『家族はつらいよ』(監督・山田洋次)の中国版リメイク『麻煩家族』の製作・公開
2016年3月に公開され、“熟年離婚”をめぐり大騒動を繰り広げる家族の姿を滑稽に、 かつ温かく描いた山田洋次監督『家族はつらいよ』の中国版リメイク『麻煩家族』は、2017年5月に中国にて公開されました。
リメイクの話が持ち上がったのは、1作目の『家族はつらいよ』が完成した直後のこと。日本映画界とも長年精通しており、山田監督とも親交の深い中国映画プロデューサー、顧暁東(グ・シャオドン)氏が来日した際、『家族はつらいよ』を観てその面白さに感動し、山田監督との「家族の中で起こる騒動は万国共通なので、各国バージョンがあったら面白いのではないか」という会話から生まれました。
その後、2016年6月に開催された第19回上海国際映画祭で山田監督の『家族はつらいよ』『母と暮せば』の招待上映で、チケットが完売し、上映後に観客から大喝采を受けた様子を見て、この企画が成功すると確信を得た顧プロデューサーが、いよいよ本格的にリメイクの実現に向けて動き出しました。顧プロデューサーからの申し出を山田監督も快諾され、正式にリメイクが始動しました。
リメイクの話が持ち上がったのは、1作目の『家族はつらいよ』が完成した直後のこと。日本映画界とも長年精通しており、山田監督とも親交の深い中国映画プロデューサー、顧暁東(グ・シャオドン)氏が来日した際、『家族はつらいよ』を観てその面白さに感動し、山田監督との「家族の中で起こる騒動は万国共通なので、各国バージョンがあったら面白いのではないか」という会話から生まれました。
その後、2016年6月に開催された第19回上海国際映画祭で山田監督の『家族はつらいよ』『母と暮せば』の招待上映で、チケットが完売し、上映後に観客から大喝采を受けた様子を見て、この企画が成功すると確信を得た顧プロデューサーが、いよいよ本格的にリメイクの実現に向けて動き出しました。顧プロデューサーからの申し出を山田監督も快諾され、正式にリメイクが始動しました。
中国版のタイトルは『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』。日本語で「やっかいな家族」という意味で、山田監督のオリジナル版を最大限に尊重した脚本作りを目指して舞台を北京市内に移し、3世代が同居する一家に巻き起こる、熟年離婚騒動を中心に描く喜劇映画です。家族の設定や職業は基本的には原作を踏襲し、日本版で周造が行きつけにしている小料理屋が胡同の食堂になったり、家族会議で取る出前は鰻でなく北京ダックになっていたりと、中国版ならではの楽しい設定になりました。
映画のワンシーン
監督は、チェン・カイコー監督の『人生は琴の弦のように』で弟子のシートウ役や、TVドラマ「深夜食堂」の中国版の主役など、中国全土で知られる俳優としても活躍する傍ら、舞台演出やテレビドラマの監督なども手掛けている黄磊(ホワン・レイ)。本作が映画初監督となり、俳優としても長男役で出演しています。その他の出演者もいずれも中国国内で名の知れた実力派俳優を揃え、日本版に引けを取らぬ魅力的なアンサンブルを見せることができるキャスティングとなりました。
また、エグゼクティブ・プロデューサーとして、『HERO』や『単騎、千里を走る』などで知られるビル・コン(江志強)が参加するという大規模な公開のプロジェクトとなりました。
作品概要
タイトル | 『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』 |
---|---|
原作 | 山田洋次 |
監督 | 黄磊(ホワン・レイ) |
脚本 | 張鉑雷(チャン・ボーレイ) |
出演 | 李立群(リー・リチュン)、張偉欣(チャン・ウェイシン)、黄磊(ホワン・レイ)、孫莉(スン・リー)、 海清(ハイ・チン)、王迅(ワン・シュン)、魏大勲(ウェイ・ダシュン)、任容萱(イェン・ヨンシュエン) |
プロデューサー | 顧暁東(グー・シャオドン) |
エグゼクティブ・プロデューサー | 江志強(ビル・コン) |
製作 | 風火石文化発展/上海芸言堂影視文化伝播/安楽電影発行 |
配給 | 安楽電影発行有限公司 |
公開 | 2017年5月11日 中国にて公開 |