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【作品データベース】みな殺しの霊歌 みなごろしのれいか

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
広見ただしの原案を山田洋次、加藤泰が構成、三村晴彦が脚本にして、時代劇を多く手掛けた加藤泰監督が演出した現代劇。指名手配中の殺人犯・川島正はあと1年で時効を迎えようとしていた。警察から逃れようと忍び込んだマンションで有閑マダムたちの秘密のパーティーを目撃し…。5人の女が1人の少年を犯すという異常な享楽を目撃した殺人犯が、女たちに復讐してゆく凄絶サスペンス!

STORY
殺人犯として全国に指命手配されながら、川島(佐藤允)はうまく逃げのびて、あと一年で時効が成立しようとしていた。ある町の工事現場で名を変えて働いていた川島は、クリーニング店の少年と親しくなったが、その少年が数人の有閑マダムの開く秘密パーティでなぶりものにされて自殺した時、女たちに激しい憎悪を抱いた。川島は復讐を決意した。女たちの一人孝子(応蘭芳)が、情交のあと彼に殺されたのはそれから間もなくだった。ある日、川島は行きつけの食堂で働く春子(倍賞千恵子)に好意を持ったが、彼女が切羽つまった情況で暴れ者のやくざの兄を殺し、執行猶予中の人間と知って、一層の親しみを感じた。川島は、殺人が虐げられた人間の、最後の抵抗手段と思っていたのだ。そして、川島の当面の仕事は、少年を弄んだ女たちを殺すことだった。やがて一流会社の部長夫人圭子(中原早苗)、そして操(沢淑子)が次々と全裸のまま、情交の痕跡を残して殺された。いずれも秘密パーティの一員であり、川島の手にかかったものだ。警察も、猟奇的な連続殺人に本腰を上げ、笠原本部長(松村達雄)は必死に捜査を始めていた。しかし笠原は、殺人事件が秘密パーティとクリーニング屋の少年の自殺と関係があるらしいと分かっただけで、犯人の動機を知ることは出来ず、捜査は行き詰った。そんな時、デザイナーの美佐(菅井きん)が殺された。やはり、パーティの出席者で、殺人の状況は同じだった・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐藤允
中原早苗
応蘭芳
角梨枝子
松村達雄
倍賞千恵子
- スタッフ -
構成:山田洋次
原案:広見ただし
監督:加藤泰
脚本:三村晴彦
脚本:加藤泰
撮影:丸山恵司
音楽:鏑木創

配給:松竹
©1968松竹株式会社

ジャンル:現代劇