公開日:1990年4月28日(土)
作品情報
INTRODUCTION
上映時間・118分
島尾敏雄原作の同名小説の映画化。原作は、日本文学大賞、読売文学賞、芸術選奨受賞。夫の不倫を糾弾・尋問し神経が狂ってしまった妻を題材にした私小説で、極限状態で結ばれた夫婦が、断絶の危機に合い、絆を取り戻そうとする様を情感豊かに描く人間ドラマ。脚本・監督は「伽耶子のために」の小栗康平。1990年第43回カンヌ国際映画祭 審査員グランプリ受賞作。
STORY
ミホ(松坂慶子)とトシオ(岸部一徳)は結婚後10年の夫婦。第2次大戦末期の1944年、二人は奄美大島・加計呂麻島で出会った。トシオは海軍震洋特別攻撃隊の隊長として駐屯し、島の娘ミホと恋におちた。死を予告されている青年と出撃の時には自決して共に死のうと決意していた娘との、それは神話のような恋だった。しかし、発動命令がおりたまま敗戦を迎え、死への出発は訪れなかったのだ。そして現在、二人の子供の両親となったミホとトシオの間に破綻がくる。トシオの浮気が発覚したのだった。ミホは次第に精神の激しい発作に見舞われる。トシオはその狂態の中に、かつてのあの死の危機を垣間見る。それは、あらゆる意味での人間の危機であった。トシオはすべてを投げ出してミホに奉仕する。心を病むミホと二人の子を抱え、ある時は居を転じ、ある時は故郷の田舎に帰ろうと試み、様々な回復の手段を講じるトシオだったが、事態は好転せず、さらに浮気の相手・邦子の出現によって、心の病がくっきりし始めるのだった。トシオは二人の子をミホの故郷である南の島におくりミホと共に精神科の病院に入り、付き添って共に同じ日々を送る。社会と隔絶した病院を住み家とすることで、やがて二人にゆるやかな蘇りが訪れるのだった。
上映時間・118分
島尾敏雄原作の同名小説の映画化。原作は、日本文学大賞、読売文学賞、芸術選奨受賞。夫の不倫を糾弾・尋問し神経が狂ってしまった妻を題材にした私小説で、極限状態で結ばれた夫婦が、断絶の危機に合い、絆を取り戻そうとする様を情感豊かに描く人間ドラマ。脚本・監督は「伽耶子のために」の小栗康平。1990年第43回カンヌ国際映画祭 審査員グランプリ受賞作。
STORY
ミホ(松坂慶子)とトシオ(岸部一徳)は結婚後10年の夫婦。第2次大戦末期の1944年、二人は奄美大島・加計呂麻島で出会った。トシオは海軍震洋特別攻撃隊の隊長として駐屯し、島の娘ミホと恋におちた。死を予告されている青年と出撃の時には自決して共に死のうと決意していた娘との、それは神話のような恋だった。しかし、発動命令がおりたまま敗戦を迎え、死への出発は訪れなかったのだ。そして現在、二人の子供の両親となったミホとトシオの間に破綻がくる。トシオの浮気が発覚したのだった。ミホは次第に精神の激しい発作に見舞われる。トシオはその狂態の中に、かつてのあの死の危機を垣間見る。それは、あらゆる意味での人間の危機であった。トシオはすべてを投げ出してミホに奉仕する。心を病むミホと二人の子を抱え、ある時は居を転じ、ある時は故郷の田舎に帰ろうと試み、様々な回復の手段を講じるトシオだったが、事態は好転せず、さらに浮気の相手・邦子の出現によって、心の病がくっきりし始めるのだった。トシオは二人の子をミホの故郷である南の島におくりミホと共に精神科の病院に入り、付き添って共に同じ日々を送る。社会と隔絶した病院を住み家とすることで、やがて二人にゆるやかな蘇りが訪れるのだった。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
松坂慶子
岸部一徳
松村武典
近森有莉
- スタッフ -
原作:島尾敏雄
監督:小栗康平
脚本:小栗康平
撮影:安藤庄平
音楽:細川俊夫
配給:松竹
©︎1990 松竹株式会社
ジャンル:現代劇
松坂慶子
岸部一徳
松村武典
近森有莉
- スタッフ -
原作:島尾敏雄
監督:小栗康平
脚本:小栗康平
撮影:安藤庄平
音楽:細川俊夫
配給:松竹
©︎1990 松竹株式会社
ジャンル:現代劇
©︎1990 松竹株式会社