松竹映画は、海外にも多くのファンを持ち、評価もされています。 こちらでは、主な映画祭での受賞歴とコンペティションへのノミネート作品、クラシック部門での上映作品の一部を紹介します。

• 映画祭受賞・正式出品
• クラシック部門上映歴

映画祭受賞・正式出品（抜粋）

山田洋次監督

受賞年: 2010
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
ベルリナーレ・カメラ賞受賞

©2014 「小さいおうち」製作委員会

小さいおうち

監督：山田洋次
受賞年: 2014
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
銀熊賞（最優秀女優賞）受賞（黒木華）

©2008 映画「おくりびと」製作委員会

おくりびと

監督：滝田洋二郎
受賞年: 2009
アカデミー賞
（アメリカ）
外国語映画賞受賞

©Yamamura Animation/SHOCHIKU

カフカ 田舎医者

監督：山村浩二
受賞年: 2007
アヌシー国際アニメーション映画祭
（フランス）
コンペティション部門正式出品

松竹株式会社
受賞年: 2005
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
ベルリナーレ・カメラ賞受賞
（映画会社で初の受賞）

©2004 松竹/日本テレビ/住友商事/博報堂ＤＹメディアパートナーズ/日販/衛星劇場

隠し剣、鬼の爪

監督：山田洋次
受賞年: 2005
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
コンペティション部門正式出品

©2002 松竹/日本テレビ/住友商事/博報堂/日販/衛星劇場

たそがれ清兵衛

監督：山田洋次
受賞年: 2004
アカデミー賞
（アメリカ）
外国語映画賞ノミネート

©1999 松竹/角川書店/衛星劇場/BS朝日/イマジカ

御法度

監督：大島渚
受賞年: 2000
カンヌ映画祭
（フランス）
コンペティション部門正式出品

©1999 トラム/松竹/衛星劇場

あ、春

監督：相米慎二
受賞年: 1999
ベルリン映画祭
（ドイツ）
パノラマ部門
国際映画批評家連盟賞（FIPRESCI賞)受賞

© 1998 松竹株式会社

SADA 戯作・阿部貞の生涯

監督：大林宣彦
受賞年: 1998
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
コンペティション部門
国際映画批評家連盟賞（FIPRESCI賞）受賞

©1997 ケイエスエス/衛星劇場/グル－ヴコ－ポレ－ション

うなぎ

監督：今村昌平
受賞年: 1997
カンヌ映画祭
（フランス）
パルム・ドール（最高賞）受賞

©1991 ケイエスエス/松竹第一興行

無能の人（伊語版）

監督：竹中直人
受賞年: 1991
ヴェネツィア国際映画祭
（イタリア）
批評家週間正式出品
国際映画批評家連盟賞（FIPRESCI賞）受賞

©1989 松竹株式会社

利休

監督：勅使河原宏
受賞年: 1990
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
パノラマ部門
国際アートシアター連盟賞（CICAE賞）受賞

©1990 松竹株式会社

死の棘

監督：小栗康平
受賞年: 1990
カンヌ国際映画祭
（フランス）
グランプリ（旧審査員特別賞）
国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞）受賞

©1987 松竹株式会社

親鸞 白い道

監督：三國連太郎
受賞年: 1987
カンヌ映画祭
（フランス）
審査員賞受賞

©1986 表現社/松竹株式会社

鑓の権三

監督：篠田正浩
受賞年: 1986
ベルリン国際映画祭
（ドイツ）
銀熊賞（芸術貢献賞）受賞

©1967 松竹株式会社

智恵子抄

監督：中村登
受賞年: 1968
アカデミー賞
（アメリカ）
外国語映画賞ノミネート

©1963 松竹株式会社

切腹

監督：小林正樹
受賞年: 1963
カンヌ映画祭
（フランス）
審査員特別賞受賞

©1963 松竹株式会社

古都

監督：中村登
受賞年: 1964
アカデミー賞
（アメリカ）
外国語映画賞ノミネート

©1961 松竹株式会社

永遠の人

監督：木下惠介
受賞年: 1962
アカデミー賞
（アメリカ）
外国語映画賞ノミネート

©1959 松竹株式会社

人間の條件

監督：小林正樹
受賞年: 1960
ヴェネツィア国際映画祭
（イタリア）
サン・ジョルジオ賞受賞
パシネッティ賞受賞

©1957 松竹株式会社

太陽とバラ

監督：木下惠介
受賞年: 1957
ゴールデン・グローブ賞
（アメリカ）
外国語映画賞受賞

©1956 松竹株式会社

子供の眼

監督：川頭義郎
受賞年: 1956
ゴールデン・グローブ賞
（アメリカ）
外国語映画賞受賞

©1954/2005 松竹株式会社

二十四の瞳

監督：木下惠介
受賞年: 1955
ゴールデン・グローブ賞
（アメリカ）
外国語映画賞受賞

1963（昭和38）年5月のカンヌ映画祭で、審査員特別賞を受賞した小林正樹監督作品『切腹』に寄せられた、地元・フランスの映画評論家の批評を紹介します。

ジャン・ド・バロンセリー(ル・モンド紙　1963年7月25日号)

「『切腹』が注目の的となる理由は、それが美学的にすぐれているとか、ドラマチックであるとかいうことだけではない。17世紀の古い日本に起こった物語の中に我々が今なお感じとるものがあるからである。小林監督はサムライの規律を批判する主人公の声を通して現代の声をこの映画に示そうとしている。封建制度と門閥が作りあげたある社会的な慣行の中の人聞の権利と義務を対比させつつ、作者は偽善と瞞着の社会を告発しているのである。 彼はまことの勇気と名誉を重んずる精神を賞揚しつつ、虚偽に対する戦いは所を問わず昔も今も変わらないものであることを我々に想起させるのである。 そこに盛られた美、感受性、重厚さ、さらに単なる映画ファンにとっては最後の死の舞踏の見せ場も含め、『切腹』こそは正に必見の映画である。多少テンポが東洋的であることを我慢しさえするならば・・・」