松竹映画は、海外にも多くのファンを持ち、評価もされています。 こちらでは、主な映画祭での受賞歴とコンペティションへのノミネート作品、クラシック部門での上映作品の一部を紹介します。
主な映画祭でのクラシック部門上映歴(抜粋)
何故、松竹クラシックなのか? 小津安二郎、溝口健二、木下惠介、中村登、大島渚、山田洋次・・・綺羅星のごとく世界に名だたる巨匠、名匠が松竹からは生まれています。この監督たちが魂を込めた作品、名画は間違いなく日本の誇りであり、世界の宝でもあります。松竹は、「松竹クラシック」として、発信し続けます。
2019年
監督:ホウ・シャオシェン(Hou Hsiao-hsien)
香港国際映画祭
クラシック部門
2018年
監督:小津安二郎
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
2017年
監督:小津安二郎
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門
2016年
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
デジタル修復版
監督:瀬尾光世
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
2015年
監督:溝口健二
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
監督:小津安二郎
MoMA(アメリカ)
2014年
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
©1951 松竹株式会社
土砂降り
夜の片鱗
監督:中村登
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
フォーラム部門
©1959/2013 松竹株式会社
彼岸花 デジタル修復版
秋刀魚の味 デジタル修復版
監督:小津安二郎
香港国際映画祭
クラシック部門
デジタル修復版
監督:大島渚
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
2013年
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
監督:小津安二郎
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
監督:小津安二郎
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門
監督:中村登
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門
©1944 松竹株式会社
女
婚約指輪
夕やけ雲
死闘の伝説
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
フォーラム部門(映画祭期間前の特別上映)
2012年
監督:木下惠介
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
デジタル修復版
監督:木下惠介
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門
2005年
デジタル修復版
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
ベルリナーレ・スペシャル(松竹株式会社のベルリナーレ・カメラ賞受賞による特別上映)
何故、フィルムの修復、デジタル化をするのか
20世紀に作られた映画作品は、ほぼフィルムで撮影、上映されました。フィルムは低温低湿で大事に保管しないと、劣化してしまいます。劣化すると、退色・傷つき・揺れ・ゆがみが発生します。その場合には、フィルムに詰まった情報を最大限引き出すため、それらのエラーを取り除く必要があります。写真1枚ならば、それも造作無いことですが、これが1秒間に何コマも再生される動画となると、膨大な作業になるのです。 また、仮にフィルムの状態が良くても、フィルムを再生する業務用機器が減っている現在、過去の映像メディアを次世代へ引き継ぐには、映像を修復し、デジタル化することが急務となっているのです。
部門・賞について
ベルリン国際映画祭・クラシック部門
2013年にクラシック作品を上映する部門として新設されました。もともと、過去に制作された優れた作品を上映する充実したレトロスペクティブ部門がありましたが、このクラシック部門には、デジタル化された名作を上映する枠というコンセプトがあります。
ベルリン国際映画祭・フォーラム部門
当初は若手監督の支援を目的に始まり、名称も「ヤング・フォーラム部門」として、新人の作品を多く上映していましたが、近年では、アヴァンギャルド映画、実験映画、ルポルタージュの上映そして、埋もれていた過去の優れた作品を再上映するようになりました。
ベルリン国際映画祭・ベルリナーレ・カメラ賞
特別功労賞にあたる賞で、映画界に多大な功績を残した個人・団体に授与されるものです。創業110周年を迎えた松竹株式会社に対して贈られました。映画会社の受賞は初でした。
カンヌ国際映画祭・カンヌクラシック
文化遺産としての作品のショーケースであり、また過去の名作映画の再発見や、修復された偉大な作品のお披露目などを目的として2004年に設立されました。数十年前の名作を復元版やニュープリントで上映します。
ヴェネチア国際映画祭・クラシック部門(ヴェニスクラシック)
1932年に始まった世界最古の映画祭という長い歴史を誇るヴェネチア映画祭において、2012年に新たに創設されました。同部門では、先人たちの遺産を映画界の未来のために残すべく、デジタル修復などで新たによみがえらせた作品を上映します。