映画・アニメの世界

【作品データベース】学校 がっこう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・128分
東京・下町にある夜間中学校を舞台に、様々な境遇を持つ生徒たちと先生との交流を描くドラマ。監督・脚本は「男はつらいよ 寅次郎の青春」の山田洋次で、彼の十五年来温めていた企画の映画化。脚本は山田と「スペインからの手紙 ベンポスタの子どもたち」の朝間義隆の共同。撮影は「男はつらいよ 寅次郎の青春」の高羽哲夫と「夢の女」の長沼六男の共同。キネマ旬報ベストテン第六位。


STORY
下町の一角にある夜間中学の教師・黒井(西田敏行)は、卒業式も近づいたある日、卒業記念文集のための作文の授業を行う。原稿用紙にそれぞれの思いを綴る様々な職業、年齢の生徒たちの横顔を見ながら、黒井は彼らとの思い出を振り返る。孫もいる年になって入学してきた在日韓国人の女性・オモニ(新屋英子)。髪の毛を染めたツッパリ少女・みどり(裕木奈江)。昼間は肉体労働に励む少年・カズ(萩原聖人)。父は中国人、母は日本人で五年前に中国から移住してきた青年・張(翁華栄)。自閉症で登校拒否児だったえり子(中江有里)……。やがて給食の時間に、クラスの一員・イノさん(田中邦衛)が死んだという悲しい知らせが届く。突然の訃報に悲しむ黒井と生徒たちは、食後のホームルームの時間、イノさんの思い出を語り始める。不幸な生い立ちとその後の苦労、田島先生(竹下景子)への恋心。そして突然病に倒れ、故郷の山形へ帰ったきり帰らぬ人となったこと。イノさんの人生を語り合ううち、いつしか黒井と生徒たちは人間の幸福について話し合うようになっていった。生徒と先生が汗を流して語り合う、これこそ授業だと確信する黒井先生に応えるかのように、えり子が、自分も夜間学校の先生になる、そしてこの場所に戻ってくる、と決意を語る。外はいつしか雪になっていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
西田敏行
竹下景子
萩原聖人
中江有里
裕木奈江
田中邦衛
- スタッフ -
監督:山田洋次
脚本:山田洋次
脚本:朝間義隆
撮影:高羽哲夫
撮影:長沼六男
音楽:冨田勲

配給:松竹
©1993松竹株式会社/日本テレビ放送網株式会社/住友商事株式会社

ジャンル:現代劇