映画・アニメの世界

【作品データベース】約束 やくそく

作品情報

INTRODUCTION
フィルム巻数・7巻
約束とは 明日にかけるもの。こわれないようにやさしく 逃さないように激しく…大女優・岸惠子と、アイドル“ショーケン"こと萩原健一の異色キャストで描くラブ・ストーリー。二日間にわたる物語の9割は車中という、全編オール・ロケで、撮影看守付きで仮出所した女囚と、刑事に追われる強盗犯が列車の中で偶然に隣り合わせになり恋に陥る。明日がない男と女の悲しい別離を描く。

STORY
「頂くわ、お弁当」「口をきいたな、あんた」二人が初めて言葉を交わしたのは、そんなやりとりだった。日本海を左手に北上する長い旅の列車で、若い男(萩原健一)が前の座席の年上の女(岸惠子)にあれこれ喋りかけたあげく、口を開かせたのは、男が駅弁を進めたのがきっかけだった。図々しいが奇妙に憎めぬところもあるこの男は、列車が終着駅に着くと、女を付け回した。その間、問わず語りに、自分も私生児だったと淋しい生い立ちを話したりした。無表情でどこか陰のある女も得体が知れなかった。街外れで墓参り、村井晋吉という男を訪ねて素っ気無く追い帰されると、がっかりした様子でついてきた男に、松宮螢子と名乗り、「31歳になる」、と初めて身の上らしきものを語った。二人の間にほのかな親近感が生まれた。男は螢子に、明日、旅館で会ってくれと強引に約束させた。しかし、その時刻に男は現われなかった。待ちぼうけをくわされた螢子が、ゆきずりの男の言葉を信じた自分の愚かさを恥じ、上り列車に乗った時、息をはずませて男が飛び乗ってきた。男の真剣さに螢子は初めて赤裸々な自分を告白した・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
岸惠子
萩原健一
三國連太郎
姫ゆり子
中山仁
殿山泰司
- スタッフ -
監督:斎藤耕一
脚本:石森史郎
撮影:坂本典隆
音楽:宮川泰

配給:松竹
©1972松竹株式会社

ジャンル:現代劇