋次監督)
『男はつらいよ』
©1969松竹株式会社
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1974年 |
『砂の器』(野村芳太郎監督)
『砂の器』
©松竹・橋本プロ
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1977年 |
『幸福の黄色いハンカチ』(山田洋次監督)
第1回日本アカデミー賞最優秀作品賞
『幸福の黄色いハンカチ』
©1977 松竹株式会社
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1988年 |
『釣りバカ日誌』(栗山富夫監督)
『釣りバカ日誌』
©松竹株式会社
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1999年 |
『御法度』(大島渚監督)
『御法度』
©1999 松竹/KADOKAWA/BS朝日/IMAGICA/松竹ブロードキャスティング
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2000年 |
大船撮影所閉所 |
2002年 |
『たそがれ清兵衛』(山田洋次監督) アカデミー外国語映画賞ノミネート® |
2021年 |
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