公開日:1972年4月29日(土)
作品情報
INTRODUCTION
フィルム巻数・7巻
原作を読んだ渥美清が映画化実現のために設立した「渥美清プロダクション」と、松竹が提携製作した。戦友たちの遺書をあずかって一人生還した男が、残りの人生を犠牲にして、全国の遺族を訪れ歩く。この訪問を通して戦争のもたらした悲劇を描く。
STORY
終戦。病気で入院していたため、全滅した分隊中ひとり生き残った西山民次(渥美清)は、戦友12名の遺書を抱いて日本へ帰還した。家族は原爆で死亡。身よりのなくなった民次は、東京で知りあった、同じ担ぎ屋仲間で夜は躯を売っている、花子という女と同棲した。ところがある日女が失踪した。彼女は、民次が探していた戦友島方の妻静代(小川真由美)で、身を恥じて逃げ出したのだ。翌年、民次が友人辰一(財津一郎)と始めた、進駐軍残飯のごった煮屋は大繁昌。辰一は、板前である民次を頼りにするが、民次はそれより遺書配達に、熱中するのだった。最初に訪ねた鹿児島の西野入国臣(加藤嘉)は元内務大臣の戦犯として巣鴨から出所したばかりで、息子国夫の手紙に「戦争で若者が死に、老人が生き残ることは許せぬ。お父さんを憎む。」とあるのを見て嗚咽する。戦友上辻の姉美喜(倍賞千恵子)は、弟と約束した待合せ場所の博多駅から、恋人を失っても離れようとはしなかった。松本分隊長の父友清は、息子二人が戦死したことを涙ながらに民次に告げるのだった。小樽の戦友西賀の妻紀子は東京空襲で発狂しており、遺書を見てもなんの反応も見せなかった。市原兵長の弟礼の場合は最も悲惨だった・・・。
フィルム巻数・7巻
原作を読んだ渥美清が映画化実現のために設立した「渥美清プロダクション」と、松竹が提携製作した。戦友たちの遺書をあずかって一人生還した男が、残りの人生を犠牲にして、全国の遺族を訪れ歩く。この訪問を通して戦争のもたらした悲劇を描く。
STORY
終戦。病気で入院していたため、全滅した分隊中ひとり生き残った西山民次(渥美清)は、戦友12名の遺書を抱いて日本へ帰還した。家族は原爆で死亡。身よりのなくなった民次は、東京で知りあった、同じ担ぎ屋仲間で夜は躯を売っている、花子という女と同棲した。ところがある日女が失踪した。彼女は、民次が探していた戦友島方の妻静代(小川真由美)で、身を恥じて逃げ出したのだ。翌年、民次が友人辰一(財津一郎)と始めた、進駐軍残飯のごった煮屋は大繁昌。辰一は、板前である民次を頼りにするが、民次はそれより遺書配達に、熱中するのだった。最初に訪ねた鹿児島の西野入国臣(加藤嘉)は元内務大臣の戦犯として巣鴨から出所したばかりで、息子国夫の手紙に「戦争で若者が死に、老人が生き残ることは許せぬ。お父さんを憎む。」とあるのを見て嗚咽する。戦友上辻の姉美喜(倍賞千恵子)は、弟と約束した待合せ場所の博多駅から、恋人を失っても離れようとはしなかった。松本分隊長の父友清は、息子二人が戦死したことを涙ながらに民次に告げるのだった。小樽の戦友西賀の妻紀子は東京空襲で発狂しており、遺書を見てもなんの反応も見せなかった。市原兵長の弟礼の場合は最も悲惨だった・・・。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
渥美清
森次浩司
倍賞千恵子
田中邦衛
市原悦子
香山美子
- スタッフ -
原作:有馬頼義
監督:今井正
脚本:鈴木尚之
撮影:堂脇博
音楽:小室等
配給:松竹
©1972松竹株式会社
ジャンル:現代劇
渥美清
森次浩司
倍賞千恵子
田中邦衛
市原悦子
香山美子
- スタッフ -
原作:有馬頼義
監督:今井正
脚本:鈴木尚之
撮影:堂脇博
音楽:小室等
配給:松竹
©1972松竹株式会社
ジャンル:現代劇
©1972松竹株式会社