映画・アニメの世界

【作品データベース】上海バンスキング しゃんはいばんすきんぐ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・121分
昭和11年、シローと新妻のまどかはパリへ赴く途中、東洋ジャズのメッカでもある上海に立ち寄った。もともとシローはそこでジャズ生活を始めるつもりであり、彼にだまされたとわかりつつも、まどかは結局その地に留まり、さまざまなジャズメンと交流を深めていく。しかし、やがて日中戦争の影が忍び寄ってきて……。自由劇場の大ヒット舞台劇を、深作欣二監督が『蒲田行進曲』のキャスト陣を起用して映画化。「ドンパチよりもブンチャカやろう」という、ジャズ好きな深作監督のテーマ性は明確で、高慢な軍部に逆らい『君が代』をジャズアレンジして演奏するシーンなど、その意気が見事にフィルムに吹き込まれている。

STORY
昭和11年夏。マドンナこと正岡まどか(松坂慶子)が上海にやってきたのは、夫・波多野(風間杜夫)とパリで新しい暮らしを始めるため、マルセイユに向う途中のことだった。当時の上海は東洋のジャズのメッカで、バンドマンの波多野はジャズを諦めるという約束で彼女の両親に結婚を承諾させ日本を後にしたが、実は上海でのジャズ生活が目的だった。たった一日だけの上海滞在--マドンナはそう思っていたから、波多野の荷物の中からクラリネットを発見した時はショックだった。おまけに上海を出られない事件が起きたのだ。波多野の友人でやはりバンドマンのバクマツこと松本(宇崎竜童)はアメリカ人の顔役ラリー(ケン・フランケル)の経営するダンス・ホール「セントルイス」に出演していたが、ラリーの愛人である中国人ダンサー・リリー(志穂美悦子)と恋仲になっていた。ラリーは怒り、バクマツの指を斬るという。しかしマドンナと波多野が「セントルイス」で働くことを条件にバクマツは許されたのだった。翌日から、上海でのジャズに明け暮れる奇妙だが、しかし魅力的な日々が始まった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
松坂慶子
風間杜夫
宇崎竜童
志穂美悦子
- スタッフ -
原作:斎藤憐
監督:深作欣二
脚本:田中陽造
脚本:深作欣二
撮影:丸山恵司
音楽:越部信義

配給:松竹
©1984 松竹・シネセゾン・テレビ朝日

ジャンル:現代劇